ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

「自治区」という名の植民地

2008-03-16 15:37:46 | ときのまにまに
孫の卒業式のために大阪のプール学院中学校の卒業式に出席してきました。さすが女子校の卒業式は華やかでした。新しい校舎のメアリーズホールでの最初の卒業式ということでした。杉山校長の式辞は巣立っていく卒業生に向けて、力強い励ましで、それを聞いただけで、九州からわざわざ出かけた値打ちは十分にありました。
さて、前々から予想されていたことでしたが、とうとう、チベットのラサで、僧侶や市民たちによるでかなり激しい反政府デモが起こってしまいました。この事件は、北京オリンピックをひかえ、治安維持のために政府側が仕掛けたのか、あるいは、国際世論を背景にチベット側が仕掛けたのか、はっきりしたことは言えませんが、かなり重要な事件です。
中国の地図を見れば分かるように、チベット地域は中国とインドとの間にあり、言語も宗教も文化も北京を中心とする中国からは独立したかなり広い地域です。中国としては地政学的に国際戦略上かなり重要な地域で、武力により併合し、「自治区」として支配しています。言い替えると、「自治区という名の植民地」で、かなり厳しい圧政を布いており、実質的なチベット政府は現在インドに「亡命中」です。中国政府とチベットとの関係を見ていると、中国という国では、今でも「中華思想」が生きているという感じを強くします。
日本は中国を挟んでちょうどチベットの反対側にあり、中国の対チベット政策の根本にあるものは、同時に対日本政策でもあるということも言える訳で、日本人としても、チベット問題には目を離せません。

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