ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

ウィキリークスが投げかけている問題

2010-12-08 15:21:01 | ときのまにまに
ウィキリークスの代表者アサンジュ氏が逮捕された。逮捕理由は女性に対する性的暴力ということで訴えられていたということであるが、その内容を聞いて呆れる。それが犯罪ならば犯罪でない性行為とは何かということが改めて問われなければならないだろう。
まぁ、そのことはさておき、ウィキリークスの行っている秘密情報の暴露ということについて、世界のジャーナリズムは大騒ぎをしている。ところが日本では不思議なことに、市川海老蔵の喧嘩騒動でマスコミはほとんど完全にジャックされ、こんなに重要なことが一般国民には知らされていない。「性的暴力」ということでも言えることであるが、非常に少ない情報は却って不正確な情報、しかも一部の人によって意図的に流された情報によって占領されてしまう。
今、世界は「公式」に流された情報A(仮にエー情報とする)と、ツイッターやブログ等ITを通して流される情報B(仮にバッド情報としておこう)とが混在している。情報Aは大体ほとんどすべての人に知らされているが、情報Bの方は限られた人にしか伝わらない。ここに大きな情報格差が生まれている。情報Bの方は出所が不確かだし、意図的に流された可能性も否定できない。従って知らなければ知らないで済むという側面もある。おめでたい話しではあるが・・・・。
じゃあ、情報Aの方はどうかというと、ウィキリークスの登場によって、かなり怪しいということが知られるようになってしまった。つまり、肝心の情報Aが怪しいとされていた情報Bによって信頼性がぐらついている。つまり、情報の出所ではなく情報そのものの内容が、今まで確かだと思わされていた情報の確かさを脅かしている。それは本来その情報を管理していた組織の慌てふためき加減で、逆に情報Bの正しさを証明してしまった。
これが現在の状況である。さぁ、これは良いことなのか、悪いことなのか。

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