Red Hot Chili Peppers

夏の終わりの一大イベントが９月のライブ。
毎年、この時期になると世界のビッグスターが１組イスラエルにやって来るのだが、今年はレッドホットチリペッパーズ。
10年前レバノン紛争勃発のために直前でキャンセルになった経緯があっての今回の開催。待ち焦がれていた人も多いのだろう。日本のように年中来日ライブがよりどりみどりではないので、貴重なこの機会に熱心なファンもそうでない人も足を運ぶ。



チケット入手当初は家族４人で楽しむはずだったのだが、最近めきめきと音楽の世界にはまりつつある長男、私たちを差し置いて数名のクラスメイトたちと日も沈まないうちから出かけて行ってしまう。ちなみに開演は21:00。



私たち残り組はなんやかんやで開演間際に到着。バレエのレッスンでひとしきり体を動かした娘はすでにお疲れ気味。
妙にテンションの高い主人と今イチなムードの娘との狭間で私は自分のスタンスを決めかねるわけだが、やっぱり音楽のパワーには抗えない。「疲れた」と言って芝生に座り込む娘を踏んづけてしまわないように時折気にしなくてはならなかった。

私はそれほど熱心に聴いていたわけではないけれど、彼らの曲はラジオやなんかで自然と耳にするので昨日のライブでも知らない曲はほとんどなく、ライブの臨場感と迫力、そしてやはりイスラエル人のノリの良さが相まって久々に気分が高揚。




テルアビブの公園で開催されたライブには５万人が集結。イスラエル人口がおよそ750万人だから、これはかなりの参加率。
見渡す限りの人、人、人。そして、天の川さながらにきらめく携帯画面。


実は昨日のライブで一番印象に残ったことと言えば、中盤でボーカルのアンソニーがハンドスタンドでステージに登場したこと。絶妙なバランスを取りハンドスタンドのままで中央まで移動してくる様子を見て、バンドのメンバー自体にはまったく予備知識がない私だけれど「あ、この人はヨガやってるな」とピンときた。後で調べるとやはりそうだった。
もうひとつ、私が新たに知ったのは、このバンドの初代ギタリストはイスラエルのハイファ出身だったということ。ドラッグを大量摂取したために若くしてこの世を去ったのだそう。そういえば昨日、ライブの途中MCで「ハイファ」がどうのこうのとシャウトした時にずいぶん盛り上がってたっけ。


さて、来年は一体誰が来るのかな。
これが終わると次はユダヤ暦の新年やら断食やらその他諸々の行事が目白押し。学校もまた休み。
この国はとにかく休みが多い。


ナマステ＆シャローム
Nozomi