三木清『日本の哲学に対するリッカートの意義』(原題:Rickerts Bedeutung fur die japanische Philosophie, Von Dr.philos. K. MIKI)
この論文は、ヘリゲルおよびリッカートの紹介によって、フランクフルテル・ツァイトゥング(1923.5.27)に掲載されました。ハイデルベルヒで研究を終えようとしている三木清による、リッカート哲学の評価である。
<添付資料>羽仁五郎『三木清がドイツ文で書いた論文4篇について』(1949.2.2) . . . 本文を読む
『思想』編集者に宛てられた書簡、『思想』1924年3月号、昭和17年6月『読書と人生」に収録
なお、この書簡は「日本の名随筆 別巻92 哲学」作品社、1998(平成10)年10月25日第1刷発行にも収録されています。 . . . 本文を読む
三木清は波多野精一先生の推薦により岩波書店の岩波茂雄氏の資金援助により、大正11年(1922年)5月から大正14年(1925年)10月まで3年の少しの期間、ドイツへ留学した。その時のドイツの思想状況。
三木の『消息一通』を読むための予備知識としてメモ書きした。 . . . 本文を読む
三木清『時局と思想』 (1937年9月、『日本評論』、全集第15巻)
この文章は、前年(1936年)7月に始まったスペインの内戦が長期化し、またこの年の7月に盧溝橋事件を起こし日中戦争が勃発して間もない頃のことである。不思議なことに80年近い前に書かれた評論が、真に現在の日本にそのまま置き換えても違和感がないことである。
ここでは以下の5項目について論じられている。(1)宣伝と政治の限界 (2)「聖職者の背任」 (3)試験と学制改革 (4)文化の「混乱」 (5)言論統制と精神の自由 . . . 本文を読む
日支事変(1937年7月7日)以後太平洋戦争に至る、著者、三木清の思想的スタンスについて、解説しておくことが必要かと思う。そのことについて、全集第13巻の「後記」において、久野収氏がまとめて論じておられるので、紹介しておく。 . . . 本文を読む