世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

アイオライト

2024-02-04 13:08:00 | 花と天使・第2巻

今回は天使に石を持たせてみました。

前にサビクがやっていたのを思い出したのです。

花はもうネタがつきてきた感じなので、しばらくこの線で描いてみたいと思います。




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2024-02-03 09:33:36 | 詩集・こどもたちへ

夜の
アンモナイトの中に
月を隠し
誰も知らない白い浜辺で
静かな歌を
歌わせた

遠く離れてしまった
人々の心のために
月は美しい声で歌った
今でも
愛していると

誰も知らない
その歌は
浜辺の砂に染み込み
波にさらわれて
海に広がった

砂浜で
不思議な貝を拾ったら
耳にあててみるといい
かすかな
ためいきのような
愛の歌が
聞こえるから




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蝶々

2024-02-02 12:23:00 | 詩集・こどもたちへ

月の光を
ひとすじひとすじ
丁寧に編んで
小さな銀色の蝶々を
つくりました

遠い忘却の野を漂う
あなたの魂に
光を届けるために

暖かな東の風に乗り
蝶々は飛んでゆく
寂しさを忘れるために
石をかじるあなたの元に
静かに流れてゆく

墨のような闇の中に
ひとひらの光の蝶々を見たら
思い出してください
あなたが背中に置き忘れた
あなた自身のことを




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愚者の言葉・3

2024-02-01 09:02:28 | 詩集・こどもたちへ

どこまで行けば
この闇は終わるのか
いつになれば
この嵐はやむのか

生きることは地獄だ
釘の混じる
泥の奔流の中を
俺は傷だらけになりながら
歩いている

沈黙の嘲笑を
空に結び
俺はすべてを愚弄している
こんな世界は馬鹿だ
何をやっても
屑になるだけだ
ちきしょうめ

いつか
痛烈な捨て台詞を残して
出て行ってやる
この闇も
この嵐も
すべて超越して
俺は全世界を
吐き捨ててやる




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