俳画 今日の花「シラネアオイ」。花言葉「完全な美」 題字 「密語」
」は、
人里離れたところにあるからこそ、保たれるのでしょう。
シラネアオイ科。多年草。
本州中部から北海道にかけての、
「亜高山帯」~「高山帯」に自生しています。
とくに、日本海側の「多雪地域」に多く見られ、
雪の季節は吹きだまりになるような「窪地」に群生しているようです。
「日光白根山」で多く見られることから、
「シラネ」がつき、
タチアオイやモミジアオイなど、
一連の「葵系」植物に花が似ていることから、
この名前になりました。
草丈は、30~40センチほど。
花期は、4月~5月ごろ。
高山の雪解けとともに花開きます。
深い切れ込みのある大きな葉をひろげ、
1株に一輪、直径10センチほどの4弁花を咲かせます。
といっても、花びらに見えるのは「萼」。
淡い紅紫色の花がかもし出す、
優雅なたたずまいに心奪われる人が数多く、
山野草マニアにとって、まさに「高値の花」。
ごくまれに、白花もあるようです。
群生地の素晴らしい写真が掲載されているページがあります!
Dara-Rinさん管理の、
「野の花が好き 山の花が好き」というサイト中の1ページ。
この写真は美しいです・・・。
http://riken.web.infoseek.co.jp/2005/siraneaoi.htm
園芸種の花とは明らかに違う、
高山植物独特の、にごりのない「凛とした美しさ」は、
日本の「侘びさび」に通じるところがあるような気がします。
4月17日号で「ハナビシソウ」をご紹介しましたが、
家紋の「花菱」には、
むしろシラネアオイの方が似ている感じがしますね。
メジャーになると、
あっという間に「群生地」が観光地になってしまいそうですが、
この「完全な美
人里離れたところにあるからこそ、保たれるのでしょう。