雨季到来。でも、晴れのち晴れ、たまに雨

　先週の末に、イスラエルではおよそ半年ぶりの雨が降りました。
　
　近年水不足が深刻化しているこの国にとっては、まさに恵みの雨。
　
　一年を通して雨が降る日本では考えられないでしょうが、雨が降らない春から夏にかけてのイスラエルはほぼ毎日が快晴です。
　「ほぼ毎日」と言ったのは、この半年の中に申し訳程度（片手で数えられるほどの）曇りの日が含まれるためです。
　

　この乾季の間は、日の出と共に雲がどこかへ流れていって真っ青な空が広がるばかりの毎日が続きます。

　この通り、本当に見事なまでに毎日がピーカン。




　家庭の主婦としては天気予報を気にせずとも、毎日存分に洗濯ができるのがありがたい限りではありますが、やはりここは日本人。
　しとしとと降る雨音や梅雨時に咲く紫陽花が恋しくなったりもしたものです。



　半年ぶりの雨は、雷鳴と共に激しく降りつけるものでした。

　乾季の間に、傘を携帯する習慣をすっかり忘れてしまったイスラエルの人たちは、この突然の雨に大慌て。

　でも、慌てたところで手立てがなく、みんな気の毒なくらいにずぶ濡れ。
　小さな屋根のあるバスの停留所に運悪く収まりきれなかった少年たちは、諦めたように立ちすくんでいました。


　急に雨が降ると、街の機能も少しばかり麻痺します。

　排水設備の整備が追いついてないせいか、道路には次から次へと水が溢れてきて、徐行しなければ車はスプラッシュマウンテンさながら、歩道に向けて高々と水しぶきを上げてしまいます。
　（実はちょっとワクワクしますが。）
　
　そして、大雨のたびに悩まされるのが停電。案の定、この日も停電に見舞われました。
　幸い、日が暮れる前に復旧したので大して困ることはありませんでした。
　
　懸念していたわが家の雨漏りは、とりあえず今回は免れた模様。



　お騒がせな雨、1時間くらい降ったら気が済んだのか、その後はまた青空が雲の合間から顔をのぞかせていました。
　この感じ、なんだかとってもイスラエル人っぽいです。


　昨年は雨季にもかかわらず雨がとても少なかったので、今年はその分も降ってほしいものです。



ナマステ＆シャローム
Nozomi