前に進みたくても
どうしても進めない時がある
そんな時は一旦進むのをやめ
焦る心を少し落ち着かせてから
静かに周りを見回してみると良い
するとそこには
手をつけずに放っておいた宿題や
あなたのために誰かが流した涙や
あなたが気まぐれに殺しては
捨てていった人の心なんかが
腐りかけて山になった
トカゲの死骸のように
うずたかく積みあがっていたりするものだ
それらを一つも片付けようとしないで
前に進もうとしても無理なのだよ
あなたが今までのあなたであり得たのは
あなたが何も知らなかったからだ
あなたが今前に進めないのは
何も知らないでいることは
もうできないからだ
誰かや何かのせいにしてはいけない
それは自分をも捨てることだから
宿題をやりなさい
少しずつでいいから
時の女神は
必ずあなたを待っていてくれるから
(花詩集・11、2004年4月)