Joy Yoga

中東イスラエルでの暮らしの中で、ヨガを通して出会う出来事あるいは想いなど。

ケガの功名

2012-06-20 20:55:31 | 日記
とある週末のこと、私はいつになくそそっかしかった。
とにかくその日は思考と動作が噛み合わず、やることなすことがうまくいかない感じで、ついには沸騰したての熱湯を素足にひっくり返してしまった。応急処置はまずまずだったけれども、皮膚が比較的柔らかい太腿の内側に大量にかけてしまったので治癒にはしばらくかかりそう。

長男のバル・ミツバのパーティーが終わり、それまで準備に追われて十分にできなかったヨガの練習がやっと再開できるなぁという矢先の出来事だったので、火傷そのものよりも練習がまたお預けになることの方に「参ったな」と。

スカートの生地がガーゼの上から擦れるだけでも「痛っ」と顔をしかめる日が過ぎるのを待って2日後に練習を再開。
「腫れ物を触るように」ではないけれど、ひたすら火傷部分に気遣いながらおそるおそるアーサナを組んでみた。最高気温が30℃にもなるこの季節は、遠慮がちに動いていてもジワリと汗をかく。その汗のために患部が滲みる。
可能な限りアーサナは屈曲や捻転を浅めにしたりして工夫したが、多くのアーサナは患部に負担がかかるのでやめておいた。現在は治癒の度合いに伴ってアーサナを足したり引いたりながらリハビリ中だ。

これまでも肩や手首などの故障で普段通りにできないことはあったのだけれど、その度に感じていたフラストレーションを今回はほとんど感じずにいられることが我ながら意外な発見であった。
少しばかり精神面も成長したのだろう。アーサナの上達ばかり目指していた頃の私とは違い、いかに心を安定させていられるか、呼吸に集中できているかということに重きをおけるようになった。つまりそれはプロセスを信じ、そこにわが身を委ねることができるようになったということかもしれない。


もう焦らなくてよい。
それがわかっただけで「今」がこんなに楽しいなんて。



ナマステ&シャローム
Nozomi

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