HIRO-P'S ROOM

撮影場所:和歌山県串本町 橋杭岩 2024年3月

西国33ヶ所巡りPART10

2011-02-20 20:49:31 | 西国33ヶ所巡り


 一時の寒さに比べたら随分と気温が上がって、春がすぐそこまで来ているように感じます。今日も結構暖かい1日だったので、午後から西国33ヶ所巡りに出かけてきました。来週からは逆に「花粉」が舞う予報が出ているので、気持ちよく行楽できるのも今日が最後・・・今年の花粉の飛散予報は、かなりの量を予想しているので、覚悟が必要なようです。

PART10 新雪山 上醍醐寺(京都市伏見区)




 コース:自宅(奈良・橿原)→(京奈和道・R24)→奈良→(R24・京奈和道・R24他)→伏見
      →(R1・京滋バイパス・名神道・近畿道・西名阪道他)→自宅

 距離:約150km

 実は、このお寺は麓から歩いて山を登らないといけない。しかも時間にして片道1時間とも1時間30分とも聞いており、西国33ヶ所巡りの中では一番の難所と思っていた。確か第4番の施福寺も山道を歩いて上ったが、その時間は30分。時間はその倍にも3倍にもなる。なので、少々の覚悟(?)が必要と思っていたが、残念なことに平成20年8月に落雷による火災により、焼失してしまったらしい。そのため一時は登山道が閉鎖され、巡礼ができない事態となっていたが、その後、麓の「醍醐寺」に朱印所が設けられ、登山道が復活して、「上醍醐寺」まで行けるようになった今も、朱印所は「醍醐寺」に設けられている。まぁ厳格に言えば、1時間から1時間30分かけて「上醍醐寺」まで行かないといけないのだが、これは今後の宿題として、今日は「醍醐寺」を御参りし、そこで朱印を押してもらうことにした。



 醍醐寺に到着したのは15時前。総門をくくり本堂へ向かうと、三宝院というところから、僧侶や尼さんが続々と出てこられた。先頭の僧侶は「チリンチリン」と鐘を鳴らし、僧侶や尼さんが黙々とその後を1列に進む。最初は10人くらいかと思っていたら、総数で50人ほどおられただろうか。中には山伏の格好をした人もおり、本堂でなにか行事でもありそうだ。その列の後ろに一般の御参りの人も加わっているし、ボクもその列に加わって、本堂へ行くことにした。
 本堂はかなり立派なもので、入口でもらったパンフレットには平安時代に建立と書いてある。こんなに僧侶がおられるのだから、なにかの行事があることは間違いない。不思議なのは、御参りの人も一緒に本堂に上がっている。いや、一般の人は白布の手前、つまり本堂の一番後ろ集まっており、普通なら見えるはずの仏様は隠されている。僧侶はその白布の中に座られているようだ。50人も・・・「一体ここで何がおこるのか???」。しかも入口で拝観料を払ったものの、勝手に本堂へ上がってしまって、畳敷の本堂に正座している。「数珠を持ってきておくべきだった」と後悔した途端に、白布の中に座られている僧侶が一斉に念仏を唱え始めた。
 帰ってきてパンフレットを読み直して、分かったのだが、毎年2月23日に「五大力尊仁王会」という行事があり、その前の2月15日から21日まで、「五大力尊仁王会前行」という行事があるとのこと。偶然にもその行事の日に御参りできたわけだ。HPによるとその「前行」は誰でも参加できると書いてあった。念仏は今まで聞いたことのない、テンポがゆっくりとしたもので、残念ながら何を唱えられているか分からない。ただ50人もの僧侶が念仏を唱え、しかも白布の中でどのような状況になっているのか分からないから、一種独特の空間に置かれている自分がいる。これまでの人生を反省し、これからの人生を考える絶好の機会になった気がした。そして、慣れない正座をずっとしていたので、しびれを切らして、足を崩した直後、急に念仏のテンポが速くなって、白布が巻かれて始めた。写真撮影は一切禁止だったので、その様子をここで紹介できないのは残念だが、白布が巻かれ、中の様子が見えた途端、一瞬ビックリした。一人の僧侶が護摩焚きを本堂正面に向かってされており、その炎がもおもおと勢いよく燃えていたのだ。それを本堂の横から50人ほどの僧侶が対峙して念仏を唱えている。念仏のテンポが速くなったのは、護摩が勢いよく燃えてきただろうか。
 しかももっと驚いたのは、後ろに座っていた一般の御参り客が、僧侶のいる本堂に入り、事前に渡されていた木の棒(サイズは割り箸くらいのもので、先端が黒く塗りつぶされていた)を、その護摩焚きをしている僧侶の正面に対峙して、炎の中にその棒を入れるという儀式が行われた。もちろん一人一人だったので、ボクも護摩が焚かれている炎の中に棒を置き、僧侶を拝んだ。さすがに50人の僧侶が念仏を唱えているのだから、この時は無心になった。普通は、本堂に鎮座している仏様に向かって拝むイメージがあるのだが、背を向けて拝んでいる。これには意味があるのだろうか。いや正面は仏様ではなく、仁王様が鎮座しておられた。5体おられたように思う。だから「五大力尊仁王」と呼ばれているわけか。
 HPをさらに詳しく読んでみると(注:検索で「醍醐寺」と入力するとHPに移動します)、「この行事は不動明王など五大明王の力を授かり、その化身・五大力菩薩によって国の平和や国民の幸福を願う行事です。その歴史は醍醐天皇の時代、西暦907年まで遡ることができます。」と書いてあり、念仏も平和や幸福を願うことを唱えられているのだろう。時間は1時間行われたが、いい経験になったと思うし、気分がすっきりした気がした。





 今まで御参りしたお寺の中で、一番滞在時間が長かったように思う。冬期の参拝時間は16時までで、「前行」も16時に終わったから、ほとんど境内は見ずに後にした。また「上醍醐寺」へ登るときにゆっくり境内を散策したいと思う。



 朱印所も危うく閉まってしまうところだった。山城国はこのお寺で一旦終わり、次回からは近江国のお寺となる。今でようやく1/3のお寺を御参りすることができた。



 醍醐寺には有料駐車場があり、車で来た時も安心。最近は日が長くなってきたので、前々から行きたかったバイクショップを見てから帰ることにしました。



 「RSタイチ」の京都店。ボクがバイクに乗り始めた時から、よく行ってるバイク用品店で、いつもは本店(大阪府大東市)か松原店に行くことが多いのですが、この京都店オリジナルの商品があることを知って、行ってみた次第。休日の夕方からかツーリング帰りのライダーが次々と入ってきて、賑わっていました。ボクのお目当ての商品は・・・・。これは今年こそ買いたいなぁと思っている商品なのですが、かなり高価で衝動買いできないもの。似合うかどうか別にして、使えば使うほど味が出て、メンテもそれなりにいるものです。じっくりと品定めをしてみたいと思っています。


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