入院中は、こんな薔薇の木の絵を3枚も描きました。
よほどひまだったのです。
そのうちの1枚は、病院で同室だった人にあげました。
拙いものだけど、よろこんでくれましたよ。
入院中は、こんな薔薇の木の絵を3枚も描きました。
よほどひまだったのです。
そのうちの1枚は、病院で同室だった人にあげました。
拙いものだけど、よろこんでくれましたよ。
アレクサンドル・イリチェフ
原題「ジャコメッティ」
彫刻家アルベルト・ジャコメッティの肖像らしい。よくいる偽物の芸術家である。
人間は、肉体を霊魂の姿に近づけるために、霊体にある種の霊的技術を施している。その技術の顔の部分を他人から盗み、自分の霊体の顔にくっつけ、全然自分とは違う顔になるということを、馬鹿は昔から繰り返している。
その技術が、馬鹿になってくると、こういう感じになるのである。本人が、顔を剋するような馬鹿なことをしたため、顔が腐って来るのだ。
ジャコメッティは針金のような人間の彫像を作って芸術家として名をなしたが、その名声も芸術も偽物だった。本霊は何もせず、活動はほとんどバックの霊界にいる他霊にやってもらっていた。いかにも重いことをやりそうなこの顔は、他人から盗んできたものである。本人の本当の顔は、もっと貧相で子供じみている。
大人として痛いことができそうなこの顔を、本人が子供じみたことをすることによって、傷めたのだ。だからまるで顔が今にも溶け落ちそうなほど、おかしなことになってくるのである。
だれかに なりたかった
だれかに
じぶんのことなど
えいえんにわすれて
でもじぶんがないと
うらやましくて
だれかが
じぶんじゃないってだけで
うらやましくて
にくくて にくくて
ぜんぶころそうとするの
いやなことして
みにくいものにして
ぜんぶつぶそうとするの
そんな
にがい にがい
じぶんがいやで
くるうほどいやでたまらなくて
くるしい くるしい
く る し い
でもあいつは
きっと
こんなにまで くるしくない
に く ら し い
ころしてやる
だれかに なりたい
こんなじぶん
えいえんにわすれて
だ れかに
だれ
わたしは
人は、神より低いところにおらねば、神の光を浴びることはできません。ですから、人より低くなることを学ばずに、偉そうなことばかり言い続けていれば、自分を神より低くすることができなくなり、神の光を浴びることができなくなるのです。
カブディリナン
アルマン・ポワン
原題「マダム・ベルトロの素描」
これは詐欺である。すばらしく優雅な形に髪を結い、美女の容をしているが、目を見れば、こういう高い段階の暮らしができる霊魂ではないことがわかる。
この魂は、もっと下賤な世界に生まれるべき魂なのだ。そういう環境で忍耐や共同作業の基本的修行をせねばならない。しかしそれがいやなばかりに、霊的技術を弄して自分以外の人間になり、無理矢理よい家庭に生まれてきたものと思われる。
あからさまに他人を敵視しているような目だ。実質内面では嫉妬の炎を抑えることもせず、他人への憎悪を営々と育てているのであろう。どういう経歴の女性であるかは不明だが、周囲に害を及ぼさない人間ではあるまい。
こういうのを、妖淫という。馬鹿が高貴な身分に生まれてくると、よくこういうものになる。なんでも自分の願いが叶うと思い込み、あらゆる害を吹きだす、おそろしくいやな存在になるのである。
このような人格に神秘を感じてひっかかる男も多い。しかし引っかかると大変な目に合わされる。
存在自体が詐欺だという女性である。
それは違うと思うわ サラ
あんな人になりたいなんて
そんなこと思っちゃダメ
ルーシー・モードがどんなにきれいだって
あなたはあなたでしょ
歴史好きのサラ
全然違うじゃない
あたしは
彼女みたいになりたいなんて思わない
そりゃルーシーはすてきよ
でもあたしは
あたしのほうが好き
料理が好きで
ウォルターが好きで
好きなこといっぱいやってる
あたしが好き
それでいいと思うの
あんな人になりたいなんて言って
ほんとになってしまったら
どうするの？
その
歴史好きのサラは
どこに言っちゃうの？
あんな人になりたいなんて
言っちゃだめよ
せっかくのサラが
いなくなっちゃうじゃない
あたしそれはイヤ
サラはサラでなくちゃいやよ
あたしの友達
歴史が好きなサラ
おめかしもいいけど
本を読む方が好きな
サラ
これも入院中に描いた絵です。
新しいスキャナでとりこんだら、ちょっとくすんだ感じになりますが、原画はもっと鮮やかです。
緑の木は涼し気でいいですね。
また描いてみたいと思います。
3人の天使たちが胸に手をあてて、うやうやしく神のもとに向かいます。
入院中に描いた絵で、描いているうちに空を塗っていた水色の色鉛筆がなくなり、
ちがう青で空を塗りました。
そうすると、なんとなく夜明けのころか黄昏のころかのような
不思議な雰囲気になりました。
