俳画 今日の花「シャクヤク」。花言葉「恥じらい」
題字 「百薬長生」
題字 「百薬長生」
ボタン科。多年草。
ボタンは「低木」ですが、シャクヤクは「草」です。
中国北部から朝鮮北部が原産地。
日本には、平安時代に渡来したとされます。
(ボタンよりも先)
草丈は、50~90センチほど。
花期は、おもに5月中旬から下旬。
ショップでは、4月から手に入れることができます。
花色は、赤、白、ピンク、紅紫、黄色、オレンジなど。
およそ10センチほどの花は、品種改良が重ねられ、
「手毬咲き」「翁(おきな)咲き」など、
8種類の咲き方に分けられます。
もともと薬用植物として渡来したのですが、
元来の花の美しさを人々は放っておかず、
観賞用として、江戸時代にはさかんに
品種改良されたようです。
薬用として用いられるのは、根の部分。
漢方では、「婦人向けの強壮薬」として、
月経不順・生理痛・冷え性・不妊症などに使われます。
また、緊張を緩和したり、鎮痛の作用もあるので、
筋肉のこり・腹痛・身体の痛み、
胃けいれん・下痢などに幅広く使われています。
「薬用養○酒」にも、配合されております。
ギリシャ神話の医学の神「パイエオーン」が
学名の由来になっているほどなので、
洋の東西を問わず、優れた薬効でその名を
とどろかせていたようですね。
「草」といっても結構大きくなり、
肥料も必要なので、庭植えが一般的ですが、
最近は切り花として出回ることも多くなってきました。
実は、「母の日」のプレゼント花材として、
じわじわと人気が上昇しているようなんです。