HIRO-P'S ROOM

撮影場所:和歌山県串本町 橋杭岩 2024年3月

防災訓練に参加

2012-12-16 21:31:45 | 日常・その他


 先週の日曜日(12/2)、町内の防災訓練に参加してきました。当初は町内の広場で行われる予定が、雪が降ってきたため、屋内の公民館で実施。そのため、予定されていた消火器の訓練ができなくなりましたが、簡易担架の製作、運ぶ訓練や、心臓マッサージの訓練など、災害の時以外でも事故の時に役立つ知識をじっくりと訓練させていただきました。

 地元の消防団の方による防災訓練、確か3年か4年前にも参加しましたが、その間に大震災もあり、その重要性が高くなっているのは事実です。災害に対する日頃の備えのVTRを鑑賞した後、まずは簡易担架の製作の指導から・・・

    

 簡易担架は、棒2本と毛布1枚で製作します。毛布を棒にからませて強度を確保する仕組み・・・って簡単に書きましたが、いざやってみるとできないものです。運ばれる人が落ちたら大変なので、これは後日再訓練が必要だと感じました。



 こんな簡単な構造でも、きちんと製作すれば運べます。↑の写真は女性なので、4人で運ばれていますが、男性なら2人で運べました。棒は竹でも可能ですが、男性を運ぶなら単管や金属製の物干し竿の方が丈夫でよいとのことです。たいがい毛布は備蓄されているだろうから、あと棒を2本単位で用意しておけば、災害時、役立つこと間違いなしです。

 次は心臓マッサージの訓練です。これは人の上半身の模型を使っての訓練です。

 1.倒れた人を見かけたら、まず体をゆすって「大丈夫ですか」と声をかける。
               
 2.周りに人がいたら、名指しで119番通報と助けを求める。このような状況になったら、
                                      結構 ”見てるだけ” の人が多いそうで、名指しが一番効果的とのことです。
               
 3.心臓の位置を探します。ここで問題になるのが、心臓の位置。パッと言われて想像が
                                      つきにくいものです。左胸の辺りを指す人が多いとのことですが、実際は胸のほぼ中央。
                                      左手と右手を組み合わせて、手のひらでリズミカルに力をかけて押します。
               



 腕はまっすぐに伸ばし、上半身の体重をかけます。この時、心臓マッサージを受ける人の骨が折れないか心配なところですが、消防団の方によると「骨が折れるのと、生き伸びるのとどちらが大事か考えてください」とのこと。要するに、骨は折れても命を助ける方が大事なのです。
 今回訓練したのは、模型とはいえ、結構押すのには力が要ります。1分間に100回程度押さないといけないとのことで、周りに人がいたら、代わってもらうことも大切です。だいたい救急車を呼んで現場に到着するのは、ボクの住む市では平均7分程度とのこと。それまで、この動作を続けないといけないのです。
 ちなみに、前回この訓練を受けた時は、気道確保や人工呼吸という動作もあったように思うのですが、以後の研究で心臓マッサージを続ける方が効果的とのこと、人工呼吸は滞在的な病気が移る可能性があるとのことで、現在は行われていないとのことでした。時代と共に研究が進み、方法も変わるものです。結構、心臓マッサージって難しいイメージがありましたが、最近は簡素化されて、訓練さえしておけば、誰にでもできそうな気がしました。



 最近では、公共施設やコンビニでも↑のAED装置が備え付けられる施設が増えてきました。これは心臓に電気ショックを与えて回復させるという装置です。

    

 1.パッドを描かれた位置に貼り付けて、救護する人は離れて、装置のスイッチボタンを押します。
               
 2.あとは装置のしゃべる通りに進めるのですが、AEDだけで回復するとは限りません。その時は
                                      心臓マッサージを行います。ってことはAEDだけではどうしようもない場合もあるということ。
                                      AEDって魔法の機械と思っていましたが、心臓マッサージも必要だということが、今回初めて
                                      知りました。




 消防団のレクチャーの後は、実際に皆さん出ていただいて、訓練を行いました。見ているのとやってみるのとは大違い。一人でも多くの人が心臓マッサージの仕方を覚えれば、それだけ助かる人も増えるというわけです。

 この訓練の後、総仕上げということで、皆さんの前で私がこの心臓マッサージをすることになってしまいました。選ばれた理由は簡単!今回の参加者の中で一番若かったから(?)。よく見れば、参加者は町のお年寄りが多く、実践となる若者がほとんどいませんね。本当は若者が参加して初めて防災訓練の価値が上がるのですが・・・で、結局、今までの一連の流れを皆さんの前で行ったボク、終わってみたら、模型の体を真剣に押したためか、右手の人差し指、薬指、小指の皮がむけて、先週はカットバンを貼る羽目になってしまいました。まぁこれで心臓マッサージも完璧かな?でも、実際このような状況に遭遇したらどこまで冷静に判断できるかがポイントです。



 今回お世話になった消防団の皆さん。ありがとうございました。


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