ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

<ときのまにまに>2

2006-07-27 21:59:21 | ときのまにまに
時・斎・鬨
しばらく休むがよい。(マルコ6:31)

              

「とき」を広辞苑で調べると、鳥の朱鷺や地名の土岐は別として、時、斎、鬨という3つの漢字が出て来た。とても面白い。
「斎」という言葉は、「食すべき時の意」とあり、仏家で、午前中にとる食事を意味する、という。さらに説明が加わり、肉食をしないこと、精進料理を意味するらしい。さらに狭く「寺で出す食事」とか「法要その他の仏事の参会者煮出す食事」を斎というとのことである。つまり、斎とは非日常の時間を意味する。
鬨となると、時間というよりも何かをするときに参加者一同が心を一つにするために声を揃えてどっとあげる声を意味する。もし、あえて時間と関係づけるとしたら、クライマックスへの一瞬とでも言うべきか。
「ときのまにまに」とは以上の3つの「とき」を合わせて、その隙間を意味する。「まにまに」を漢字で書くと「間に間に」である。緊張と緊張との間の休息、非日常と非日常の間の日常、御馳走と御馳走との間のお総菜、戦争と戦争との間の平和、そこにわたしたちの本当の生活がある。

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