HIRO-P'S ROOM

撮影場所:和歌山県串本町 橋杭岩 2024年3月

広島へ行ってきました2

2015-02-15 22:40:23 | 日常・その他


 広島2日目、2/1。挙式に同席したメンバーは、昨日の内に帰ったり、この日の早朝にバスで帰ったりで一人になったので、この日は自由気ままに一人旅を楽しむことにしました。とはいっても、いつものバイクの感覚でどこでも行けるわけでもなく、無難に”宮島”へ行く事にしました。



 

 

 宮島へ行くにはJRか広島電鉄(路面電車)で宮島口まで行って、そこまで船で渡る方法があります。昨日宿泊したホテルは八丁堀という広島の繁華街に近いところ。行きは路面電車で行くことにしました。広島の路面電車って戦前のものから最新の車輛まで色とりどりだけど、今回は終点の宮島口まで行くので、最新型を選ぶことにしました。
 次から次へくる路面電車。最新型がいつ来るか分かるかって?それは電停の案内に次に来る列車が3つほど表示されるようになっていて、「低床車」が最新型ということが分かりました。多分鉄ちゃん向けではなく、「低床車」はホームと車内に段差がないので、車いすの方や高齢者の方が楽に乗れるということで、案内されているのでしょうね。
 3本程待ってやってきた↓の電車。”グリーンムーバー”って呼ばれているそうです。すごくボリュームのある車体で急なカーブを曲がるために5分割になっていて、曲がる時はミミズみたいな動きをしていました。最後尾の車両は向かい合わせのシートになっていて、車輪の部分は車内に出っ張っていて、そこにかばんを置いて、シートに座るとワイドな窓も手伝って、約60分ほどの小旅行にはもってこいの空間になりました。
 日曜日の朝なので、乗客も少なく、ボクを乗せた路面電車は広島の繁華街を走り、住宅街の軒先を走り、大通りを走り、途中から路面区間から鉄道区間に変わり、最後は穏やかな瀬戸内海が見えてきて、終点の宮島口に到着。いつも乗ってる人は当たり前の光景なんだろうけど、路面電車自体に馴染みのない者にとっては、乗っていて飽きないですね。最新車両だからか音も静かで乗り心地もいい。路面電車ってワンマンが当然と思っていたら、車掌さんも乗っていました。それでいて八丁堀から宮島口までは料金は260円(*_*) 久々の乗り鉄気分を満喫しました。

 



 ↑の写真、左がボクの乗った低床車”グリーンムーバー”。右の車輛が従来車。ちなみに従来車は「連接車」と案内されていました。宮島口から宮島航路の乗り場はもう目と鼻の先。2社運航されている中で、今回はJRの宮島航路を選択。厳島神社の大鳥居に最も近い航路を取るのがJRの宮島航路だそうです。まぁこちらも空いているだろうと思って行ってみると、結構待ち客がいて、座席は満席でした。10分そこそこの船旅だから3階の甲板で立つことにします。





 旅の途中で少しでも船が入ると、テンションが上がるのはボクだけかな?穏やかな瀬戸内海に浮かぶ”宮島”。ここを訪れるのは17年ぶりかな。キャッチフレーズの通り、厳島神社の鳥居が見えてくると、座っていた乗船客も立ちあがって盛んにシャッターを切っていました。



 今やJRのマークが入る船はここだけじゃないかな?一応車やバイクも載せれるので、フェリーになっているけど、すごく小じんまりとしたかわいい船でした。ここから乗船客とともにぞろぞろ参道を歩いて、厳島神社へ向かいます。ちなみに昨日挙式を挙げられた新郎・新婦も初デートはここ”宮島”だったそうです。奈良に住むものにとっては、船に乗ってデートって考えられないけど、この地ではメジャーなんでしょうね。夕方の便に乗ると夕陽が海面に輝いてロマンチックかも?



 厳島神社は西暦593年、推古元年に創建され、1168年に平清盛公が現在の規模に造営されたそうです(入場券裏面の案内より)。平成8年12月にはユネスコの世界文化遺産に登録され、現在に至っており、”宮島”は昔から神の島として崇められていたので御社殿を海水のさしひきする所に立てたそうです。
 実は、過去に2回この厳島神社を参拝しているけど、いづれも学生時代の話で↑の海に浮かぶ鳥居しか頭に残っていなかったのだけど、30代になって寺社仏閣巡りをするようになって、今、参拝してみると、結構立派な建物なんだなぁと感心させられました。

 

 

 そういえば、一人で厳島神社を参拝するのは今回が初めて。どんどん奥へ進んでいくと、参拝客がほとんどいないところまでやってきました。



 ちょうど鹿の親子(?)がいて、鳥居をバックに1枚のフレームに収まる絶好のシャッターチャンスがあったので、PenLiteのズームを最大にしてトップの写真を撮っていたら、ボクの存在に気付いたこの鹿の親子、近づいてきました。

 

 

 近づいてきたと思ったら、さらに寄ってきて、ボクの服やカメラをなめまわされます。奈良公園の鹿でもこんなフレンドリーな鹿はいないのになぁ・・・と思っていたら、昨日の結婚式の最後、お見送りで新郎新婦から頂いたお菓子が着ていたコートのポケットに入っていたのを思い出し、これが目当てだったのか(笑)。まぁ昨今の動物に対するマナーから勝手にあげるわけにもいかず、そっとしておきました。



 鹿の親子から少し離れて、鳥居を眺めていると、カヤックの参拝客(?)が出現!さすがに鳥居をくぐられませんでしたが、なかなか気持ちよさそうですね。



 おっと、鳥居を眺めていたら、先ほどの鹿の親子が後ろからやってきて、今度はボクの旅行かばんをなめ始めました。そこにも食べ物が入っていて、呆れるほどの嗅覚の持ち主です。



 のんびりしていたら、お昼を回ったので、再び船で本州(?)へ戻ります。帰りの船はガラガラだったけど、下船してみるとこれから乗るお客さんの列のすごいこと。行きしなよりもはるかに長い列ができていました。普通の日曜日でこれなら紅葉の時期とかもっと混雑するのでしょうか?まぁボクの方は空いている午前中に行けてよかったよかった。

 行きは路面電車で行きましたが、帰りはJRで帰ることにします。駅前の食堂で「あなご本日入荷」の看板に引かれて、「あなご丼」の昼食。



 この後、宮島口駅のみどりの窓口で帰りの乗車券と新幹線特急券を購入して、構内に入ります。



 この駅、ちょっと思い入れのある駅で、ボクが高校2年の時に初めて自分で旅の計画を立てて最初に降り立った駅なんですね。当時、大阪人のくせになぜか”広島カープ”ファンの友人がいて、鉄道好きだったボクを頼りに、「とりあえず行き方を任せるから広島市民球場へ連れてってくれ」という話になり、選んだルートが、青春18きっぷで夜行の快速列車に乗り、早朝に広島入りするというもの。でもゲームはナイターだからそれまでの時間潰しに、宮島観光をしようということになり、この駅まで来たのです。夜行快速っていっても普通の座席車だから寝れるはずもなく、眠たい目をこすりながら、この駅に降りた覚えがありますね。当時、現役だった寝台特急「あさかぜ」をこの駅で撮影したのが、今となってはいい思い出。そういや観戦券やご飯代をすべて込みで、旅行代が1万円を切っていたのも、今の感覚からすれば考えられないです。
 
 他人に流されやすいボクは、”広島カープ”がその時以来ファンになり、その後3回ほど青春18きっぷを使って広島市民球場へ応援に行きました。今では「カープ女子」とかいう言葉があるけど、その当時も結構若いファンが多くて、阪神タイガースと比べると応援はへたくそだけど、一生懸命一体となって応援しているのが良かったですね、まぁそれまで今は亡き近鉄バッファローズの応援を藤井寺球場へ何回か行ったことがあって、おっさんが応援しているのが野球の応援と思っていたから、ある意味衝撃的でした(笑)。

 3回も広島へ行くと、今回はこのルートで行こうとか、この区間は景色がいいとか、たまたま乗り合わせた乗客から観光地を教えてもらったりとか、そう、当時はまだインターネットの無い時代だから、新しい発見が結構あったんですね。それが大学時代は自転車での旅行になり、社会人になってからはバイクや車での旅行になって、現在に至っていることを思うと、この時の宮島観光はボクにとっては、”旅”という趣味を持つようになったきっかけだったような気がします。

 

 話が長くなりましたが、宮島口から広島までは左の電車。色が変わったとはいえ、ボクが高校生の時に乗ったのと同形の車輛。でも今年の3月に新型車両が登場し、まもなく引退するそうです。広島では右のディーゼルカーの姿も。大阪では見かけなくなった国鉄時代の車輛がこの地では未だ現役でした。

 

 広島からは新幹線。帰りは”さくら”号で帰ります。実際は”のぞみ”号が頻発されているのにビックリ。案内板を見ていても”のぞみ”の文字ばかりで、”ひかり”や”こだま”の文字って無かったですね。前回乗車した時は、”のぞみ”なんてほとんど無かったのと比べると対照的。ちなみに帰りも指定席を取ったので4列シートで快適でした。宮島口を13時に出て、自宅に着いたのが17時過ぎ。4時間でした。バイクや車だと後2時間から2時間半くらいは余計にかかるかな?

 今回はボクに”旅”することのきっかけを与えてくれた宮島にも行けて充実した2日間でした。こんな機会を与えてくれた新郎のT君に感謝します。最近はバイク旅ばかりになっていたけど、鉄道の旅や車の旅もいいかもしれませんね。
 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。