週末の雨のあと、一気に涼しくなって、今日は冷房いらずの一日でした。明日からは暑さが戻ってくる予報なので、1日限りの過ごしやすい日。思えば、お盆に行った上高地・乗鞍もこんな気候だったなぁと・・・
2日目 8月14日
平湯温泉あかんだな駐車場⇒(R158)⇒沢渡⇒(県道300)⇒白骨温泉⇒(上高地乗鞍林道・県道84・R158・県道26)⇒木祖⇒(R19)⇒中津川IC⇒(中央道・東海北陸縦貫道・伊勢湾岸道・東名阪・名阪国道)⇒針IC⇒自宅
2日目走行距離:446km
今回のメイン ”上高地” の後は、何のルートも考えていなかった今回の旅。高山方面へ戻って富山から帰る案や松本まで行って白馬から糸魚川を通って帰る案も考えたけど、どちらのルートも最後は暑そうだったので、乗鞍周辺を走って、木曽方面へ抜けることにした。まぁ昨年秋に通ったルートの逆。距離は一番短そうなので、ゆっくり寄り道をして帰ることにした。
まずは手慣らしに、R158の旧道、「安房峠」に登ることにした。この峠道、シャトルバスも通った「安房峠道路・安房トンネル」が出来る以前に飛騨地方と信州地方を結ぶ国道として使われていたもの。今は役目を終え、往年の雰囲気を後世に伝えている。ボクも安房トンネルは何回か通っていたけど、この旧道を走るのは今回が初めて。平湯温泉側から今回登る。結構な急坂で、シフトチェンジに気を遣いながら登っていくと、結構景色が広がって、飛騨から信州へ地域を跨ぐという面では、こちらの方が安房トンネルよりも断然上。この景色を楽しむためか、単に安房トンネルの高額な通行料をパスするためか、バイクが多い。頂上付近の駐車場は急坂の途中だったけど、勇気を出して、GSを停めて、バイクから降りてみた。
標高1,780m。展望台からは高原植物が咲いているのが見えた。1本の木の下に簡素な案内看板、乗鞍方面が間近に見えるのは、絶好のビューポイント。他に観光客がいるはずもなく、やっぱりツーリングで立ち寄るなら、こんなポイントの方がいいように感じた。峠を超えたら、今度は急な下り坂。未だ安房トンネルが開通していないボクの’97年3月発行のツーリングマップルでは「渋滞」の発生ポイントになっているけど、今はそれも過去の話。いやこんなところで渋滞していたら、背の高いGSを停めるのは至難な業くらいの急坂&ヘアピンカーブを下っていくと、新道に合流して、朝通った、釜トンネルの入口までたどり着いた。
ここから沢渡方面へ行き、昨年の秋、工事通行止めとなっていた、県道300号線で白骨温泉へ向かう。県道300号線は整備されていたけど、こちらも呆れるほどの急坂。登るのに飽きたころに白骨温泉の温泉街が見えてきた。
温泉街に入るちょっと手前に、斜面に沿うように滝が流れているスポットを発見。自然にできた滝なのか、水量が豊富でその支流みたいな滝が、いたるところから噴き出していた。こんな滝の水を手ですくい、顔を洗う。冷たくて非常に気持ちがいい。滝を楽しんだあと、「白骨温泉」に入りに行く。立ち寄った温泉は、「公共野天風呂」(500円)。もう過去の話になるけど、入浴剤を混ぜていたというこの温泉は、一時社会的大問題になった。この温泉は名前の通り、渓谷に作られた露天風呂で、なかなか野趣あふれた温泉だった。
外観はこんな感じ。下の方に見える建物が温泉。丸型の露天風呂があるだけのシンプルな温泉で、温泉の色は乳白色。入浴剤なんか混ぜなくても、十分に白いし、湯温が低く、なかなか長湯できる温泉だった。昨年この近所で泊まった乗鞍高原温泉が、高温だったのとは対照的。夏の温泉に長湯することは少ないけど、ついゆっくりと浸かっていた。
白骨温泉を後にして、上高地乗鞍林道を走る。今年は晴れ渡り、気持ちのいいツーリングを楽しめた・・・のはずが、乗鞍高原温泉を過ぎて、一ノ瀬園地を過ぎ、さあ白樺峠へという段階で、災害通行止めに。これでは昨年と逆パターンと思いつつ、Uターンする。
一ノ瀬園地で一休憩。乗鞍岳方面を眺める。車道日本最高所2,700mの「畳平」までマイバイクで登れたのも、過去の話。ちなみに上高地と一緒で、マイチャリなら登ることができる。そいいや沿道には9月1日に開催される「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」の看板が立っていた。その2,700mまでチャリで登るというヒルクライムレースに、こないだ岡山のミッドナイトエンデューロで一緒に走ったメンバーも走るそう。延々と続く上り坂に自分の足だけで挑むというのだから、さすがというしかない。
さて、上高地乗鞍林道経由で奈川方面へ行けないことが分かったので、随分と遠回りになるけど、奈川渡ダム経由で向かう。昨年も迂回路として使った県道84号。R158に入ると上高地帰りの車で渋滞していた。まぁ仕方がない。奈川渡ダムから県道26号線に入り、木曽路へ向かう。なかなか空いていて、快走できた。この時点で16時前。実はまだ昼ご飯を食べていなかったので、ツーリングマップルを確認していたら、この県道26号線沿いに1ヶ所、ドライブインを発見。まぁ今から15年以上前の地図に載っているドライブインがあるかどうか、半信半疑だったけど、きちんとあった。
ドライブインそばの里奈川。実は白骨温泉でも昼食食べるところを探し、乗鞍高原でも探したけど(バイクに乗りながら)、よさそうなところがなく、こんな時間になった次第。確かこのあたりは「そば」の産地のはずなので、味は大丈夫だろうと思って入る。店員さんのおばちゃんにメニューにある、あまり聞き慣れない「とうじそば」のことを聞くと、なかなか評判がいいとの答え。でもそれは鍋料理で2人以上からなので、1人で食べれる方を注文。名前は「お煮かけそば」(1,000円)。温そばなので、今の季節どうかな~と思いつつ、出てきたそのそばを食べる。
肉や野菜、キノコ等いろいろな食材が入ったこの御蕎麦。非常に美味しかった。当地では、お祝いの時に出されるとのこと。蕎麦も本場だし、このメニューを勧めてくれたおばちゃんに感謝しながら食べる。色々な食材が混ざった汁もなかなか美味しく、最後までいただいた。木曽から上高地へ向かう途中の奈川村という村にあるこのドライブイン、付近を通ったら是非とも立ち寄ってみてほしいと思う。
さて、信州から木曽地方へ入り、R19号線に入ると空気が変わったのが顕著に分かる。温度計は30℃を近く指すようになり、今までの”涼”とはお別れ。旅も終盤に入ったと感じる。R19号線は今までと比べたら交通量は多いけど、流れはスムーズ。眠気を誘う道でもある。これではいけないので、木曽福島駅に立ち寄って一休憩したあと、中津川ICから中央道に乗る。恵那ICから先15kmの渋滞に巻き込まれるも、想像以上に流れていて、最近メジャーとなった東海北陸縦貫道⇒伊勢湾岸道⇒東名阪の順で帰る。伊勢湾岸道の夜のシーサイドランは気持ちがいい。日も暮れて、走るのにはちょうどいい気温になっていたし、今回は一度も雨が降られなかったし、なかなか充実した1泊1.5日(?)のツーリングとなりました。
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