俳画 今日の花「チューリップ」。花言葉「博愛」
題字「祈神」
題字「祈神」
ユリ科。球根植物。
原産地は西ヨーロッパ、小アジア(現在のトルコ)付近。
その他、種としての特徴は、
メルマガバックナンバー「1月7日号」をご参照下さい。
「『チューリップ』という名前は、トルコ語の『ターバン』 に
ちなむ」と
(=「チュリパ・ツルバン」頭巾、ターバンのこと)
その号でもご紹介しましたが、
実は・・・・
この話、「勘違い説」があるのです。
16世紀ごろ、オーストリアのトルコ大使が、
コンスタンティノープルでこの花を見て、美しさに感じ入り、
通訳に名前を聞いたところ、
トルコ人の通訳は、
自分の頭のターバンを指さして、
「チュリパ(ターバン)だ」と答えました。
しかし、当時のトルコでは、
チューリップは「ラレーラ」と呼ばれていました。
つまり・・・
大使の「この花の名前は?」という質問が、
正しく伝わらなかったと考えられます。
通訳は質問の意味をどう解釈したのか・・・
「この花は何かに似ているのか」とか、
はたまた、
自分の頭に巻いているターバンの名前を尋ねられたと
思ったか・・・。
いずれにしろ大使はその答えを名前と思い込んでしまい、
故国に持ち帰り、
「チューリップ」という名前で広まった、
・・・ということになりそうです。
異なる言語でのコミュニケーションは、
やっぱりなかなか難しいものがあるんですねぇ。
でも、これは「幸せな勘違い」と言えるかな。
「ラレーラ」と「チューリップ」、
どちらが、お似合いでしょう?
「博愛」精神をもって、どちらもよしとしましょうか。