嘘をかぶって生まれてきた
こどもたちよ
嘘を生きることは
神様を
裏切ることなのだよ
神様は
愛で君たちを
とてもいいものに創ってくださった
美しいものを
たんと与えてくださった
それなのに君たちは
そんなものは馬鹿だと
言ったのだ
神様は
君たちのまよいを
永い永い間
耐えていてくださった
間違いを改めるようにと
繰り返し教えてくださった
だのに君たちときたら
すべて馬鹿にして
ずっと逃げてきたのだ
こどもたちよ
大切なことを
教えなければならない
もう神様は
君たちの迷いを
許してはくださらない
神様の心に従い
間違いを改めて
嘘の自分を捨て
本当の自分に戻らなければ
神様はもう
君たちを
愛してはくださらないのだ
崩れてしまった石垣を
雀の鳴き声でつなぎとめて
偽物の愛の城を建て
幸せのふりをしてきた
すべてが嘘だとわかったら
雀はすべて
飛んで行ってしまうだろう
腐ってしまった金色の名前が
時計の音に流されていくのを
呆然と眺めるだろう
もういやだ
こんな嘘ばかりの幸せは
そう思っても逃げられない
すべての雀をだまして
その魂を食ったのは
おれだから
レジンの海に
小舟を流し
真空の網を投げて
愛を
捕まえようとした
本当の自分を
影に引きずり
嘘で作った
蝋人形をかぶり
神様の
永遠の愛を
だましとろうとした
人間よ
愚かな人間よ
影の中で
ぶくぶくとふくれた心臓から
流れてくる血が
おまえの全身を濡らしている
空っぽの人形に
すべりこませた魂が
凍った塩のように
孤独に死んでゆく
愛が
何もない
逃げることはできない
むごい真実が
おまえの骨を
切り砕いてしまう
その前に
すべての愚かさを認め
愛に帰ってきなさい
またチューリップを描いてしまいました。
ネットで、雪の中で咲く赤いチューリップの花の画像を見て、とてもきれいだと思ったので、描いてみたくなったのです。
そろそろネタがつきてきているので、次は何を描こうか、悩みます。
もう いいの
あれは 終わったこと
もう お互い
十分に苦しんだではないですか
忘れましょう
許しあいましょう
復讐を繰り返すことに
どんな意義があるというの?
人間にできる
最も偉大なことは
許しあい助け合うことでは
ないの?
あなたは すばらしい人
だからもう 自分を責めないで
花のように伸びて
あなた自身を咲かせなければ
神様から頂いた命を
過去
憎みあうことがあったとしても
私達はいつも
新しい明日を
生み出すことができるのよ
あれはもう終わったこと
たとえ傷痕があったとしても
それは私達の魂の物語の証し
とらわれてはいけないの
だから
成長することを
拒まないで
生きていくことに
ためらわないで
私達はみな同じ
神様から頂いた命
(2003年)
心の中の
汚いものを
白い天使の
仮面で隠し
うつろな目をして
おまえは笑う
硬い黄金の
鎧の中に
みじめな自分を
覆い隠して
世界をだます
大ウソをつく
銅の翼を
背中に広げ
飛べない空を
斜めに見上げ
それでおまえは
幸せなのか
愛が欲しいと
素直に言えず
矛盾の風の
吹きすさぶ夜を
ひとりさまよう
大馬鹿者よ
これこそが
本当の自分だと
信じていた自分が
すべて嘘だったとき
人は地獄を見る
自分が歌っていたと
思っていた歌が
すべて
馬鹿のひりだした
糞だと知ったとき
人は地獄を見る
愛だと思っていた
自分の行いのすべてが
世界をだます
卑怯な芝居だと
知ったとき
人は地獄を見る
こどもたちよ
もう嘘と幻の世界から
帰ってきなさい
そこは楽しい
遊園地ではない
愛の真似をした嘘が
キノコのように生え群がった
虹色の地獄なのだ
そんなところで
遊んでいたら
大事な魂が
曲がってくるのだよ
愛と
愛ではないものの
間をめぐる
矛盾の嵐の中で
君たちは自分を見失い
長い人生を
馬鹿の中に落としてしまうのだ
だからもう
帰ってきなさい
神様の秘密の庭から
盗んできた花を返し
本当の自分の姿に
戻るのだ
曲がった魂を
直すための
痛い試練の門をくぐり
本当の自分の人生に
戻ってきなさい