ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

ねじれ国会

2010-07-13 14:50:29 | ときのまにまに
参議院の選挙も民主党の惨敗のということで終わった。現在、マスコミは選挙結果の責任の追及にやっきになっている。選挙の敗北の責任追及は民主党内のことで、外からとやかくいう事柄ではない。まして、お節介なというか、低俗な野次馬のようなマスコミの任務ではないでしょう。「国民の知る権利」もそこにまではおよばないでしょう。
また、衆議院と参議院とがねじれているということでも、「テーヘンダ、テーヘンダ」とまるで落語に登場する熊つぁんのように大騒ぎしているのはマスコミだけです。ねじれた国会を巧く切り抜けるのは「連立」という数の論理だけであるかのように思い込んでいるのは長い間多数派として衆議院も参議院も支配していた古い体質の自民党員とマスコミだけでしょう。頻繁に行われるテレビ討論などでの司会者のレベルダウンはひどいもので、誰彼かまわず「民主党はどこと連立するのでしょうか」などと質問しまくり、みっともないたらありゃしない。
私たちが中学校で習った「国会」では、参議院と衆議院との選挙方法、任期、解散の可否、ということはある意味で「ねじれ」を生み出すための制度で、ねじれていて当たり前である。だからこそ、参議院の存在意義があるので、今回自民党が大躍進したとしても、前回がかなり大きく凹んだために、全体としては民主党の方の議席が多いということは、そこに意味がある。逆にいうと、次回民主党が議席を大きく獲得しても、今回の44人というのが影響して多数派になれないこともあり得る訳で、そこが二院制の面白いところである。
自民であれ民主であれ、与党から提出される議案(原案)はいずれにせよ官僚が深く関わっていることは避けられない。それだからこそ、野党による反論、批判が重要なのであり、国会という場で「官僚による形式主義や保守性」を洗い落とすことが重要で、国会という場での議論によって「脱官僚」が成立する。とにかく、マスコミは何でもかんでも「問題だ、問題だ」と騒いでいくらの世界であり、官僚はともかく「手抜き、自己保身、言い訳」の世界である。
そろそろ日本の国会も議論や理屈を押さえつける「数の暴力」を克服する時代が来たのだという認識こそ大切である。

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2 コメント

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税金の使い道 (かつお&村石太マン)
2010-07-13 20:55:24
10ヶ月前 自公解散で 自民党が 野党になったのかなぁ。野党だった 民主党が 与党になった。国会で 政策の議論を まだ 聞いていないのかなぁ ウェーブで 衆議院と参議院を検索して 少し 読んでも なんか ちんぷんかんぷん 大切な事だとは わかっているのだけれど 学校 老人 仕事 国民のすべてが 政治にある。難しいなぁ。
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Unknown (ひまわり)
2010-07-14 22:49:13
今回の「ねじれ」ですが、菅首相の消費税発言が招いた事態のように言われてますね。もし、この「ねじれ」を意図して招いたとしたなら、不安定な政局運営、そしてその先に『大連立』なんてことがあったとしたら…。福田首相の時代にそんな話もありましたし、以前書かれていたように、共産党以外の各政党の政策には、ほとんど差はありませんから。こんな未来予想は、シャレで終わってほしいと思いますが…。
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