リーマンショック以来、少し景気も回復しつつ落ち着いてきたのかと思いきや、この頃のニュースでは年末という事もあってか、ボーナスが出なくて住んでいる家を手放す人がいるだの・・・・との放送を見ていると私なりに感じる事があるのです。
昔に比べたら、物に恵まれ何不自由の無い生活をしているこの頃の私達。他の人が持っている物、例えば持ち家だったり車だったりブランド品のような高価な物だったり・・・・・世間の人が持っている物質的な物を世間並に自分も持つ・・・・・・それが当然の幸せと思って毎日を暮らす。それらは、お金がありさえすれば手に入って実感できる幸せの一つかもしれません。物質的に満たされる事が幸せだと感じていると、それを手放す事になった時、失う事になった時、幸せが壊れてしまったと勘違いしてしまうのです。
物質的に満たされる事も幸せの一つかもしれないけれど、「本当の幸せは、物質的な事では無い」・・・・それを知らしめる為に物質を失う時があるように思います。
傲慢に振舞っても何とか商売を続けたきた父。彼も昨年から傲慢に生きてきたツケと不景気とが重なって、色々な物を失いました。そんな父の元で恥ずかしながら子供の頃から私も物質的に満たされている事が幸せだと勘違いをしていたのですが、昨年から本当の幸せは「物に満たされる事では無い」と痛感するような毎日でした。父の仕事による大変な状況に加え、人に喜んでもらう作品作りをする事が自らの幸せとするトーガさんを始め、色々な人との出会いで私自身の幸せの価値が大きく変わりました。
今では「健康」で「楽しい毎日♪」。大きな偉業を無し得なくても、大金を稼がなくても「健康」で「楽しい毎日♪」それが今の私の幸せ論。
物質的に満たされる事が幸せだと思っていた私が、そういう事に気が付けたのは、父のお陰です。去年から色々ありましたが、家族で幸せの価値観が大きく変わったように思います。
テレビの報道を観ながら、今の経済状況は物質的に満たされる幸せ感から、幸せの本質を塗り替える為の一つのカテゴリーに過ぎない・・・・そう感じるのです。