ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

言葉の糞詰まり

2008-11-28 14:29:51 | ときのまにまに
おかしなもので、言葉というものは流れはじめると、どんどん続いて流れ出てくるが、一旦止まってしまうと、次がなかなか出てこない。出て来たとしても、つまらない「人の悪口」ばかりで、それはどうでもいいことばかりである。麻生さんが馬鹿なことを言っているということをどんなに書きたてても、こちらが賢くなるわけでもないし、インドのテロ事件をマスコミで報道されても、「あっ、そう」、それをわたしの言葉で捉えることができない。一種のスランプである。 . . . 本文を読む

「日常的殺人」?

2008-11-25 18:30:11 | ときのまにまに
まったくやりきれない気分である。こんなことがあっていいのだろうか。この事件の前で、完全に思考は停止してしまう。 犯人が出頭して来るまでは、いろいろと推理したり、背後にあるものを想像したりすることが出来た。しかし、今はそれも出来ない。 . . . 本文を読む

188人の列福式、おめでとうございます

2008-11-24 15:44:16 | ときのまにまに
今日は長崎市の県営野球場で、カトリック教会の信徒・聖職者188人の列福式が行われた。全国各地から約3万人の信徒たちが見守る中、ローマ教皇の代理者ホセ・サライバ・マルティンス枢機卿が188人が尊敬すべき福者である宣言した。 今回列福されるのは17世紀前半に全国各地で殉教した聖職者4人と信者184人である。その中には日本人として初めてエルサレムを訪れたペトロ岐部や天正遣欧使節の中浦ジュリアンが含まれている。 . . . 本文を読む

皿倉山に登ってきました

2008-11-23 18:16:34 | ときのまにまに
北九州市八幡にある皿倉山に登ってきました。前々から、何度か行く計画を立てていましたが、天候やその他の事情によりなかなか実現しませんでしたが、先日テレビで皿倉山が紹介され、紅葉がきれいだということで、本日小春日和に誘われて、出かけました。 帆柱ケーブル乗り場の駐車場に車を置いて、ケーブルカーが5分、スロープカーが3分と、麓からわずか10分足らずで頂上に到着です。 . . . 本文を読む

九州場所雑感

2008-11-22 13:22:58 | ときのまにまに
とうとう、明日は千秋楽になってしまいました。毎場所ごとに、1回はブログを書いてきましたが、今場所は、書くチャンスを失ってしまいました。魁皇が3日目に若の里との取り組みで、左上腕部を故障してしまい、翌日から休場となってしまいましたので、まったく興味を失ってしまいました。「相撲の時間」になっても、テレビを独占しないわたしを見て、家内は「あなたも正直ね」と冷やかします。 . . . 本文を読む

東野圭吾の推理小説3点

2008-11-21 16:02:18 | ときのまにまに
東野圭吾の推理小説を3冊たて続けに読んだ。 最初に読んだのは、『探偵ガリレオ』、次が『聖女の救済』、そして今日読み上げたのが『容疑者Xの献身』で、いずれも評判通りの作品で非常に面白かった。 ここに登場する共通の主人公は大学の物理学の准教授で、大学時代の友人で今は刑事になっている友人を助けて、次々と難問を解決していくという筋書きで、最初の『探偵ガリレオ』では、「不可思議な殺人事件」の背景になっている物理現象を解明することによって事件のカラクリを明らかにする。 . . . 本文を読む

火鉢の季節になりました

2008-11-20 14:49:30 | ときのまにまに
紅葉ももう一息だと思っていましたら、突然火鉢の季節になってしまいました。去年の冬に火鉢のことを書いたのは、1月16日でしたのに、もう火鉢を持ち出すなんて、少し早すぎると遠慮をしていましのに、昨日は福岡でも雪が降りました。11月の雪は何十年ぶりとのこと、この頃の季節はまったくどうなっているのでしょうね。温暖化などといいながら、むしろ「寒冷化」の間違いではないのかと思ってしまいます。 . . . 本文を読む

「輿論」の「よ」

2008-11-19 10:38:19 | ときのまにまに
これまで、輿論の「輿」という字をじっくり見たことはなかった。何となく、「興」か「與」に似た字で、正直に言って「與」だと思い込んでいた。わたしが終戦を迎えたのは、小学校の3年の時で、それから1年後昭和21年の10月に引き揚げて、体力の回復を待って、小学3年生に再入学したのが新憲法が公布された11月である。その月の半ば頃(11月16日)、内閣は当用漢字表を告示し、「輿論」の「輿」は学校教育の現場から消され、「輿論」は「世論」に変更された。従って、わたしが「輿論」の「輿」について知らなかったのは、日本政府の責任である。というよりも、政治権力の根本的秘密を隠蔽するために仕組まれた「秘密工作」であったのかもしれない。そして、政治的に操作しやすい「世論」を「輿論」と思い込ませたのかもしれない。これは、ゲスの勘ぐり。 . . . 本文を読む

芥川龍之介の『猿蟹合戦』

2008-11-18 13:37:48 | ときのまにまに
面白い本に出会った。と言っても、もちろん朝日新聞(2008.11.16)の読書欄で紹介されていたのであるが、アマゾンに注文する暇も惜しんで、すぐに近くの本屋で買ってきた。佐藤卓己著『輿論(よろん)と世論(せろん)」(新潮選書)である。読み始めたら止まらないほど面白い。しかし、内容が緻密なので、なかなか前に進まない。まだ、本のはじめの方であるが、要するに、昔は輿論と世論とは全然別な概念であったのに、漢字制限のお蔭で、世論と輿論との境界線が曖昧になっている、ということの分析である。 . . . 本文を読む

『図書』臨時増刊号を読んで

2008-11-17 16:00:32 | ときのまにまに
今日は一般に市販されていない雑誌について感想文を書きます。それは、岩波書店の『図書』(臨時増刊2008)です。実は、今年は岩波新書が創刊されて70年ということで、一つの企画がなされました。 そのことについては11月7日のブログで触れています。 その時の新聞記事で、その企画によるアンケートの報告を掲載した『図書』の臨時増刊号が11月中旬に出版されるという予告記事がありましたので、心待ちにしていました。やっと、昨日それが手に入り、早速目を通しました。アンケートの結果そのものは、これからさらに詳細に検討しようと思いますが、ここに非常に貴重な「歴史的資料」が掲載されていました。 . . . 本文を読む

聞くということ

2008-11-16 16:03:26 | ときのまにまに
「聞くということ」ということについて、このブログですでに2回取り上げている(2003.5.1、2003.11.20)。この「聞く」ということはわたしの人生にとって一つの鍵となっている。 鷲尾清一氏の『「待つ」ということ』(角川選書)で、こういう言葉と出会った。カウンセリングについて語っている文脈である。 . . . 本文を読む

「満足の出来るシュトーレン」を目指して

2008-11-15 13:40:44 | グルメ・料理
クリスマスは、まだまだ先のことですが、昨日はシュトーレン作りのリハーサルをしました。今年は、だいたい週一の割合でいろいろなパン作りに挑戦してきましたが、これもすべて、「今年のシュトーレン」作りを目指しての普段の努力で、今年は「満足の出来るシュトーレン」を目指して、第1回のリハーサルでした。 . . . 本文を読む

教会での説教について

2008-11-14 14:14:48 | ときのまにまに
先日、今はもう定年退職された司祭から、九州教区報「はばたく」に寄稿した文章について、次のようなご感想を寄せていただきました。 「教区報の御寄稿(?)は、素晴らしく、聖公会の皆さん、福音派(?)の伝統に覚醒の想いでしょう。私達が学んだ説教は、講釈が主流。それに対してプロテスタント(福音派)の主流は神に聴く、つまり聖霊が主役」。 . . . 本文を読む

定額給付金の配り方

2008-11-13 19:44:05 | ときのまにまに
今日は近くのクリニックでインフルエンザの予防注射をしてきた。最近はほとんど「注射」をすることがなくなった。採血とか、点滴でしか、針を刺すことがなくなったので、久しぶりに「注射の痛さ」を思い出した。医者も、「痛いですよ」と言いながら、ブスッとすと針を刺す。こちらが痛がっていると、「わたしも毎年予防注射をして貰いますが、これだけは痛いですね」などと言いながら嗜虐的な笑みを浮かべていた。 . . . 本文を読む

「純」をめぐる第2段

2008-11-12 14:15:02 | ときのまにまに
現在の焼酎ブームを切り開いたのは文句なしに宝酒造の「純」である。あのクリスタルのような透明感は独特の四角い瓶によって強調され、冷凍庫に入れても凍らないという神秘性が「化学的なインテリジェンスとなって、日本の知的階層にも受け入れられた。というようなことは、ともかくとして、「純」は「純粋」に通じ、日本人の感性とマッチした。 . . . 本文を読む