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方向指示植物

2006-04-15 06:58:33 | Weblog
俳画 今日の花「モクレン」。花言葉『自然への愛」
  題字 [只愛」 白木蓮 四月十五日


 

モクレン科。落葉低木または高木。

紫モクレンは、樹高4メートルほどの低木、
白モクレンは15メートルほどの高木になります。


中国が原産地。

日本には薬用として古くに渡来したとされ、

花のつぼみを日干しにしたものが、
「辛夷(シンイ)」という漢方の生薬で、

蓄膿症や鼻炎に効果があるということです。


花期は、4~5月。
ハクモクレンはもう少し早くて、3月下旬ごろから咲き始めます。

花の大きさは、10センチほど。
結構大きく、迫力があって、気品や威厳も感じさせます。


オリエンタルな雰囲気ですよね。
良い香りもします。

と言っても、花が頭上にあることが多く、
香りを楽しむのは、なかなか至難の業ですが(
特にハクモクレン)・・・。


種としての歴史はとても古くて、
1億年以上前から現在の形だったようで、

白亜紀、第三紀の地層から化石が発掘されるのだそうです。

恐竜の時代・・・
彼らは、お花見をしていたのかしらん?



また、モクレンの仲間(コブシ、タムシバなど含む)は、
「方向指標植物(コンパス・プラント)」と呼ばれています。

つぼみの先端が、
「必ず北を向くから」なので。

日当たりのよい南側の方が早く成長し、
バナナのように曲がって、先端が北を向く。

山歩きのハイカーなどに、方向を把握する目印とされているんですね。

「夜の北極星(ポラリス)」
「昼のモクレン属」って、ところでしょうか。


花言葉「自然への愛」、

悠久の歴史、スケールの大きさを感じさせてくれます。
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