HIRO-P'S ROOM

撮影場所:富山県 相倉合掌集落 2024年11月

あわいちサイクリング

2015-10-22 23:25:22 | サイクリング


 ツイッターでつぶいていたように、こないだの日曜日(10/25)は淡路島一周サイクリング、通称「あわいち」に挑戦してきました。この挑戦は5年ぶり2度目(記事はこちら)。前回は、明石と淡路島を結ぶ「たこフェリー」が廃止になる前に惜別乗船を兼ねたサイクリングでした。それから5年、毎年一度は岡山国際サーキットの耐久レースに出場はしていたものの、自転車からは少し遠ざかっていた生活を行ったいたボクですが、今年に入ってニューホイールを購入。軽量で乗りやすく、年一回のレースのためだけにしておくのはもったいないし、そろそろアラフォーを前に体も鍛えておかないといけないというわけ(年一回の検診でもメタボを指摘されているし…)で、同じ年代のK氏とS氏の3台で挑戦することになりました。

 思えば淡路島を自転車で走るのはこれで4回目。1回目は大学2回生の時、2泊3日で島の真ん中を一周。2回目は大学3回生の時、1泊2日で島の上半分を1周。3回目は5年前の島全体1周。1回目と2回目はどちらかというと観光も兼ねたサイクリングだったから、コアラなんて見たりしていたけど、3回目は観光はほとんどなし。そして4回目となる今回も観光はほとんどなし、1日で一周回ってしまおうという強行軍なのです。ちなみに予定コースは3回目が右手に海を見ながらの反時計回りに対して、今回は左手に海を見ながらの時計回り。風の向きは時計回りの方が逆風になるらしいけど、西海岸の「淡路サンセットライン」はやっぱり夕暮れに走らないとというわけで、時計回りに決定!さすがにいきなり「あわいち」というのは難があるので、1週間前に自宅周辺の峠道をトレーニングして、この日に臨みました。
 当日は自宅をまだ薄暗い朝5時半出発、明石港近くのコインパーキングに車を停め、K氏、S氏と合流。ここで自転車を組み立て、明石港へ向かいます。

10月25日(日)
コース:mission1 岩屋港⇒(R28)⇒洲本
     mission2 洲本⇒(県道76)⇒淡路島モンキーセンター
     mission3 淡路島モンキーセンター⇒(県道76・25)⇒福良
     mission4 福良⇒(R28・県道31)⇒慶野松原
     mission5 慶野松原⇒(県道31)⇒岩屋港





 「たこフェリー」無きあと、唯一本土と淡路島の間に残ったのはこの「ジェノバライン」。徒歩と自転車専用の小型クルーザー船が就航していたけど、8月からは新造船が導入。しかも9月からは念願の125cc以下のバイクが乗船できるようになった、この日、明石港8時半発は新造船の「まりんあわじ」。随分と立派になったなぁ。以前は自転車を乗せる後部甲板は狭かったけど、広くなった。

 

 専用のラックも装備され、多少の揺れでも大丈夫そう。念願の小型バイクもこの通り収まっていた。これなら瀬戸内の離島へ向かうフェリーと何ら遜色ないね。





 それにしてもこの日は雲ひとつない絶好のサイクリング日和。すがすがしい秋晴れの中、「あわいち」に集中できそう。



 明石港から10分少々で岩屋港に到着。ここから1周150kmの「あわいち」が始まる。今は余裕綽々だけど、戻ってきたらどんな顔になってるのかな・・・この時はまだ予想もできない。

 

 mission1は東海岸の平坦路を南下するコース。洲本市に向けて快走する。途中の海岸でライダーズミーティングが開催されていて、バイクを多数見かけた。普段はそちらのライダーなんだけど、今回はチャリダーとしてペダルを漕ぐ。まぁmission1の30kmは助走区間のようなもの。楽勝で洲本市に到着して、洲本温泉の無料足湯に浸かる。ぬるめの温泉で、助走区間の足のほぐしに最適!この先、お店が少なくなるので、この周辺で食糧補給を行い、mission2から始まる難所に備える。



 mission2は洲本市を出てすぐ始まると思ってたけど、意外にも由良まではのどかな海岸道。でも由良を超えると難所が現れた。ちなみに自転車用の標識が設置されたのは、前回と違うポイント。「ここから上り坂、○○m」とか「あと○○m上り坂」とか標識を確認できるので便利になった。探偵ナイトスクープの謎パラで有名になった「立川水仙峡」までの上りはきつかったけど、距離は思ったほどでもなく無事クリア。そこから少し上って、一気に駆け下りると穏やかな海が見えてきた。



 バイクでこんな道を走るのもいいけど、自転車なら喜びもひとしお。ちょうどお昼時になったので、この海岸線沿いの「淡路島モンキーセンター」前にある喫茶店で昼食を取ることにした。



 店先に設置された自転車用のラック。これも前回ほとんど見かけなかったけど、今回、道の駅や緑の道しるべ(幹線道路沿いの駐車スペース)などで見かけた。ロードタイプの自転車はスタンドがないので、柵や歩道のブロックに立てかけるのだけど、案外不安定で倒れるので、このラックがあると便利。

 

 喫茶店の名前が「ちゃりこ」だったので、我々のような「あわいち」に挑戦中のツワモノ(?)が店内を占拠してるのかと思いきや、チャリダーは我々のみで、後は観光客風の人ばかりで拍子抜け。ボクは「淡路島カレー」を注文した。自家製の中辛カレールーにタコのてんぷらと淡路産のたまねぎ。トロッとしたルーにたまねぎの甘みが加わってなかなか美味しかった。



 昼食後は、しばらく海岸線沿いを走って、このまま平坦路を気持ちよく走っていたい~という希望はここで断ち切り。行く手に「そこまで上るの?」って感じの上り坂が現れ、mission3の難所へ。まぁまだ今回、暑すぎず、寒すぎずの天候が味方してここもクリア。一面田園地帯に入り、福良までこれで楽勝と思ってたら、再び行く手に「そこまで上るの?」の上り坂が現れ、急勾配を喘ぎながら上る。



 正直、この上りでバテた。ここでようやく半分というのに、時間は15時を回っていて、それまで見かけたチャリダーの姿もない。もっと早くに通過しているんでしょうね。次の日は仕事だし、mission4の福良から先、道の駅うずしおへ行くコースは諦めて、内陸をショートカットして、慶野松原へ向かおうと全会一致(3人しかいないけど…)で決定。気を取り直して、道の駅福良へ向かう。



 この文中、しきりに「福良」という街の名前を出してるけど、「あわいち」でほぼ中間地点にあたるのがこの港町。ボクの場合はこの街に来たら、淡路島に来たなぁって感じがする。ここから出航する鳴門海峡のうずしお観覧船。ちょうど入港して下船の様子を見ていたら、おびただしい数の観光客が降りてきた。この船にこんな大勢の人を乗せて大丈夫なのかとこちらが心配するくらい。天気も良かったし、綺麗なうずしおが見れたのかなぁ。

 

 で、我々はここで淡路牛乳のソフトを食べて、再び足湯へ。正直ここまで来ると疲れはピークでいや、まだまだ走らないといけないけど、ちょっと気分はブルー。それでも1週間前のトレーニングが利いているのか、軽量なニューホイールの効果が出ているのか、前回に比べると楽な気がする。少しでも足湯に浸かって体力を回復させるに尽きる。





 福良からショートカットしたのは正解。慶野松原で日没となった。久々に見る夕陽。じわじわと日が暮れていく。一日自転車で走ったご褒美だね。でもここで日が暮れたということは=ここから先mission5、岩屋までは「淡路サンセットライン」なのに、ナイトラン決定!距離は50km。いくら平坦路とはいえ、奈良から大阪までの距離をこれから走らないといけないわけか。この場合、代替の交通機関も無いし走るしかない!というわけで、ここからヘッドライトとテールライトを点灯して北上する。まぁこれも思い出。学生時代も色々なところへ自転車で旅したけど、結局、20年経った今、思い出話で語るのは、「どこどこでルート間違えてナイトランになった」とか、「霧の中、景勝地を走った」とか、そんな苦しいことの方が笑い話として残るんだな。
 それにしても県道31号線は寂しい道で集落もポツポツとあるだけ。郡家のローソンに立ち寄った時は、店員のおばちゃんや通行人から「帰り大丈夫?船の時間大丈夫?」と暖かい声をいただいた。追い越す車もウインカーを出す車が多いし、この地は自転車に対して理解がある地域なんだなぁと思った。海の向こうに見える本土の街明かり。淡路島の比ではないけど、少しづつ大きくなってくるのが分かる。最後、岩屋まで数kmのところでライトアップされた明石海峡大橋の鉄塔の先っぽが見えた時は、やっとゴールが近づいてきたっていう安心感に包まれた。



 20時半、岩屋港に戻ってきた。通常「あわいち」は150kmだけど、ショートカットして135km。船の出航時間が20時40分なので、急ぎで切符を購入して、行きと同じ「まりんあわじ」に乗船する。



 今回は偶然にもブリヂストンの”ANCHOR”3台となった。バイクならホンダのCBみたいなものかな。K氏はMTB、S氏は通好みのクロモリフレームのレーサー、そしてボクはアルミフレームのレーサー。さすがにこの時間にもなると自転車は我々のみ。朝から晩まで自転車に乗りっぱなしだったのは、ホンと5年前の「あわいち」以来だな(笑)。



 バックは淡路海峡大橋のライトアップされたケーブル。この後、明石港から駐車場に戻って、車に自転車を乗せ終えたら急に疲れが出てきました。やっぱりずっと気を張って自転車に乗ってたんだなぁ。今回の「あわいち」。完全海沿い1周とはならなかったけど、絶好のサイクリング日和で良かったですね。次回は琵琶湖一周「びわいち」に挑戦?でも「あわいち」と違って「びわいち」はいざという時のショートカットができない。水上を走るわけにいかないので・・・距離は少し長いらしいけど、北部を除いて基本平坦だから、また近いうちに挑戦してみたいですね。



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