じざいや的日常~きものがたり~着物が織りなす素敵な物語  

元町の着物屋・じざいやの紹介と着物で過ごす日々のこと。
犬猫や食べもののことなぞも織り交ぜて。

黄色のお話。春には黄色い花が。秋には黄色い葉っぱが・・・

2019-03-08 11:33:08 | 染・色の話
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きれいに晴れましたー
久しぶりにくっきり富士山を望めました。
春になると だんだんぼやけて見えなくなるんですよね
花たちも 白い花から黄色い花が増えて春の訪れを感じさせてくれます。
黄色は春の色であり 秋の色でもありますね。
黄色のお話を。


中国において 黄色は大地を表す色として皇帝の色でした。
古代ギリシャやローマでは サフランの黄色が高貴な色とされていました。
琉球では王家の色として庶民には禁色でした。
黄色は黄金や太陽に通じる富と名誉の色であったのです。

日本での黄色の代表はカリヤス。
正倉院文書にも登場するイネ科の植物です。
近江刈安と呼ばれる滋賀県伊吹山産のものが最上とされました。
それは 伊吹山山頂は高い木が少なく 草原のようになっているため
刈安は紫外線を強く浴び それから身を守るために
色素成分のフラボンを大量に含むからです。
 
黄八丈に使われる黄色も刈安と言いますが
同じイネ科でも 八丈刈安、もしくは こぶな草と呼ばれる別の植物です。
すでに工房を閉鎖してしまいましたが
秋田八丈の黄色は 秋田には刈安が生息しないためにハマナスで染められました。

着物を包むうこんの風呂敷はカレーに入れるターメリックで
しょうがの仲間の根っこです。 
たくあんの黄色の色もうこんです。 
香辛料でもあるため香りが強く虫除けとしての効能もあり
美術品や着物を包むのに使用されます。

黄色の着物として有名なのは紅花です。
5世紀ごろに日本に入ってたとされています。
呉から着た藍(藍は染料の代表格で染料の総称でもありました)
ということでくれあい、後にくれない、になりました。
名前の通り 紅色に染める染料ですが
赤を出す前に黄色の色素を出すので
これを使って 透明感のある鮮やかな黄色を染められます。

黄色の着物はいろいろな帯を迎え入れます。
グリーン系、茶系はもちろん、トーンを添ええれば紫とも
相性がいいですし 緋色もきれいです。
薄い黄色には 水色やグレー、桜色も優しく沿います。
年齢、季節、お好みに応じて
多様な着こなしに対応してくれるので 昔から愛されてきたのでしょう。

 
紫根染の士乎路紬に 山崎世紀さんの苅安染絞り帯
 

新田さんの紅花紬の黄色 に 山本由季さんの帯
 

芝崎さんの座繰糸苅安染の無地紬 に 串花織の猫の帯
 
 
 
 
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