Joy Yoga

中東イスラエルでの暮らしの中で、ヨガを通して出会う出来事あるいは想いなど。

「点を繋げる」

2011-10-06 22:21:24 | 日記
今朝、パソコンの画面を開いて真っ先に飛び込んできたのは、米アップル社の創業者スティーブ・ジョブズ氏の訃報でした。

わずか10年や20年そこらで世の中の有り様をガラリと変えてしまった人物の逝去に、ひとつの時代の終息と新たな時代の幕開けを感じ取られている方も多いと思います。

どちらかと言わずとも私はアナログ人間なので、ジョブズ氏の功績を残念ながら漠然としか理解できないのだけれども、今日のヨガの練習には彼の残した言葉がとても沁み渡りました。
なにせ最近ちょっぴりスランプ気味だったので。


「点を繋げる」
これはスタンフォード大学の卒業式でジョブズ氏が語った3つのお話のうちのひとつ。
そこで彼は次のように語っています。

「先を見て『点を繋げる』ことはできない。
 出来るのは、過去を振り返って『点を繋げる』ことなんです。
 だから、将来その点が繋がることを信じなくてはならない。」

彼のこの哲学は、「己の行いの結果に対する執着を手放しなさい」というヨガの教えに対する私のあやふやな理解に、大いなる咀嚼力を与えてくれるものでした。



ヨガの経典『バガヴァッド・ギーター』の「カルマ(=行い)」の章で言うところの

「賢く知恵のある物は、結果についての過剰な期待や心配がない。
 行いの結果は、法則が連なる全体世界によって与えられるものであり、
 個人がどうにかできるものではないことを賢者は知っている。
 だから彼は結果への執着を手放すことができる。」
(「やさしく学ぶYOGA哲学 バガヴァッドギーター」より抜粋)

という教えを、ジョブズ氏の言葉の力を借りて私が咀嚼すると、こんな味わい方になりました。

「今自分が実践していることや経験していることがきっと未来のどこかで活きてくる。
 たった今、望み通りの結果を出すことができなくても、この積み重ねが無駄になることはない。
 それがどんな形の結果であるかということに心を捕らわれることがないように。
 今はとにかくやるしかないのだから。」


自己の本質を体現するというのは、もしかしたらこういうことなのかもしれません。



偉大なる革命者の安らかな眠りを祈りつつ。

ナマステ&シャローム
Nozomi

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