花粉が顔に当たって痛いです~~
色のお話シリーズ。今日は赤のお話です。
赤い色で思い起こされる染料は茜と紅花ですね。
赤には 紅花や茜の他に 蘇芳、コチニールなどの動植物染料と
朱、ベンガラなどの鉱物染料があります。
茜は先日お話しましたので 今日は紅花から。
紅花はエチオピアからエジプト周辺が原産とされ
古代エジプト王朝のミイラにも紅花が添えられているそうです。
シルクロードを渡って5世紀頃に日本に入りました。
濃い色は禁色とされ庶民にはごく薄い色しか着ることが許されませんでした。
紅の効用として 血行を良くし体温を上げることがあり
そこから冷え性や女性病に良いとされました。
また 眼病や皮膚病に効くともされ
赤い色の精神的作用からか気鬱にも効くとされていました。
赤は太陽の色であり 生命の源、血液の色であり 神の色、権力の色でもありました。
世界各国で上位の色とされています。
日本では日の丸にも使われるように ハレの色です。
身に着けることで、魔除け、厄除けになるとされていました。
幼子は赤い着物で守られるのです。
しかし大人の女性では
隠して、または部分的に使われた赤が少しだけ表に現れたときに色気を感じます。
例えば 草履の鼻緒、非縮緬の蹴出し、袖や振りから覗く赤い襦袢。
舞妓さんや芸妓さんの赤いしごき。
動いたときに少しだけ、見え隠れして
少しづつの赤があちこちに顔を出すことで
可愛らしさを伴う女の色気、というか 艶めかしさが感じられます。
花魁が衿元からほんの少し覗かせる赤い襦袢。それは
「京都島原の太夫が片衿を返しているのは
内に着込んだ禁色の赤を見せるためで
その色は禁裏に上がることのできる正五位の格式を表していた」
のだそうです。
つまり 赤は権力の色でもあるので
見せびらかすものでもなく それとなく見せることが奥ゆかしい美しさなのですね。
店を見回しても今は紅花の赤い着物やお襦袢はありませんでした。
なので 山崎世紀さんの茜と紫根を使った絞り染。
茜でもごく淡い染で 江戸時代の庶民の紅花はこの位の色だったと思います。
その分 紫根の紫が引き立っています。
よろけた絞りのラインが一層女っぽい。
帯は西陣のりょうこう、という帯屋さんの膨れ織りの九寸名古屋。
象げ色の地色とコプト柄が使いやすいけど ありきたりではなくてオシャレで便利な帯です。
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