5月の末になり、郊外では、水が張られ、
苗を植える準備ができてきた水田が広がっております。
私はこの時期が一番好きで、今日のような晴れた日には
ベートーヴェンの交響曲第6番ヘ長調 『田園 』 がぴったりだ
と思っている人々の一人です。
高層ビルが立ち並ぶような地域と違って、何もないところですが、
何もないからこそ晴れた日に 『田園』 をかけながら
車で田園を走るのが、何ともいえず爽快。
雪の下で芽を出すのを待ちわびていた
季節の花々がつぎつぎと咲き、
東京ではもう散ってしまった花もここにはまだあります。
すみれの花も咲いていますが、
先日 北見の方で5月だというのに雪が降った
ということがありました。
北海道に住んでいると、
5月に雪が降るということが度々あるのですが、
おそらく内地(本州)の人々は驚くことでしょう。
5月にスノーフレークが咲いていると
季節がおかしい感じがすると思いますが
本当に この季節にも 雪のかけらが舞い降りてくることが
あるのです。
水仙も、ムスカリもまだまだ元気です。
ジャケットなしで外を歩けるということができるようになると、
半年雪に埋もれて暮らしていたところから
両手をひろげて伸びをするような、そんな気分になります。
太陽の力が動植物だけでなく、
私達に活動エネルギーを与えてくれる―
五月病というのがありますが
北海道にふらっと来てみれば、五月病も治るかもしれません。