ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

後期高齢者医療制度

2008-03-12 13:06:37 | ときのまにまに
後期高齢者医療制度が4月から始まるという。わたしはまだ「前期高齢者」であるが、だいたい、この「高齢者」という言葉自体が嫌いである。その上「前期」とか「後期」と言われると,、いかにも生活感の乏しい官僚の悪臭がプンプンして気持ちが悪い。
政府は75歳以上の人々への「暖かい心遣い」だと言うが、そんなことは信じられない。全くの「机上の空論」である。だいたいなぜ政治家が官僚たちのいいなりになるのだろう。与党も野党も含めて政治家たちにはもう少し生活感をもって、官僚たちが持ち出してくる「政策」に疑問を持って欲しい。結局、その政策が巧くいかない場合、責任を取らされるのは政治家自身なのだから。骨のある政治家だった河野一郎氏の孫もとうとう官僚たちの手玉に取られている。こんな悪法のために、そんなに必死になって弁護する必要もないだろう。「こんなの変だ」とあっさり言ったらいい。
高齢者にもいろいろあり、自分で健康保険料を支払っている者もおれば、高額所得者も居るだろう。しかし、それを一括して「別枠」に入れてしまうのはいかにも乱暴である。それなら、後期高齢者は全員保険料無料にすればいい。国土交通省や防衛省の無駄遣いと比べれば大した金額にならない。それが「暖かい心遣い」というものである。この制度にしても、誰が言いだし、誰が議論し、誰が決めたのか。野党にしても既に決まってから騒ぎ出しても手遅れである。
しかし、老人医療についてもっと深刻な問題は、病院の診療時間と医師不足である。どれ程、保険制度か完備していたとしても、実は完備していないが、いざという時、病院が受け入れてくれなければ、どうしようもない。保険金を沢山かかえて救急車の中で死んでは元も子もない。こんな日本に誰がした。頑強ははっきりしている。当時の厚生省と日本医師会がタックを組んで、開業医だけを優遇してきた結果である。わたしが学生の頃、同級生の父親が医者で、日本の医療制度について激しく批判していたことを思い出す。その頃は、まさかこういう事態になるとは想像もできなかった。

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