5月3日 1日目 PART2 なぎさのドライブウェー
ルート:越前岬→(R305・県道20・103他)→加賀IC→(北陸道)→金沢東IC→(R8・159)→白尾IC
→(能登道路)→今浜IC→(なぎさのドライブウェー)→千里浜 民宿清水泊
1日目走行距離:378㎞
越前海岸を離れ、福井市に入ると海岸線とは少し離れたところを走るようになる。時間があれば、東尋坊へ行くことも考えていたが、G.W.で混雑しているだろうからパス。加賀ICまでは下道で行くことにした。R305は一本道と思っていたが、脇道に入ってしまい、撮影したのが上の写真。遠くに見える堤防は九頭竜川のもので、田んぼには早くも水が張られていた。
それにしても天気が良い。気温も高くなって、R1200GSの温度計は30℃近くを表示している。加賀ICから北陸道に乗って、金沢へ向かう途中、進行方向右側に白山が見えてきた。白山はまだ雪化粧で遠くにそびえる姿が印象的だった。
能登半島を縦断する能登道路と北陸道は直接結ばれておらず、一般道を使うことになる。昨年は金沢西ICで降りて行ったが、今年は金沢東ICで降りて向かった。一般道といっても片側二車線で渋滞もなく、能登道路へのアクセスは、こちらの方が速くて便利だと思う。能登道路に入ると、進行方向左側に日本海が広がった。日がだいぶと傾いてきて、越前海岸を走っていたときとは違う、一直線の道が気持ちいい。このまま今日の宿泊地である千里浜まで行くのもいいが、時間があったので、一つ手前の今浜ICで降りて、「なぎさのドライブウェー」を走ることにした。
「なぎさのドライブウェー」は、日本全国でも稀な砂浜なのにオンロード車が走れる約8㌔の道。それだけ砂が引き締まっているということだ。ただ、今回はパニアケースを両方装備した重量のあるバイク。本当に走れるのか、しかも工事区間以外では始めてのダート・・・ということもあって、ハラハラドキドキしながら向かう。不安は的中し、この「なぎさのドライブウェー」に入る所が乾いた砂となっていて、R1200GSは大きくハンドルを取られ、バランスを崩した。一瞬ヒヤリとしたが、実は今回、リアサスペンションの硬さを一番柔らくして、足付きが飛躍的に向上していた。調整はダイヤルで簡単にできる。それまでは一番柔らかい位置から10回転硬いところで乗っていて、ボクの短い足(参考までに身長166㎝)では、片足のつま先しか地面に着かなかったのが、一番柔らかい位置では両足のつま先が着くようになった。これだけで安心感は飛躍的に向上!今回のようなアクシデントでも冷静に対応できるようになったわけ。とはいえ、足が地面に付いても、所詮は柔らかい砂地なので、何回も転倒しかける。後ろを走っていたゴルフGTIをはじめ、よく後続車が怒りもせず、待っててくれたなぁと今になって思う。入るのに3分ほどかかったと思うが、クラクション一つも鳴らされずに済んだのは不幸中の幸い(?)だった。
無事転倒せず、「なぎさのドライブウェー」に入る。海がすぐそばで、本来なら気持ちよく走りたいところだけど、初ダートで、いくらオンロード車で走れるといっても、グリップが少なく宙を浮いている感じで飛ばせなかった。ここはもっと軽いバイクで走るところだろう。
でもせっかくなので、バイクを停めて、浜辺に近寄ってみた。ちなみにここの砂浜は硬いので、重量級のバイクを停めることもできる。こんなに海の近くを走れる機会は、なかなかない。腕に自信があれば海の中でも走れそう。越前海岸と比べると波が高く、天気がいいとはいえ、日本海って感じがした。
この写真だけを見れば、アフリカかどこかの砂漠を走っているように見える。
入り口でかなり苦労したので、出口も同じような感じかなぁと構えていたら、千里浜の出口は締まった砂で難なく脱出でき、ホッとした。今日はそこから程近い民宿の予約を入れてある。民宿なんて泊まるのは久しぶりだったが、この時期なのに1人旅を受け入れてくれて、値段も安かったので、予約を入れた次第。人情あふれる宿で、建物内もきれいで満足した。
夕食は舟盛りこそ出なかったが、海の幸を味わうことができた。前回の四国お花見ツーリングで、ワインを一本空け、その後倒れこんでしまった反省から、今回は缶ビール1本にして、夕食後、千里浜の方へ歩いてみた。民宿から10分も歩かないうちに、千里浜のレストハウスに到着。海岸線に行ってみる。↑の写真は長時間露光で撮影したので、明るく写ったが、実際は闇。たまに車が通る程度で、夕方見た時よりも波が高く、辺りは波の「ゴォー」という音しか聞こえない。日本海の荒々しい景色となっていた。