HIRO-P'S ROOM

撮影場所:富山県 相倉合掌集落 2024年11月

新型 ゴルフヴァリアントⅦ試乗記

2014-01-12 20:25:40 | 車関係


                       

 ツイッターでもつぶやきましたが、年始から2度もVWから新型「ゴルフヴァリアント」のDMが届き、今までほとんどDM来なかったのに、2度も来たのは「乗り換えろ~」というメッセージなのか、まぁとりあえず、来場記念品のオリジナルポーチがよさそうだからという単純な理由から久しぶりに奈良市のディーラーへ行ってきました。まだカー雑誌にも載っていない試乗記も紹介します!

 昨年の年末にフルモデルチェンジされたものだから、カー雑誌にはまだ写真だけしか載っておらず、どんな仕上げになっているのかも分からず、ワクワクしながらディーラー訪問。展示されていたのは1200ccエンジンを搭載する「コンフォートライン」の方。カラーはピュアホワイト。ゴルフヴァリアントといえば、ダークブルー、ブラック、そしてボクの乗っているシルバーが圧倒的に多いハズでホワイトなんて売れるのかと思ったら、担当セールス氏曰く、このところの景気回復でホワイトが人気急上昇中とのこと。リセールバリューも期待できるし、他の色と比べれば大きく見せる効果もあるし、磨き傷も目立たないから一押しとのことでした。ブラックも相変わらずの人気で、以前人気のあったダークブルーやシルバーは景気回復に伴って人気が下火だとか。まぁ基本VWは無難なカラーが人気ってことですね。

 肝心のデザイン、リアは写真で見る限り、前の型の日産「ウィングロード」にそっくりと思っていたけど、それに比べれば質感があるから好みの問題かな。担当セールス氏曰く、最近の欧州車は横長のリアランプが流行りだとか。まぁボクのヴァリアントも登場時は個性のないリアデザインと言われてたけど、7年も乗ってれば、なかなか味のあるデザインと思うようになるから、ある意味慣れの問題かもしれませんね。フロントは紛れもなくゴルフⅦの顔。最近巷でも見かける機会が多くなってきました。
 内装は、グレード的には下のコンフォートラインながら、特に不満はなし。サイドブレーキが電子式になって無くなって、センターコンソール部分が広々して、全幅が広がって、若干左右のシート間が広がって左の足元が広く感じたかな。それ以外は、VWの質実剛健な内装そのものでした。

 で、ここで普段なら紹介が終わるのですが、担当セールス氏が試乗を勧めてくれて、しかも「山道を走って奈良県のヘリポートまで行ってきていいですよ」と言うではありませんか。まだカー雑誌にも試乗記が載っていないのに、どんな走りっぷりをするのか確かめる機会を得ました。しかもグレードは上級の「ハイライン」、オプションの革シート仕様。エンジンは「コンフォートライン」の1200cc、105psに対して、「ハイライン」は1400cc、140ps。まぁボクの1400cc、170psに比べれば、大人しいハズだけど、どんな走りをするのかヘリポートまでの山道で確かめます。

=== 試乗記 ===

 今回のコースは奈良市東部にある奈良県ヘリポートまで。半分市街地走行、半分山道走行という試乗にはもってこいのコース。試乗車は3日前に登録されたという新車ホヤホヤで、走行距離はまだ100km。まずは市街地走行。新型になったとはいえ、ボクの車とサイズは少ししか大きくなっていないので、違和感なく運転できる。ゴルフⅥの時も感じたけど、新型も静かになったなぁと感じた。ハイライン標準の17インチはちょっと市街地走行ではコツコツした感じが気になるかな。16インチ派のボクにとっては17インチはオプションでよかったのにと思わせる。

 山道に入る。ヘリポートまでの道は結構勾配がきつく、試乗車の140psだと正直ボクのヴァリアントの170psに比べれば落ちるだろうと思っていたけど、軽快に上って行ったのに驚く。まぁ試乗車だし、まだ100kmしか走っていない車だから回転数は3500回転以下しか回してないけど、軽快感が印象的だった。なんだかボクのヴァリアントが、ステアリングフィールも含め、ドイツ車特有のどっしり、もっと言うとモッサリした感じが古臭く感じてきた。ターボのかかるタイミングも良くなっている。実際車重は90㎏軽くて(コンフォートラインでは170㎏も軽い)、ボクのヴァリアントのツインチャージャーに対し、新型はシングルチャージャーでフロントが軽いことも起因するらしいけど、結局、馬力の差なんて気にならず、安定して速い車であることには変わりなかった。ひょっとして最近のドイツ車のトレンドはこの軽快感がウリなのか。

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ボクのゴルフヴァリアントⅤ(コンフォートライン)                    試乗車で以前借りたゴルフⅥ
                                                                  ↓


今回の試乗車 ゴルフヴァリアントⅦ

 たしか飛行場のない奈良県に災害時に役立つ施設として建設されたのが、このヘリポート。定期便はなく、今日はヘリコプターが駐機していなかった。できればヘリコプターと一緒に撮りたかったけど残念。ちなみにⅤ⇒Ⅵ⇒Ⅶと写真を並べてみて、デザインがシャープになっている印象。メッキが多用されていたボクの車に対して、デザイナーが変わったからか今回の試乗車ではアクセント程度にしか使われていない。どんどん若々しい印象になっている?

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ボクのゴルフヴァリアントⅤ                               今回の試乗車 ゴルフヴァリアントⅦ

   

 リアはⅤもⅥも一緒だから、今回のⅦで大幅に変更になった。あと、カタログ見てて気付いたけど、ホイールベースが2,575㎜から2,635㎜へ延長された。新型の方がスタイリッシュに見えるのは、このホイールベースの違いもあると思う。



 相変わらず、ラゲッジルームは広大。Ⅴよりもさらに大きくなったらしい。新型は矢印のノブを引っ張ると自動的にシートが前に倒れる。これは確か日産の初代「ステージア」が初採用だったけ。リアのデザインといい、この自動可倒シートといい、VWの開発者は日産のワゴンを研究したのかな?それはいいとして、Ⅴではダブルフォールディングで荷室がフルフラットになったのに、新型ではシングルフォールディングになって、多少斜めになってしまうのが残念。自転車を2台乗せる時とか、荷室で寝る時とかフルフラットが便利だったのになぁ。スペアタイヤもアルミホイール付きフルサイズから一般的なスチールホイールになってしまい、また2段式の収納スペースが無くなるなど、案外、新型のラゲッジルームはⅤからは質素になった感じがした。

   

 ヘリポートで折り返し、来た道を下っていく。コーナーを安心して曲がれるのは市街地では硬いと感じた17インチホイールも効いているのかも。奈良市街地に入り、細かい点でフロントに小さい三角窓が設置されたのを発見。ゴルフのピラーは太いのでこの場所結構死角になりがちだったけど、この三角窓のおかげで死角が少なくなった気がした。アイドリングストップ機能も当然のように付いているし、レーダーで衝突回避機能まで付いてる。もっと驚いたのは、走り出したら自動ロックがかかる機能があったこと。これって日本車独自の機能って思っていたけど、まさかドイツ車に採用されるとは思わなかった。だいたい欧州では走行中ロックして走るのは法律違反だから、この機能は日本向けの機能なのかな。

 って、こんな感じで試乗車で勝手に試乗記を書いてしまうのは、ボクくらいのもの?って思いつつ、最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございます。正直、このゴルフヴァリアントは、国産車並みの値段(コンフォートライン2,695,000円、ハイライン3,225,000円)で、最近ワンボックスカーに飽きた世代に向けて、販売が期待されるモデルだそうです。まぁボクもゴルフヴァリアントⅤを7年乗って、この形の車は日本ではどうしてもライトバン(=商用車)と思われがちで、たまに会社へ乗っていっても「あのライトバン、誰の?」って言われるくらい・・・ボルボが「エステート」、ベンツが「シューティングブレーク」、BMWが「ツーリングワゴン」そしてVWが「ヴァリアント」ってカッコいい名前で宣伝しても、所詮は一般の方には「ライトバン」と言われるのは残念なところですが、実際、冠婚葬祭、レジャー、運搬と色々な用途に使えて、走りもいいのがこの形のいいところ。今回の新型は、日本車を随分と研究して造られているなぁと感心させられました。逆にいえば、輸入車独特の雰囲気は以前と比べれば薄くなりましたが、結構幅広い人に支持を受けそうな感じです。



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