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祥運

2006-04-19 06:19:44 | Weblog
 俳画 今日の花「キショウブ」 花言葉「幸せつかむ
  題字 「祥雲
 



 
アヤメ科。多年草。

ヨーロッパから中近東が原産地。
北アメリカにも分布がみられるようです。

日本には、明治30年ごろに渡来したとされます。
(By 牧野富太郎博士)

とても丈夫で、現在は野生化し、
湿地や池の端など、あちこちで見られるようです。


草丈は、60~100センチ。

花期は、5月はじめごろ。
地域にもよりますが、端午の節句前後に咲き始めるようです。

葉の中央に通っている「葉脈(センターライン)」が、
はっきりしているのが特徴。

アヤメやショウブの仲間は、
「水の中で咲く」というイメージがありますが、

この花は水辺からは一歩引いて、
水際ながらも少し乾燥した場所で群生しているものが見られます。

「水を、水際で阻止」・・・てな感じでしょうか。


3枚の花弁が垂れ下がるところから「三位一体」の象徴とされ、

フランス王家の紋章のモチーフになっています。

また、ルネサンス時代の

「初期ネーデルランド(オランダ)絵画」には、

聖母の花」として、
ユリに代わって多く描かれているようです。

ヨーロッパでは、かなりなじみ深い花なんですね。


日本では・・・、

その旺盛な繁殖力が災いして、
在来種を駆逐してしまうおそれがあるとして、

環境省の外来生物法が定めるところの
「要注意 外来生物リスト」に加えられているんです。

アヤメやショウブ類の在来種には、
数が減っていて、保護の必要が検討されている種があり、

それらの存在をおびやかす可能性がある、ということです。


「在来種」と「外来種」の問題は、
動植物あわせて、なかなか難しいものがあるようです。


「幸せをつかむ」ことは多いに望みたいですが、

一度つかんだら(栽培をはじめたら)、
離すことには(野生化させるのは)慎重
なった方がよさそうですね。

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