世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

猫女・5

2024-10-21 02:15:51 | 詩集・こどもたちへ

くるぶしまで
濡らしながら
不幸の水の中を
ぼんやりと歩いている

あんなことなど
しなければよかった
あんなことなど

白い猫の
金色の目玉を盗んで
自分の額に
飾ることなど

猫のように
かわいいものになって
みんなに
愛されたかった

何もいいことはしてない
馬鹿でも
みんなに許される
そんなものになりたかった

遠い過去の罪から
流れてくる
不幸の水に浸かりながら
砂のように崩れていく
嘘の家を
ぼんやりと見ている

逃げることはできない
真実の姿が
きのこのように
わたしの肩から
生えてくる




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いちご

2024-10-20 01:54:42 | 詩集・こどもたちへ

あなたの胸の庭から
ちいさないちごをつみ
かわいいケーキを作って
あなたに見せてあげよう

ほら
あなたの心は
こんなに美しいんだよ

黒い夜のカーテンに
自分を隠して
偽物の真珠で作った
仮面をかぶって
いつまでも泣いているあなたに
あなたの本当の心を
見せてあげよう

青空の涙が
あなたの中に育てた
秘密のいちごを
あなたに見せてあげよう

ほら
あなたは
こんなに美しいんだよ




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夏から秋へ・4

2024-10-19 01:19:35 | 森の声・花の歌

花の写真があまりまくっているので、またやりましょう。最初はアサガオ。近所の空き地の隅に、毎年咲いてくれる花です。


キキョウ。


シロバナマンジュシャゲ。


ツユクサ。


ノブドウ。


フヨウ。

同じような花の写真ばかりですが、きれいなので、見るとどうしても撮りたくなってしまいます。





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2024-10-18 02:43:38 | 詩集・こどもたちへ

こどもたちよ
美とは
愛に付属する幸福なのだ
愛があればこそ
美はまことによいものになる

だがそれを
愛ではないものが
盗んでかぶるとき
美はまことに痛い
こけおどしの魔になる

美しいものが
美しくないことをする
その矛盾のねじれの中で
美は汚い裏切りに染まり
あまりにも醜い
馬鹿になってしまうのだ

ゆえにこどもたちよ
美しくなりたいからと言って
美を盗んではいけない
そんなことをすれば
君たちは嫌らしい魔になってしまう

美しい蝶々を
花の野に解き放つように
盗んできた美を
愛の元に返しなさい

そうして
正直な自分の姿に戻り
まじめに勉強して
自分の中の愛を
育てていくのだ

そうすれば君たちは
まことにかわいい
良い魂になれる
真実の
美しい人になれる




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白い花

2024-10-17 00:52:39 | 花と天使・第2巻

白い花と言えば、マーガレットですかな。

相変わらず葉っぱのとこは適当です。

本館の日記にも書いてありますけど、この絵を描くのは結構苦労です。

馬鹿に邪魔されてね。

どうもこの絵は、相当にいいものらしい。馬鹿が嫉妬して邪魔するってものは、みんないいものだからです。




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猫女・4

2024-10-16 01:11:11 | 詩集・こどもたちへ

潮が引くように
人が離れてゆく

これは愛ではないと
馬鹿がばれたのだ

あれほどがんばって作った
幸せの幻が
崩れていく

すべては嘘だったのかと
悲しげなため息を残して
人が離れてゆく

夢のような幸せに浸かって
一生満たされるはずだった
それなのに

井戸の底に落ちた
ひよこのように
孤独がしみあげてくる

これは愛ではないと
馬鹿がばれたのだ




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爆発

2024-10-15 01:25:00 | 詩集・こどもたちへ
酸のような空気の中で
燃える皮膚の痛みに耐えながら
おれは生きている

ここにいてはいけないと
もう一人のおれがつぶやく
その声を聞きながら
ここから逃げられない
おれの地獄を作ったのも
おれなのだ

何のために
おれは生きているのか
永遠の愛を
裏切ってまで
おれがやりたかったことは
何なのだ

七色の幸福を浴びて
世界中をだまして
恐ろしく愚かな
偽物の聖者になることが
おれの夢だったのか

愛が何もない
真空の風が
ビニールの塊のように
おれの肺につまる

天国のような
地獄の中で
おれの魂を
切り刻んでいるのは
だれだ

このままではいつか
馬鹿が爆発する




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2024-10-14 01:35:04 | 詩集・こどもたちへ

こどもたちよ
君たちはこれから
少しずつ
本当の姿に戻ってゆく
それゆえに君たちは
少し醜くなってしまう

今まで
逃げてきた罪の影が
表に出てくるからだ

でも
だからと言って
自分を馬鹿にしてはいけないよ
思うように
人生がうまくいかなくなったと言って
いい加減に生きてはいけないよ

本当の自分の姿は
自分が何をすればいいかを
教えてくれる
自分から
人に頭を下げていき
よい勉強をさせてもらいなさい
そして
真心で
人のために尽くすという
態度を身につけなさい

そうすれば君たちは
だんだんと美しくなってくる
君たちの良い心を見て
神さまが
花を下さるからだ

醜くなったからと言って
自分を
簡単に見捨ててはいけない
心を美しくして
みんなのために働きなさい




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赤い花

2024-10-13 01:34:23 | 花と天使・第2巻

赤い花というと、チューリップが浮かんだのでチューリップを描きました。

薔薇でもよかったんですけどね、今はいろいろ邪魔されて、難しいのを描くのがつらいんです。

こんな簡単な絵でも、馬鹿がいろいろ邪魔してくるんですよ。

わたしたちが何かいいことをしているのが、つらくてしょうがないみたいなんです。




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世の中を

2024-10-12 01:00:47 | 歌集・こてふらん

世の中を物理法則のみで見てたましひを見ぬ馬鹿の暗闇



         何もなきと見えて声なき声に満ち高きみ空に神はありけり



みちとせの長き地獄をさまよひてけふたどりつくあかつきの岸





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