ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

自動翻訳には気を付けよ、という教訓

2008-08-03 18:33:09 | ときのまにまに
先日、ある所でインターネットについての講演があり、コンピューターによる異言語間の自動翻訳について、面白い話しを聞いた。
アラブ系の言語と英語との間の自動翻訳についてはほぼ完成の域に達しているとのこと。ところが、これと同じ手法を日本語と英語との翻訳に当てはめてもけっして巧くいかないとのことである。そのことを背景にして、こんな面白いエピソードが紹介された。
現在、イチローを初めメジャーで日本人選手の活躍がめざましいのは周知の通りであるが、特に、今シーズン、中日からシカゴ・カブスに熱狂的に迎えられた福留孝介選手が、開幕戦(2008年3月31日)の第1打席に立つと、地元の熱狂的なファンたちがプラカードを掲げて大声援を送った。ところが、そのプラカードには「偶然だぞ!」と日本語で書かれていた。それも、1枚や2枚ではなく、たくさん見られた。それの光景を地元紙は写真入りで大きく報道したとのこと。「何か変だぞ」ということで調べてみると、そのプラカードの裏には「Its gonna Happen」と書かれていたとのこと。つまり、「Its gonna Happen」という英語の文章を自動翻訳機にかけて、翻訳し、大量にコピーを作りファンたちに配った「犯人」がいたらしい。もちろんこれは悪意に基づくいやがらせではなく、単純な誤訳で、ファンたちは「さぁ、何かが起こるぞ」という期待の言葉であった。福留選手は苦笑いしながらもファンの期待に応えて、メジャーレビュー第1号は二塁打で、福留選手の非凡さを印象づけたという。コンピュータによる自動翻訳には気を付けよ、という教訓。

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