ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

「門司港焼きカレー」物語

2011-02-16 18:12:11 | ときのまにまに
久し振りの門司港訪問で、最近盛んに宣伝している「門司港焼きカレー」なるものを食べたいと思いました。関門海峡ミュージアムを出たのが3時半で、夕食には少し早すぎますが「お八つ」ならいいだろうということで意見が一致し、お店を探しました。
さて、大変。門司港の通りという通り、何処にでも黄色い「門司港焼きカレー」の宣伝幟が立ち並んでいます。そうなると逆に店選びが厄介なことになります。めったに訪れることもない町で、その町の名物を食べるのに最もいい店はどこか。それが大問題です。後で、あっちの方が良かったということになると癪に障ります。それで観光案内のパンフレットを見ると、「門司港グルメ会」という団体が出している「門司港レトロ焼きカレーマップ」というのがあり、いろいろな店が紹介されています。

そもそも、何故門司港の名物が焼きカレーなのか。簡単な歴史も紹介されています。門司港が海外との貿易港として栄えた時代のこと、ここにはハイカラな洋食屋多かったこと、余ったカレーを賄い料理としてグラタン風にオーブンで焼いたところ、それがとても美味しくて、店の正式メニューに加えられたのが発祥の歴史だとか。
例のカレーマップには、約30ほどの店が紹介され、それぞれの「焼きカレー」の写真と特徴とが紹介されています。例えば、「夕陽の焼きカレー」とか、「シーフードの焼きカレー」とか、「鉄板焼きカレードリア」とか、「挽肉とナスの特選焼きカレー」とか、「インドカレー&欧風カレーのハーフ&ハーフ」とか、「海鮮陶板焼きカレー」とか、ほとんど何でもあれ状態です。一寸変わり種では「完熟バナナ焼きカレー」とか、日本料理屋でも「焼きカレー」を出しています。値段も600円から2000円近くまでの幅があり、困ってしまいます。

こういう場合は、少々高めでも名前の通った高級レストランに限ると考え、門司港でも最も有名な国の有用文化財「三井倶楽部」のレストランに入りました。ところが、日曜日だというのに、団体客が入り一般客はお断りとのこと、非常に残念でした。という訳で、港の辺りをブラブラ歩いていると、港に停泊している格好のいい観光船に例の黄色い幟が立っています。その船が「船上イタリアン・レストラン・オッテゴーナ」でメニューに「焼きカレー」が載っています。

        

        

        

早速、船に乗り込み、若者は一人前、家内と私は二人で一人前、焼きカレーを食べました。チーズの香りが効いていてとても美味でした。ちなみに、この店は例のマップには掲載されていませんでした。

        

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