HIRO-P'S ROOM

撮影場所:富山県 相倉合掌集落 2024年11月

西国33ヵ所巡礼 PART31

2019-01-13 23:37:40 | 西国33ヶ所巡り


 先週の月曜日から本格的に仕事 長期休暇明けの仕事ってやっぱり応える・・・なので、今回の連休はありがたいね~今日は天気も良さそうで暖かくなりそうだったので、以前から行ってみたかった西国33ヵ所巡礼の番外礼所へお参りに行くことにした。33所巡礼自体は昨年の2月に満願していて、これで終わり!と思ってたら、朱印帳を見るとさらに番外と書いてある寺が3寺あり、「”番外”とは何ぞや?」と思いつつも朱印帳に載っているのだから、いつかはお参りしなければと思っていた。そんなわけで、兵庫県は三田市までドライブがてら行ってみた。

番外 東光山 花山院 (兵庫県三田市)



 兵庫県三田市へは西名阪⇒近畿道⇒中国道と進み、神戸三田ICで降りて向かう。中国道なんて数えきれないくらい走っているのに、「神戸三田IC」なんていうICがあるとは今日初めて知った 宝塚ICを過ぎると阪神高速やら山陽道やら結構分岐が多いので、見落としていたんだろうな~三田市といえば奈良と同じく大阪のベットタウンのイメージがあるけど、市街地を過ぎれば長閑な田園風景が広がっていた。今日向かう「花山院」はそんな田園風景を過ぎ、名前の通り山道というか急坂を登った先に建立されていた。



 ひとまず本堂でお参り。山の上とあってそれほど本堂も大きくない感じがしたが、向かいに「花山法皇」と書かれたお墓があった。このお墓に向かう人はいなかったけど、この本堂以上に大きく感じられ立派な人物であることが分かる。この時は「この人物は何者だろう」と思っていたにすぎない。



 境内に展望台があった。だいぶと登っただけあって景色がいいね~左端に富士山の形をした山が「有馬富士」と言うそう。「〇〇富士」というのは全国にあるけど、ここはコンパクトで可愛らしい。でも朱印帳にもこの「有馬富士」が書かれていて、親しみが持たれていることが分かる。今日みたいに晴れ渡った日もいいけど、霧や雲海に浮かぶ時もいいんだろうな~



 展望台で景色に見とれていたら、朱印所に列ができていてビックリ!結構時間がかかりそう・・・しかもボクの前のご夫婦は掛け軸やら手ぬぐいやら色々書いてもらうようで、こればかりは仕方がない。。。でも朱印所で書かれていたお寺の方とこのご夫婦とお話の中で、先に書いた別院の意味や花山法皇のことが分かって良かった。

 このお寺の方と渡された「西国巡礼の心」によると、在位2年で第65代花山(カザン)天皇が退位させられ、この次にお参りする京都山科の元慶寺で出家し、「花山法皇」と称した。その後、「花山法皇」は徳道上人が創始したのち、廃れつつあった西国33所観音霊場巡りを復興され、その旅の道中において強い霊感に導かれて立ち寄られたのがこの山で、巡礼後の余生をこの山で過ごし、41歳で崩御されたとのこと。西国33所が今在るのは当初開基された徳道上人や花山法皇のお働きがあってとのことで、徳道上人を祀る法起院(奈良県桜井市)と花山法皇が出家された元慶寺(京都市山科区)、崩御された後に建立された花山院が別院として、このお二人に敬意と感謝を示しお参りする。

 ようやく別院の意味と花山法皇のお墓の意味が分かって、並んだ甲斐があったと思った。それにしても平成の世が終わろうとしている昨今、退位させられた天皇がおられたというのも衝撃的だった。今は平和な時代だけど、そんな時代もあったんだな~このお寺の方によるとこのような背景から花山院から西国33所巡礼を始める方もおられるとか。ただ、2年前に皇太子さんが兵庫県をご訪問された時にここにお参りしたいと申されたとのことだが、このお寺へ繋がる道が一本で行き止まりとなっていて、山全体を警備するのは不可能で実現しなかったとかいう裏話(?)も聞けて、聞いていて面白かった。

  

 お参りの後、登り口にあった「花山の里」というお蕎麦屋さんで昼食。
昔ながらの建物なのに、店内はJAZZが流れていて、不思議な空間
温かい山菜そば(800円)をいただく。
「今日は栃木県那須高原の新そば粉を使っています」とのことで、時期によってそば粉の産地が変わるのかな?
ほんのり甘い感じの手打そばでなかなかの絶品!美味しかった。



 別院の意味が分かったところで、この後、京都山科の元慶寺を目指します。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。