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梨の花

2006-04-30 07:28:59 | Weblog
 俳画 今日の花「ナシ」。 花言葉『博愛」
 題字「梨花一枝」 


 


バラ科。落葉高木。

現在ひろく食べられている種類の原種は、
中国から日本にかけて分布しています。

原種は「ヤマナシ」と呼ばれているもの。
(「クラムボンはかぷかぷ笑ったよ・・」By宮沢賢治)

「西洋種」もあって、
「ラ・フランス」は、最近人気が急上昇しているようですね。

花期は、4月~5月にかけて。
白い5弁花を咲かせます。

実が熟し、出回るのは8~10月です。


「ナシ」の語源には、いくつか説があります。

その1
果肉が白いことから、「なかしろ(中白)」と呼ばれ、
それが転じて「ナシ」と呼ばれるようになった。

その2
味を表した言葉による説・・・
「なすみあまし(な=中、すみ=酸味、あまし=甘し)」が、
「ナシ」へ変化した。

その3
日持ちがよく、変色しないことを「なましさ」と表し、
それが転じて「ナシ」となった。


・・・どうでしょう?

「その2」は、確かにそうなんですよねー。
ナシは芯の部分に、ちょっと周りの果肉と質感が違う

ところがありまして、
(思い出して下さいませ~)

そこをかじると、結構、酸っぱいのです。。


とはいえ「無し」に通じると嫌われて、
アリノミ」と呼ばれることもあります。


また、歌舞伎界のことを「梨園」と呼びますが、

これは、唐の玄宗皇帝が、

「梨園」のナシの花の下で、音楽や舞踏を楽しんだり教えたり
(彼自身も結構な腕前だったのですね)、

はたまた楊貴妃と芝居を楽しんだという
故事から来ているといわれています。


ちなみに、「豊水」など果皮が茶色い「赤ナシ」と、
果皮が緑の「20世紀」=「白ナシ」がありますが、

どっち派でいらっしゃいますか?

関東より北では「赤ナシ」が、
関西より南では「白ナシ」がそれぞれ優勢のようですね。


「20世紀」は、台湾で大人気とか。

かなりの高値で取引され、むこうでは「高級フルーツ」扱い。
(日本の「マスクメロン」みたいなもんでしょうか)

秋に台湾にお出かけの際は、
ぜひ、青果店やスーパーをチェックしてみて下さい。

博愛」の花言葉どおり、
これからも、世界各地で愛され続けていくことでしょう。

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