HIRO-P'S ROOM

撮影場所:富山県 相倉合掌集落 2024年11月

乗鞍自転車レース応援ドライブ

2015-09-08 22:43:00 | 車ツーリング


 月日経つのが早いもので、今年ももう9月。久々のブログ更新になってしまいました。今年は7月に海外へ行ったので、8月のお盆休みは遠出しなかったし(休みの並びも悪かったしね)、日頃のちょこっとした出来事は左側のツイッターでつぶやいていたので・・・まぁそのツイッターを見ていただいている方なら、気付いてくれたかな?そう、先月から再び自転車に乗り始めました。8月頭に岡山国際レースの耐久レースを革切りに、地元の峠を2回登っただけだけど、秋に行われる健康診断も迫ってるし、ちょっとここで運動をと思って。

 そんな中、先週の日曜日、乗鞍高原で行われた「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」という自転車レースに仲間が出場するというので、応援がてら車でドライブに出かけてきました。

 コース:
 8月29日(土) 距離:329Km
 自宅(奈良・橿原)⇒針IC⇒(名阪国道・東名阪道)⇒名古屋西JCT⇒(名二環・名高12号・名神)⇒一宮JCT⇒(東海北陸道)⇒飛騨清見IC⇒(高山清見道路)⇒高山IC⇒(R42・R158)⇒ほおのき平駐車場 泊

 8月30日(日) 412KM
 ほおのき平駐車場⇒(R158・県道300・上高地乗鞍林道)⇒乗鞍高原⇒(県道84・R158・県道26)⇒木曽福島⇒(R19)⇒中津川IC⇒(中央道)⇒土岐JCT⇒(東海環状自動車道・伊勢湾岸道)⇒四日市JCT⇒(東名阪道・名阪国道)⇒針IC⇒自宅

 8月29日は仕事。17時に切り上げ、18時半すぎに自宅出発。天気予報の予想的中で雨。明日も雨。さすがに月曜日からは仕事なので、バイクで出かける気にはならず、車で出発。車の長距離ドライブって久しぶりだけど、雨の中でも快適。快調に名古屋まで行き、一宮から東海北陸道で北上する。ただ、東海北陸道に入ってから、ゲリラ豪雨に遭遇・・・雨の夜の車の運転も実は久しぶりで、それまで快調に走って来たけど、思わずスピードダウン。こんな時、追い越し車線を悠々と走っているのはランクル系と最近流行ってるSUV系。特にここ近年はゲリラ豪雨が増えていて、ランクルまでは行かなくても少し背の高い4駆のSUVは、こんなシチュエーションでは威力発揮するかもしれない。ちょっとうらやましいかな。



 高山ツーリングといえば、郡上八幡あたりで高速から降りて、飛騨せせらぎ街道をのんびりと走るのがボクの中での定番だけど、今回は夜だからできる限り行けるところまで高速道路を走る。途中立ち寄った松ノ木峠PAは、なんとボク以外に誰もいない。PAで一人きりというのは、人生初!PA内のトイレは立派でキレイだったけど、気温も下がってるし、雨だし、こんなところで一人というのはかえって怖かった。新設の高速道路ってこんなことがあるんだな。
 飛騨清見ICから高山清見道路を走って、高山へ。ここまで自宅から休憩時間を入れて4時間。高速道路もここまで整備されれば、高山も十分日帰り圏内か。免許取りたての頃は高山といえば遠いなぁと思ったのにな。たしかその頃は東海北陸道も一部区間の開通で、名古屋市内も下道を走ってたから無理もない。高山からはR158を東へ。昼間なら気分のいい道だけど、雨の日の夜は走りにくい。ようやく23時半に、ほののき平駐車場に到着。この駐車場は無料で、乗鞍高原畳平までのシャトルバスの停留所があり、ここで車中泊をして、翌朝のバスに乗れば、標高2,720mの世界まで運んでくれる。
 さすがに翌日の天気予報も雨だから、停まっている車は少なくて10台ほど。ここで後席のシートを倒して、寝袋にくるまっておやすみなさい。

 

 8月30日、前日は↑の感じで車中泊。ボクのゴルフヴァリアントⅤは最新式と違って後席がダブルフォールディング方式なので、倒せば床がフラットになるのがいい。やっぱり寝る時は少し傾斜するよりフラットな方が寝心地がいいからね。寝袋の下にエアーマットを敷いて、荷室のトノカバーを閉めれば、外の光も遮られて快適な車中泊スペースに早変わり。まぁこの日は大雨で雨の音がやかましかったし、寒さ対策で長袖のトレーナーを着て寝たけど、明け方は少し寒かったから、今後の課題かも。でも思った以上に快適に寝れたので、今後はこんな旅もアリかなと思った。上高地もこの近くだから、車中泊して、朝一番の人の少ない時に上高地散策なんていうのもできる。



 さて、ここからが今回の応援ドライブの本題。冒頭に紹介した「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」っていう自転車レースは、今年で30回目を迎える伝統の自転車レース。このレースは車が登れる日本最高所、標高2,720mの畳平までの全長20.5kmを駆け上がり国内でも屈指のヒルクライムレースで、近年の参加者は3000人を超えるという。実は応募締切の3月に後輩のN君から「HIRO-Pさんも是非参戦を!」と誘われていたんだけど、さすがに自転車なんて乗っていないし、いくらなんでも20km超のヒルクライムなんて到底無理と思って、その時は「まぁ応援っていう形で行くから」って返信しておいたので、何が何でも約束を守らないといけなかったんですね。でも直前に応援に行くなんて言ってないし、今回はツイッターでも途中経過をつぶやいていなかったから、”サプライズ登場”を狙ってゴールの頂上で待つことにする。

 畳平への行き方は2つあって、ひとつは今回ボクがバスで行くR158のほおのき平から「乗鞍スカイライン」で行く方法。もうひとつは乗鞍高原温泉から「乗鞍エコーライン」で行く方法。自転車レースのコースは後者なので、どちらにしても途中で選手を見ることはない。想定通りの”サプライズ登場”が狙える。ちなみにわざわざバスで行くのは、乗鞍スカイライン、乗鞍エコーライン共に一般車が環境保護の観点から通行禁止のため。ボクがバイクの免許を取って1年目、初めてのキャンプツーリングを行ったのが、この乗鞍で、1日目は高山から平湯キャンプ場でテント泊して、2日目「乗鞍スカイライン」を登って標高2,720mの畳平へ行き、「乗鞍エコーライン」で下って、木曽福島経由で帰ったのが懐かしい。10月の連休で快晴、紅葉が綺麗で絶好のツーリングだったのを覚えている。CBはキャブレターだったから、標高を上げるにつれてパワーが無くなっていったのも、今では一般車通行止めとあっては二度と体感できない貴重な体験だった。

 畳平行きのバスは雨天のため間引き運転。どうみても山頂は霧だし、こんな状況で乗る乗客は重装備の登山客ばかり。軽装はボクだけ。あきらかに場違いな感じだけど、応援だから仕方がない。バス待合室には「本日自転車通行止め」って張り紙があった。この時は小雨だったから、多分開催されているだろうという希望を持ってバスに乗る。このバスは、ほおのき平バス停を6時55分出発、畳平バス停には7時40分着で、自転車レース第一陣のスタートは7時だから到着はスタートの後だけど、一番早い選手でもゴールまで1時間かかるから、畳平のバス停に着く頃にはまだ誰もゴールしてなくて、トップ選手のゴールが見れるはず。



 でも「ホントにレースが開催されているのかなぁ」と一抹の不安を抱きながら、バスに乗る。バスはR158を少し走って、「乗鞍スカイライン」に入る。ボクがCBで行った時はもっと悪路だった気がするけど、意外と2車線で整備されていた。バスも最新式の観光バスだから快適。時々見える川は、前日の豪雨からか濁流となっていた。半分くらい乗ると、森林限界を越え、草と岩のみの斜面が現れる。車窓からは強風と大雨、霧しか分からない。森林が無いから余計に風が強いんだろうな。晴れていれば、相当綺麗な車窓だろうに残念。いやホントにレースが開催されているのか、そちらの方が心配になってきた。



 頂上の畳平バス停に到着~ご覧の通り霧と強風、雨の中、自転車レースの関係者と思われる方は一人もいない。おられるのは重装備の登山者のみ。折りたたみの傘をさして普段着(といってもGパンに上はバイク用の防寒着&長袖ジャンバー&トレーナーでほとんど冬装備)のボクは明らかに場違い。バス会社の案内係の人がいたので、本日の自転車レースがあるのか聞いたところ、「途中の三本滝までになったらしい」という情報を教えていただく。三本滝がどの地点なのか分からないけど、選手が頂上まで上がってくる可能性はゼロと分かったので、早々に折返しのバスで戻ることにした。

 

 先に書いたように雨天のため、バスは間引き運転。この折返しのバスを逃すと次は2時間後まで待たないといけない。晴れてたらハイキングにちょうどいい時間なのに、残念・・・こんな荒天の中、さすがに2時間も待つ気力は無いから、標高2,700m超の世界も10分ほどで終わり。ネタ的には面白いかなぁ。まぁとりあえずここまで来たんだから、何枚か写真を撮って引き返した。
 バスで下る途中、マラソンで登っていく集団を見かけた。自転車でもしんどいのに、この天候の中マラソンとはすごい気力。到底ボクには真似ができないな。ほおのき平バス停まで戻り、このまま帰ろうかとも思ったけど、やっぱりここまで来て”サプライズ登場”は諦めたくない、それにN君の約束も果たさなければ!という思いで出発地の乗鞍高原温泉へ向かうことにした。まぁこの辺りは、何回かツーリングに来て道は分かっているつもり。安房トンネルを超えて、白骨温泉経由でスタート地を目指す。とはいえ、3000人の参加者の中から、このレースに参加している仲間は5人。会えるかどうかは分からない。それでもツイッターの検索で、レースの開始時間が1時間遅れで8時スタートに変更されたことも知った。まぁ仲間はレース結果を聞くのに最後まで残る人ばかりだから、帰っていることはないだろう。でも、スタート地点に着くと、想像以上の混雑。そりゃ3000人の参加者がいるということは、ここまで自走してくる人はほとんどいないだろうから、ほとんど車になるわけで、周辺道路は路駐ばかり。選手もごろごろいてるし、こんな中、どうやって仲間を見つけるか・・・あ、そういやメンバーはキャンプするって言ってたな。キャンプするといえば一ノ瀬か、というわけで一ノ瀬キャンプ場の駐車場まで走って、見つけることができなければ”サプライズ登場”は諦めることにした。まあこんな勘が働くのも、この仲間とは学生時代から付き合っているから長年の勘みたいなのが働く。果して、一ノ瀬キャンプ場の駐車場に行くと、おぉっメンバーの一人の車を発見!この白色のカロゴン、キャラクターが散りばめられた室内、このナンバー、間違いない。このカロゴンの横へ車を停めて、仲間の帰りを待つことにした。
 待つこと1時間。雨は強くなったり、弱くなったり、帰ってくる選手も多い中、カロゴン氏(勝手に命名)は一向に帰ってこない。大会のHPで確認すれば、それもそのはず、カロゴン氏の出場したMTBクラスのスタートは一番ラストになってる。以外に待つのが苦手なボク。晴れてたら一ノ瀬園地散歩なんていうのも気持ちよさそうなのにと思いつつ、ここは我慢・・・周りの車が無くなるころにようやく戻ってきた。さすがにカロゴン氏は驚いている。”サプライズ登場”がようやく成功!の瞬間だけど、他のメンバーがいない。聞くとカロゴン氏だけがここで車中泊をして、他のメンバーは前日ペンションで泊まったらしい。ま、他のメンバーはとりあえず正午から始まる表彰式&抽選会の会場に来るとのとことなので、一安心。大雨の中、カロゴン氏の自転車の撤収を手伝う。




 その後も雨は降ったり止んだり…正午からの表彰式の会場はすでに多くの選手が帰っているようで、それほどの混雑はしていなかった。表彰式といってもリザルトはすでにネットに詳細がアップされている。それをスマホやタブレットで閲覧できるようになっていて、少し前なら考えられないくらい情報化が進んでるなぁと感じた。だいたいこんな所で普通に電波が入るのだから、アナログ世代からしてみれば驚き!
 ここで無事、他のメンバーとも合流。ボクの"サプライズ登場"はすでに知れ渡っていたようで、「また来たんや」(←学生時代はよく予告なしに皆が集合する場所に現れていたので)的なノリだったのは残念だったけど、N君との約束も果たせたわけで一安心。先にも書いたようにレース自体は「三本滝」という所迄で、早い選手なら約20分ほどで到着できる距離。しかも3年連続コース短縮だそうで、せっかく半年前から出場申込をして、前日から乗りこんでこの結果というのは、天候のせいだとはいえ選手にとっては残念だろうな。仲間には2週間前に試走をして、前日や当日も早朝からトレーニングをして臨んだ選手もいるというのに、かわいそう。来年こそは晴れればいいね。
 抽選会は30回記念というわけで、豪華賞品が提供されたみたいだけど、仲間の一人が当たっただけでこれまた残念。せっかく準備を行って出場した選手は燃え切らなかっただろうな。




 

 帰りはカロゴン氏と一緒に木曽福島・中津川経由で帰った。遅い昼食は、ボクのおススメ、「そばの里奈川」のおそばやさん。そう、2年前のツーリングで立ち寄ったお店(記事はこちら)で、前回はソロだったので食べれなかった「とうじそば」をいただく。この「とうじそば」、この辺りの民家でお客様が来られた時に出す特別なおそばだそうで、おそばを鍋にゆがいて食べる。この鍋のだし汁が色々な野菜や鶏肉が入っていい香り。相変わらず美味しい!この辺りへツーリングに来られたら是非立ち寄ってみてほしい。ちなみにこの時は15時頃だったけど賑わっていたし、愛想のいいおばちゃんが食べ方を教えてくれるから、地元でも評判なお店だと思う。



 おいしいおそばを食べたあとは、日帰り温泉というわけで、カロゴン氏がスマホで見つけた温泉へ向かう。R19から少し入ったところにある、国民宿舎「木曽駒天神温泉」。正直、国民宿舎の温泉と聞いてあまり期待して行ったわけではありません。建物も昔の国民宿舎そのもの。でもやれれた…質素だけど、かなりいい温泉だった。源泉掛け流しの昔ながらの湯治場といった感じの雰囲気満点の温泉で、気分すっきり。実はおそばを食べた後は眠気で仕方なかったので。このあたりAT車だと退屈で眠くなるのは仕方がない。ちなみにお肉やお魚がセットされた炭火焼と入浴のセットが2,000円というポスターが貼ってあったので、渓流を眺めながらの昼食とこの質素な温泉との組み合わせはなかなかお得かもしれない。こんなレトロな温泉宿泊施設があるとは、さすがは昔からの宿場町「中山道」だなぁと思った。

 大阪へ帰るカロゴン氏とは中津川IC入ってすぐの恵那SAで別れ、ボクはいつも信州から帰るコース、東海環状、伊勢湾岸を走って東名阪道から名阪国道で帰る。一旦止んだ雨は東名阪道を入って降り出し、名阪国道を入った途端、ゲリラ豪雨に。行きの東海北陸道走行中も遭ったけど、やっぱり名阪国道は規格が低いから、いたるところで大きな水たまりができていて、対向車線を走る車からも大波のように浴びる。東海北陸道はそんな区間無かったよ。その間、2秒間は全く前の視界が利かず、恐怖の体験を何回もする羽目になる。こんな経験は人生初。正直、通行止めにしないといけないんじゃないのと思いつつ、止まるわけにいかないので進んだけど、こんな時のいい回避方法って何かないものかな。

 自宅には22時前に到着。普段は1泊する行程を詰めて走ったので、多少疲れたけど、車中泊を入れればこんな旅行もできることを新たに発見。ソロなら自転車1台積みながら寝れるし、来年は鍛えて、選手の方で行きたいなぁ。でも相当な練習がいるだろうな。こんな感じで少しでも近所を練習と思ってたら、秋の長雨の季節に入って、自転車が全く乗れない日々を過ごす羽目になっております。



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