HIRO-P'S ROOM

撮影場所:和歌山県串本町 橋杭岩 2024年3月

乗鞍・剣ヶ峰登山(9月)

2015-11-06 21:55:00 | 日常・その他


 「乗鞍・剣ヶ峰登山、標高3,026m」と書けば、HIRO-Pさんも登山家に転向かと思われるかもしれないけど、標高2,702mの世界までバスで行くことができ、そこからわずか300m登るだけ。その時間90分と書けば、トレッキング+αの感覚で手軽に標高3,000m超の世界が楽しめるんじゃないか。まぁこんな自分勝手な発想は登山家の方にしてみれば、「何を言ってるんだ」って怒られそうだけど、こんなこと思いついたのは1枚の散策マップがきっかけ。そう、8月30日に行われた「マウンテンサイクリングin乗鞍」という自転車レースの応援でバスで畳平までいったんだけど、この時は当ブログに投稿(記事はこちら)したように、散々な天気で自転車レースは畳平まで上がってこれず、途中までという具合・・・でもその時にバスターミナルでもらったこの1枚の散策マップを見ると、もう一度天気のいい日に行ってみたいという思いになり、シルバーウィーク真っ只中の9月21日、行ってきました。

 

 前日の晩、再び「ほおの木平」駐車場で車中泊。前日は前回よりも早い時間にINできたけど、シルバーウィーク中だからか結構な車の数。早朝5時に起きてみたら、ほぼ満車になっていた。ここの駐車場はバスターミナル横で無料でトイレもあるからお得だな。前回は雨の音が気になったけど、この日は深夜に出入りする車の音が気になった。それもそのはずご来光バスというのが晴れの日には運行されていて、それに乗って朝一頂上を目指す人がいるのだろう。ボクは前回と同じ6時55分発のバスに乗る。
 6時半頃に並び始め、出発時間が近づくにつれて登山家の列ができる。そのためか露払いのバスが定刻の10分前に運行されることになり、ボクはその乗客となった。前回は10人ほどしかいなかった乗客だけど、この日は補助席にも全て乗客が座り、超満員。まぁボクは今回はこのために新調したリュックサックを携えていたので、前回みたいに場違いな乗客にはならなかったのは幸い。でも靴はライダーシューズ、一見アースカラーのジャンバーはユニクロと本格的な装備の周りの乗客と比べると初心者丸出しだったかな?

 

 ほおのき平バスターミナルから45分。車道日本最高所の畳平(標高2,702m)に到着。↑の写真左側が前回8月30日、右側が今回9月21日のほぼ同時刻、同場所の写真。晴れれば、こんなすがすがしい景色が広がったんだなぁ…ボクが初めて乗鞍にバイクで来た時もこんな天気だったな。さぁここから標高3,000m超の世界へGo!思えばボクの山登りの経験なんて、北海道の利尻富士(標高1,721m)、奈良県の弥山(標高1,895m)、同奈良県の葛城山(標高959m)程度でしかない。バイクならこの畳平に来たことがあるので、2,702mが最高標高。ということは飛行機を除けば標高3,000m超の世界を歩くというのは人生初!天気も良さそうだし、頂上を目指して出発!











 畳平から途中の「肩の小屋」までは、こんな感じの道で登山というよりトレッキング感覚。おそらく小屋に車が停まっていたから、作業用の車がこの道を通るのだろう。眼下には「乗鞍エコーライン」が見える。8月末の自転車レースも晴れればこの道を上がってくる選手が見れたことだろう。雪のあるところでは、スキーを楽しんでいる人がいた。先に書いた散策マップの案内では畳平からここまで徒歩30分と書いているのに、約1時間かかってる!写真撮りながらとはいえ、ちょっとゆっくりしすぎたかな…ここはロッジのようになってて、今から登る頂上が見える。豆粒のような登山者が連なっているのが見えて、たどっていくと結構急勾配のよう。無理せず一休憩してここから始まる本格登山(?)に備える。





 やっぱり山を舐めてはいけませんね。「肩の小屋」からは、ごつごつした岩の道となって、今までの軽快な道とはわけが違う。これこそ”登山”というのだろうな。幸い天気がいいので、足元はしっかりしていて安心。雨だと岩で滑りそう。とりあえずボクは登山初心者なので、無理して足をくじいたりしたら元も子もないので、ゆっくり確実に休憩も入れながら登る。休憩毎に振り返ると先ほど休憩した「肩の小屋」が小さくなっていくのが分かる。着実に登っているんだなぁ。



 時間的にそろそろ頂上かなと思った時に池が現れた。バックの雲が残念だけど、3,000m級の高所にある池は澄んだ色をしていた。ここから頂上と思われる神社の鳥居が見える。荒涼な岩山になってきた。







 頂上小屋を過ぎて、さらに登るとちょっとした渋滞が起きていた。頂上の神社にお参りする人かな。ここまで来て混雑のために頂上をパスするのは、もったいな過ぎるから列の最後尾に並ぶ。畳平からここまで1時間50分。散策マップには1時間30分と書いてあったので、プラス20分か。列に並んでいると色々な登山者の話が聞ける。晴れれば昨年噴火した御嶽山が見えるそう。残念ながら少し霧も出てきて、山の天候って変わりやすいことを実感した。





 剣ヶ峰頂上到達!人生初の標高3,000m超えの登山は、トレッキング+αの感覚で少々呆気なかったかな。まぁ手軽に登山できるのが剣ヶ峰のいいところ。天気にも助けられて、無事制覇!ちなみに写真の神社には神職もおられて小さいながらも本格的だった。



 登りはいい天気だったのに、下りは曇ってきた。下りの方が登山靴ではないライダーブーツだと滑って大変。途中から滑って下った方が安心なような気がしてそのようにしてたけど、次回からはきちんと登山靴で登った方がいいだろう。この時間からも登って来る人は多い。ひと足先に登ったから、天気のいい内に登れて良かった。「肩の小屋」まで下りてくれば、ひと安心。



 畳平へ帰る途中、人だかりができている場所があって何をやってるのだろうと思っていると…



 「雷鳥」が体を休めているらしい。絶滅危惧種の「雷鳥」。↑の写真では超分かりにくいけど、岩場に隠れたり、ちょっと顔を出したり、名前とは程遠いほど、ひっそりと暮らしているんだなぁと思った。

 

 結局下りは休憩を入れても1時間20分で降りて来れた。8時に出発して12時前に戻ってきたからおおよそ4時間の登山が終了。乗鞍高原行きのバスの方が盛況で行列ができていたけど、ほおのき平行きのバスは1台でちょうど収まるくらいの乗客だった。

 こんな感じの全く思いつきで始めた登山。服装はともかく、やっぱり靴は登山靴を購入しないといけないな。天気が良かったからいいものの、変わりやすい山の天気、にわか雨でも降ってきたら、今のままでは対応が難しいだろうし、安心して下れない。まぁこの乗鞍なら、高速道路が便利になって、前日の夜、車中泊して、次の日の午前中に登山して、その日のうちに帰ってこれるから、気楽に標高3,000mの世界を体験できるのはありがたいと思います。行ったのは9月だったけど、7月に行くと「高山植物がキレイ」と散策マップに書いているし、もう今年は無理だけど、来年またチャレンジしてみたいですね。




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