ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

新閣僚に期待する

2009-09-16 15:58:50 | ときのまにまに
今日、特別国会が開かれ鳩山首相が両院で選出された。新閣僚のリストは午前中にほぼ決まりマスコミ等では報道されている。従って、内閣が更新される度に繰り返されるいわゆる「呼び込み」という緊張的な場面は見られないであろう。
新しい閣僚の顔ぶれを見ても、既にマスコミにしばしば登場する数人の人を除いては、あまり知られていない人たちばかりで、実力の程を計る判断材料に乏しい。
よく知られているように民主党は一皮むくと左の社会党から右は自民党の田中派まで幅広い立場の寄り合いである。彼らを結びつけていた論理は「自民党に変わる政権担当能力のある政党の形成」ということであった。その意味では一応その目的は達成された。従って、本当の課題はこれからである。一旦疑心暗鬼になるとどうなるか分からないもろさがある。おまけに新しい政権与党は社民党と国民新党との連立ということで、連帯の「帯」はないに等しいほどゆるい。その意味で、民主党が「寄り合い所帯」から脱皮し、一つの政党としてこれからの日本をリードできるかどうかは、鳩山党首が掲げる政治哲学「友愛の論理」がどれだけ民主党内において理解され、浸透するかにかかっている。いわば、「友愛の論理」は民主党の連帯の「帯」になりうるか、どうか。(参照:「わたしの政治哲学」
 http://www.hatoyama.gr.jp/masscomm/090810.html )
今までの自民党にしても同様であったが、そもそも日本の政治のダイナミクスは「政治哲学」というような理念に基づいていない。ある政治評論家が自民党と社会党との対立という55年体制は、非イデオロギー政党とイデオロギー政党との戦いであって、その結果はイデオロギー政党の敗北で終わったという。その意味で、鳩山首相の「友愛の論理」が飾りとしてのカンバン、建前としてのスローガンに終わらないことを心から祈る。

最新の画像もっと見る