out of curiosity #2

二つ目のブログに突入~!
ホッケー&山歩きで日光周辺に出没ちぅ!

さらに花を求めて 弥彦山など

2018-04-07 23:58:07 | 山登り in 他エリア

2018年3月28日(水)
巡り合えたコシノコバイモ

 3/27~28 で訪ねた新潟県日本海沿岸の山々。 27日は角田山でオオミスミソウなどを堪能し、翌28日。 予定していた登山口からは登れず、違う場所を散策してみる。 希少な花のレポは所在地がはっきり書かれていない場合が多いので(私も書きませんが)、見たい花が見られるのかどうかはまったくの行き当たりばったり。 


けれど、小さな株のオオミスミソウやカタクリ、ネコノメ類、マンサクなどを見ながら登ると、
ナガハシスミレ?


この日もお天気は良く、カタクリがたくさん咲く中を気持ちよく歩く。


あちこちにヤマザクラが咲き、


シュンランも見られた。


キクバオウレンは林床一面に。


可愛いカタクリだな、とトレイルに膝とひじをついてはいつくばって撮る。 と。。。
写真右下。 この時私は気づいていなかった。
撮り終わりカメラモニターを見るために目を落とすと、


うわぁぁぁぁ! こ、ここに居たの!!?
うわ、うわ、うぇぇえぇ。。。!? と一人で声にならない歓喜の声をあげていた。w


見回すと、あちらにも、こちらにも。








まるで期待していなかった場所で、スタートしてからそれ程の時間もかからず、
あっけなく出会ってしまったもので、うれしい中にも拍子抜けしたような、
キツネにつままれたような気持でいました。


でも、せっかくですから、ほかにもまだ見たいお花もあるし、
もう少し先に進みます。


キバナノアマナ


ミチノクエンゴサク
これを撮っていると、地元のエキスパートに声を掛けられ、色々お話しする。
「この辺の山には4,800回は登っている」というその方たちは、この辺までにしてそろそろ下山するとおっしゃる。
さらには、この先に行くくらいなら、弥彦山を海岸線から登りなさい、とアドバイスをくれた。

が、既に10時くらいだったのでその気力はなく、申し訳ないが距離が短そうな神社側から登ろうと向かいました。


弥彦神社到着。 神社すぐ近くの駐車場は参拝者用なので、登山者は少し離れた大きな駐車場に停めます。


神社側からの登山道ではあまり花は見られない、と聞いていましたが、
なんだかもう観光気分です。 神社と山頂の御神廟、山頂からの景色を拝めればそれで満足、
東京に帰ろうと思っていました。
が、拝殿にお参りしてロープウェイ方向の登山口に向かうと。。。


こんな感じ。 「通行を一切禁止します」と書かれてあるので、これはロープウェイに乗るしかありません。(*^^*)

どうも登山道で事故があったようです。 通行止め解除の予定も立たず、例年行う山開きもしないのだそうです。


「開業60周年」! 乗りますよ~! 〇十年前にも乗ったんだ!


山頂駅前! 


海は昨日に続き大いに霞んでいて、やっぱり佐渡は見えません。
下に見える駐車場は機械で雪かきをしていましたが、4/1から弥彦スカイラインも、
上の写真に見えるクライミングカーも開業したそうです。 → 弥彦山ロープウェイ


山頂駅前に「弥彦山 634m」と書かれていますが、山頂はこの上です。
何と雪道。 よけられそうでよけられない場所もあり。


はい、無事転ばずに来ました~! 私の背後にある御神廟にお参りします。


やっぱりここが山頂ですよね。 634mですから、スカイツリーと同じでした。
12時を過ぎたので、風が当たらない御神廟わきの石段に座ってお昼ご飯。


山頂から柏崎方面。 川のように見えるのは大河津分水路。
氾濫しやすい信濃川の水を分けて流すために、分水路を作ったのだそうです。


新潟方面。 丸い建物が乗っているのが多宝山。
その奥が角田山なのかな。


下山します。 食堂上の展望台から山頂方面。


一時間半かけて登る所を5分で運んでもらったので、
もう一か所行ってみましょうか。


国上山、国上寺。→ くがみやま、こくじょうじ。 日本語は難し。(^^;)
国上寺は上杉謙信、良寛さん所縁の、越後最古の名刹と言われています。
国上山は標高313mながら、豊富な植生だと聞いています。

本堂にお参りし、登山口から登り始めると、ユキワリソウやカタクリが少し。
少し登ると見晴らしの良い所で弥彦山が見える。 写真を撮っていると。。。


再びエキスパート登場!w
「どこを見てどこに下りるの?」と聞かれ「花を撮るなら案内する。」とガイドを買って出てくれました。
2時半過ぎからの歩き始め。 目を凝らして花を探す時間もそうないので、ありがたや~。


まずは山頂。


そして景色の良い所に出ました! 手前から弥彦山、多宝山、角田山。
エキスパートは、「あそこの尾根から上がってこういくとあれがあり、向こうの尾根から上がってゆくとそれがあり。」
と熱心に教えてくれました。
また、お花を教えてくれる合間に自分の携帯の写真を「ほら、これも、これも!」と見せてくれたり、
「ここにはコシアブラ。 ほらここにも! もう楽しみで、楽しみで、てんぷら粉をもう買って用意してあるんだ!」
とニコニコ。 そして。。。


ありました~! ここにも居ました~!
エキスパートが次から次へと教えてくれます。


コシノカンアオイ








エンレイソウ
写真はほんの一部ですが、おかげで大満足の散策でした。
丁寧にお礼を言い、エキスパートとお別れしたのが午後5時過ぎ。


もう少し早く帰る予定でしたが、良い経験ができました。
もう少し近ければすぐにでも行くのになぁ、という気持ち。
でもまたきっとお邪魔します。


この方向に粟ヶ岳、守門岳、越後三山なども見たいしね。


 帰りがけには国見山懐の「ふれあいパーク てまりの湯」で夕食をいただき、お風呂に浸かって帰りました。 ここ、午後5時を過ぎると500円の入浴料金が300円になるので、私向き!w
 本当にまた行きたいな。 今度はシーサイドラインを走って海側から弥彦山にも登りたい! 寺泊でお魚も食べたいし、できたらフェリーで佐渡島にも渡りたい。w 行きたい所は尽きないなぁ~!


日本海、花、角田山

2018-04-04 18:06:43 | 山登り in 他エリア

2018年3月27日(火)
角田山のオオミスミソウ

 3/23~24 で上高地に行き白い山々を堪能してきました。 が、今を盛りと咲き誇るお花もあるわけです。 しかも今年はあっという間に暖かくなり、うかうかしていると盛り過ぎになりそうで。 天気も良さそうだし、都合も良いし。。。なので行ってきました、新潟県。 片道 287km は近くはないですが、案外すんなり着きました。
 仕事は春休みということもあり、先日に続きまたも一泊での散策。 角田山だけでなく、見たい山はほかにもある。 ここまで来たらおやひこさまを素通りするのも申し訳ないし。 美味しい魚も食べたい、温泉にも入りたい! えぇ~い! 春休みだ! 全部堪能してこよう!!\(^o^)/


関越道を走り、そろそろ休憩しようかと、午前9時。 堀之内PA。
関越トンネルを抜けてからスキー場は雪が剥げていたものの、その先田んぼは真っ白。
遠くには白い山が見える。 どこだろう? 全然わからない。


長岡から北陸自動車道に入り、巻潟東ICで降りた。(たぶん)
ナビの言う通りに田んぼの真ん中を一直線に走る農道のような道を走ると、登る山が見えてきた!
来たなぁ~! あの山の向こうは日本海だ!


少し左に目をやると、アンテナがいっぱい立つのが弥彦山(634m)。 手前が多宝山(633,7m)。
多宝山がすごく高く見えますが、弥彦山の方が高いんだ。


角田岬の近くに車を停め、花が多いと聞いている桜尾根から登るつもり。
が、登山口がわからない。 隣の長岡ナンバーのお姉さんに聞くと丁寧に教えてくれました。
向こうの屋根の右辺りから登れます。


「さぁ! 登ろう!」と思う所ですが、まずは海へ。w
だって、珍しいんだもん。w
シーサイドライン、弥彦神社、寺泊、佐渡、昔来たことあるんだよなぁ~。


さて登山口。(11:09) 私有地を利用させていただいているトレイルです。
たくさんの人が入り荒れてしまった山を、所有者の方が補修、修復されているそうです。
トレイル以外に入り込むことはもちろん、斜面に足を掛けたりしてもダメなんだよな。


少し登ると、ありました!


あちこちに色とりどりの雪割草。


「雪割草」は地方によってフクジュソウだったり、カタクリだったりするそうですが、
この辺りではミスミソウ。
ミスミソウもオオミスミソウ、ミスミソウ、スハマソウなどあるそうですが、
よくわからないので、ここはミスミソウということでご了承ください。


可愛らしくて足が進みません。


キバナノアマナ。








紫色のキクザキイチゲ。


キクバオウレン。








ナニワズ(ナツボウズ)


カタクリとミスミソウ。


で、ようやく山頂と~ちゃ~くっ!(14:13)
CT 1:30 のところ、約3時間かかってしまいました。(^^;)


登り始めに少しパンをかじりましたが、さすがにお腹がすき、
また下りの時間も心配だったので、見晴らしの良い所まで行くことなく、
ここのベンチでお昼ご飯を食べ、灯台コースへくだりました。


今回はなかなか景色と一緒にお花を撮れない。
自生のミスミソウも見かけますが、さすがに桜尾根ほどではありません。


早いかと思っていたけど、カタクリも随分咲いていた。





ミチノクエンゴサク


ようやく広々と開けた海を眺められた。
けど、この日の遠景は全くダメ。 佐渡も見えなかった。


とても急な斜面は途中からいわになったりします。
灯台の下までくだり、そこから駐車場に下りてゆきます。


佐渡島、見たかったな。
けれど見たかったお花をたくさん見て、久しぶりにマクロレンズでじっくり座り込んで、とても楽しかった~!!


 この後宿までは15分程で行けそうなので、シーサイドラインから翌日の登山口確認、と思ったら。。。なんと登山口を通る道路が工事で閉鎖。 シーサイドラインも弥彦山の麓までの間、2か所くらい工事で閉鎖しており、海岸線を通り抜けることもできない、ということが判明。

 来た道を戻り、そこからホテルへ。 グルッと回ってもそれ程遠くはないのです。 ホテルフロントでチェックインと同時に道路の確認をしてもらい、部屋に戻ってひとり作戦会議。 ん~、まぁ、どうにかなるでしょ。 そもそも行きたい所は一日では足りそうもないのだから。w


 さて、この日の宿は岩室温泉「ホテル大橋 館の湯」。 じゃらんで一人で泊れるところを探し、お値段そこそこで、温泉の良さそうな所、がポイントなわけですが、「ここ本当に大丈夫?」っていうほど見栄えがすごい。 よくある、団体さんがドーンときても大丈夫、だけどお風呂や食堂まで遠い、みたいな所ではありましたが、庭園や売店も充実、お風呂や食事、そしてサービスがとても良くて、大満足でした!!
 素泊まりだと宇都宮のビジネスホテルより安く泊まれるくらいです! それであのお風呂に入って寝泊まりできるならコスパいいよ~。 私はおいしいお魚が食べたかったので朝・夕食付にしましたが、とても美味しかったです! 特に朝食が素晴らしい! また行きたい~!

 ということで、よく食べ、温泉にどっぷりつかり、ぐっすり眠りました。 
 翌日はどうなることやら。 実は一番巡り合いたい花にまだ会っていない。。。


 花の写真がとても多くなってしまったので、お蔵入りにするのは忍びなく、フォトチャンネルを作りました。 画像の下から全画面表示にも設定できるので、宜しければご覧ください。




紅葉の奥久慈男体山 #2

2015-11-27 00:58:39 | 山登り in 他エリア

2015年11月23日(祝・月)
奥久慈男体山山頂を少し過ぎて

 山頂で軽くお昼ごはんを食べ、歩きだしました。 とうとう雨が降りだすかと思いましたが、本降りになることもなくおさまりました。 さすがに遠くの山々はぼやけてきましたが、それでも充分な景色です。

 歩いていると。。。


昔、「ミズナラは紅葉するのか!?」って言ってた人がいたなぁ。 あの結末はどうなったのだっけ?


これは○○ハグマだなぁ。 お花見たいなぁ。 などなど。


深い谷に向けて下って行きます。


小さな紅葉と火山角礫岩(かざんかくれきがん)。 なんか緑っぽいんだよねぇ。
大きな岩でもこんな風に緑っぽく見えるものがありましたよ。 地衣類がついているのかな。


激下り。 慎重に。


そして見えてくる。 大園地越の彩り。


大園地越の周囲が色とりどりに縁取られていて、
本当にきれいだったのだけど。


そんな色が出なかったなぁ。(ToT)


足元も。


落ち葉に埋もれたテーブルに荷物を置いて。








なかなか良い色は出せなかったのですが、紅葉はとてもきれいでした。
誰もいない森の中で、思う存分撮ったのですけど。
上手くいかなくてごめんなさいね。


そして大園地越を下ります。
奥久慈男体山を歩いていると面白い岩をよく見ますが、
ここにも大岩を抱き込んだ木が。


もみじ谷は真っ赤な葉の天蓋になるそうですが、今年はちょっと様子が違うようです。
紅い葉とまだ緑の葉が混在していますね。


この大岩も面白かったです。
向こう側の木で止まっているように見えます。


実際、横から見るとこんな感じで。
ここで岩が止まったのか、岩のすぐわきから木が成長しただけなのか。


photo by やまとそばさん
色とりどりの森の中。
そろそろこの日の山行も終了かな、と思いつつ。
満足な気持ちと、まだまだ撮りたい、歩きたい気持ちで。。。


この木も根元には大岩。
そして、モミジが何か違う木の根元から伸びています。


こんな感じのつっかえ棒、他でも見ますね。w


「岩、登りた~い!!」と言っていたCちゃんも大満足の山行となったようです。


そして、登り始めの「健脚コース」「一般コース」分岐に到着。


 お天気が崩れる事もなく、人の少ない山の中、紅葉を存分に楽しみながらの一日となりました。 心配していた急登の岩斜面も楽しんで登ることができ、旧友Cちゃんともども本当に良い経験となりました。
 やまとそばさんには大変お世話になりましたが、機会があればまたCちゃんもよろしくお願いいたします!!

 さて、この後は少し観光~! (゜∀゜)


紅葉の奥久慈男体山 #1

2015-11-26 00:37:05 | 山登り in 他エリア

2015年11月23日(祝・月)
展望岩からの眺め

 11月の連休。 21日(土)は家で仕事をして、22日(日)は奥日光で金精山に登り、その後バックスのゲーム観戦。 そのまま宿泊し、23日は奥久慈男体山に登ってきました。
 今回一緒に登ってくれたのは、やまとそばさん、そして私の旧友、スノーシューなどでもたびたび登場していますCちゃんです。

 やまとそばさんにはたびたびの下見、特に前日にもご家族で登られたとのこと。 本当にいつもすみません。m(_ _)m これで雨でも降ってひどいことになったらどうしよう、と思いましたが、幸い予報で言われていた雨はほとんど降らず、しかも連休最終日、雨予報だったせいかほとんど人の入っていない、静かな山を歩くことができ、本当にラッキーでした。


 奥久慈男体山は茨城県常陸太田市と久慈郡大子町の境にある標高 653.8m の山です。 標高は低いものの、たびたび人様のレポで拝見する久慈男体は切り立った岸壁、岩の急斜面を登る人々、そんなイメージが。。。(^o^;
 でもまぁ、やまとそばさんが大丈夫とおっしゃるのだから、大丈夫かな。 写真正面が奥久慈男体山。 左の方の低い所へ上がり、そこから一気に頂上へ登ります。 そして写真右の方へ下って行き、写真右側の木で見えない辺りの谷を下りてくる感じだそうです。
 岩登りは実はちょっと楽しみ。 がんばって行ってみよ~!\(^O^)/


  登り始めののどかな里山風景が良いですね。 畑やお茶畑を越えて行くと、登山道は「健脚コース」と「一般コース」に分かれます。 登りは「健脚コース」へ行きますよ~!


樹林帯、植林帯の中を進んで行きます。


だんだんと紅葉した木々が増えてくる感じです。


そして登山道に岩も見え始め、斜面もだんだん急になってきます。


けれど、標高が上がれば色づいた木々が。 思わずシャッターを切ります。








「おぉ~! 紅葉きれいねぇ~!!」と思いつつ慎重に足を運んでいると


展望の良い場所に出ました!
登り口のお蕎麦屋さんも見えるし、ずっと向こうの山まで見える!
すごい、すごい!!\(^O^)/


やまとそばさんもCちゃんもごきげんだよ~!!(^O^)


photo by やまとそばさん
私もね。w


奥久慈男体山の説明に「鳥瞰図な眺望は素晴らしく」とよく書かれていますが、
こういう感じですよね~。


さて、ここから。
ガシガシ登りますよ~!!


photo by やまとそばさん
鎖も使いましたが、この山の岩、火山角礫岩(かざんかくれきがん)というそうで、
写真にも見えるように、ゴロゴロとしたちょうど握りやすいくらいの岩がたくさん含まれています。
それらを掴んだり、足を掛けたりしてワシワシ登って行きました!

そして。。。


山頂、とーちゃーくっ!!
雲は出てきてしまいましたが、
先ほどよりもっとグッド鳥瞰図!!


ちょうど良い岩があるので、はい、ポーズ!(^O^)

さてここで、お腹もすいてきたので早お昼をいただきます。 10時半ごろ~。w
ただ、ちょっと雨もパラついてきて、身体も冷えるので、さっさと食べます。

食べたら下山です。


あの御社、すごい所にあったのですね。(^o^;


ムサシポイント~! (゜∀゜)


どんどん下山して行きましょう。
幸い雨は降っていません。

つづく



晴天屋久島! ~苔むす森のその奥に #2~

2015-08-19 23:26:04 | 山登り in 他エリア

2015年8月1日(土)

 最後の登りを経てついに到着しました。 太鼓岩。(7:40) 映画もののけ姫の中でモロとサンが座っていた岩のモデルと言われているようです。 ここも山の頂ではありませんが、まるで屋久島の原始の森と奥岳の山々全てが眺められるような、そんな絶景ポイントです。


 正面には右奥から宮之浦岳、翁岳、そして左の方へ続く稜線には安房岳、筑紫岳など見えるのでしょうが、よくわかりません。 その稜線より手前、写真左の方に見える山が石塚山(右)、花折岳(左)だと思います。
 いずれも縄文杉登山の際、木々の間からようやく見えた山々が今はっきりと目の前にそびえたっています!


 さらに、上の(2番目の)写真の宮之浦岳より右方向を少し寄せて見ています。 写真右側から左方向へ幾筋も尾根が下っていますが、この写真奥の方のその尾根筋のどこかに縄文杉があります。


2番目の写真の石塚山より左方向を見ています。
この写真で石塚山を左の方に下って行った辺りにヤクスギランドがあるはずです。



 再び宮之浦岳と翁岳のアップです。 宮之浦岳は双耳峰のようになっていますね。 左の翁岳は私が縄文杉登山の時に「ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンのようだ」と言った山です。


 そしてまたまた石塚山と、左の方に行くと大きな岩がピョコッと立っているのが太忠岳(1,497m)です。 この大岩は天柱石と呼ばれ、40mもの高さがあるのですよ! 真下で見てみたいなぁ。


こんなにお天気の良い日に、ここからこの景色を眺められて本当に良かった!!
しかし、この景色を見れたからこそ、なおさらあちら側に行ってみたくなる。
その思いが一層強くなってしまいました!!



太鼓岩からの景色を見て、満足して下山です。 周回ルートで辻峠に下る途中には女神杉があります。



あとは来た道をどんどん下るのみ。
まだまだ人は少ないです。



随分光も入り明るくなった苔むす森。 コントラストが強すぎて何が何だかよく判らないでしょうか。w
それでももういいや~、って。w

そんな中、ツアーの方々がきてガイドさんがピョコッとこだまのフィギュアを置いて写真を撮っている。
あぁ~、いいなぁ~。 ならば。。。



まさかのスナフキン!ww

いやぁ~、秋田駒ケ岳で撮りたかったんだよ~。w
はるばる来たねぇ~!



行きに暗かった場所も随分明るくなり



どんどん良いペースで下って行きます。

時間はなんと。。。
11:40のバスに乗れればいいや、と思っていたのに二時間も早くこなしてる!
11:40発の前は 10:40発、までは確認していました。
が、まさか2時間早く着くとは思っていなかったので。。。
おそらく 9:40があるだろう!、と予測しさらにスピードアップして下りて行ったら。



その前は 9:00発でした~。(;´д`)
さすがにそれには間に合わず、ここで一時間待ち。

一応ここで所要時間を残しておきます。

5:00 バス乗車(シーサイドホテル) - 5:30 白谷雲水峡登山口 5:40 - 5:55 さつき吊り橋 - 6:40 くぐり杉 - 6:54 苔むす森 7:01 - 7:29 太鼓岩分岐 - 7:40 太鼓岩 7:48 - 8:06 辻峠 - 8:32 苔むす森 - 9:30 登山口


 ちなみに上の写真、東屋の裏に管理棟が見えますが、ここで300円お支払いして白谷雲水峡に入ります。 パンフレットなどがいただけますよ~。 ここに帰ってきたのは9:30 ごろでしたが、駐車場はいっぱいでした。 誘導員の方が立っていて、どこかに停めていたみたいですけどね。

 ここでトイレに行ったり写真を撮ったりして時間を潰していると、次々と登山者や観光客がやってきます。 その中の団体のガイドさんを見て娘が「あの人、前に来た時のガイドさんだ。」と。


 奥の緑のTシャツの方ですが、縄文杉登山でガイドをしてくださったネイティブビジョンからのガイドさんです。 娘が以前に来た時も、ツアーはネイティブビジョンだったこと、そしてその時のガイドさんの名前も覚えていたので、縄文杉登山のガイドさんに「○○さんはまだいらっしゃいますか?」と聞き、いらっしゃることはわかっていたのです。 それでもここで偶然お会いするとは。

 娘はこの時「○○さんですか?」と話しかけました。 するとその方も「そうです! 私も以前会ったことある気がしていました!」とおっしゃいました。 白谷雲水峡の渡渉ポイントでロープを張って渡してくれたガイドさんです。 いやいや、早く着いたことも無駄ではなかった。


 帰りのバスはほとんど人が乗っていなかったので、景色の良く見える側に座れました。  海沿いに見える街が宮之浦です。 鹿児島からのフェリーが着く港も見えますね。 あんなにピーカンだったのに、既に雲がわいてきました。 そう言えばこの日の朝はブルームーンの翌日。 出発の朝5時は暗く、山に大きな月がかかっていたのでした。 そして朝焼け。 きれいだったな。。。

 予定より一時間早く帰れたので、まずはお風呂。 シーサイドホテルでは昼間はお風呂に入れないので、空港近くの「まんてん」さんで。 料金高いのですが天然温泉で施設も豪華です。
 その後レンタカー屋さんはすぐ近くなので歩いて車を借りに行き、お昼ごはんを宮之浦の「潮騒」さんへ。 実はタクシーの運転手さんもお勧め、やまとそばさんも以前に行かれた安房の「かもがわ」さんにも行ってみたかったのですが、この日はその後の予定を考慮して「潮騒」さんへ。(潮騒さんももう一人のタクシー運転手さんがおいしいと勧めてくれた!)

      
 左、首折れサバ~。(^O^) 右はトビウオのから揚げ定食~。(^O^) 残念ながらトビウオさしみは夕方から~。(ToT)



トビウオから揚げアップ~!
トビウオがまるまるから揚げになった画像を良く見ましたが、こちらのはきれいに切り身になっています。
迫力には欠けるけど、食べやすくて美味しかった~!!
ヒレもバリバリ食べた~!!w



 昼食後、あまり時間もないので「お土産屋さんを見るくらいにしては。」と言ったのですが、娘がどうしてもウミガメの大産卵地、永田いなか浜を見たいと言うので東シナ海に向け Go!

 いなか浜はウミガメ保護のためいろいろな活動が行われています。 上の写真右側には柵がありますが、その中はウミガメの産卵のために立ち入り禁止となっています。 また、夜間の浜への侵入も禁止です。 
 屋久島うみがめ館というNPO法人の施設ではウミガメを守る活動を行っています。 なので夜間のウミガメ産卵などを見学したい場合にはこちらに問い合わせ予約をする必要があります。 できればそれにも参加したかったな。


これは産卵に上がってきたウミガメの足跡でしょうか。

 8月は子ガメが孵化する時期だそうです。 たくさんの子ガメが孵って海に泳ぎだし、またこの浜に戻ってくるよう祈らずにはいられません。 


 私たちも東京にもどる時間になりました。 連日の晴天で思った以上の活動ができ、素晴らしい時間を娘と過ごすことができました。 本当に楽しかったなぁ。 
 またいずれ屋久島を訪れ、次こそ宮之浦岳に登りたい、プラスもう一つくらい違う山にも登りたい、またウミガメにも会いたい、川のアクティビティも魅力的だなぁ、次こそトビウオお刺身食べたい、と希望は募るばかり。w
 次行ったらきっと雨だろうな、と言う気もするけど。ww


 帰りの飛行機では開聞岳も見えました。 そうだ。 九州を飛び越えてその向こう側にいたのだものなぁ、と実感する。

 日本は地図の上ではとても小さいけど、やっぱり広いし、行きたい所がまだまだいっぱいだ。 身体鍛えて、長生きしよう!、と思いました!w



晴天屋久島! ~苔むす森のその奥に #1~

2015-08-18 00:48:12 | 山登り in 他エリア

2015年8月1日(土)
白谷雲水峡 苔むす森にて

 えぇ。 屋久島、まだ続くんです。w 7月29日~8月1日の3泊4日で行ってきた屋久島旅行、これが最終日です。 

 29日に到着、島内観光、30日に縄文杉登山、31日にシーカヤック&シュノーケリング。 当初最終日の 8/1 はレンタカーを借りて29日にゆっくり見られなかった場所の観光およびお土産調達、と思っていました。 レンタカーを借りる人は多いということで出発前に手配しておきました。
 が、荒川登山口閉鎖、からの復旧で、行くはずだった白谷雲水峡が宙に浮きました。 「白谷に行けないのか。。。」と言うのは実は結構がっかりで。 登山口復旧のお知らせは旅行出発の前日にあったので、その日からあれこれと考えておりました。

 最終日は朝からレンタカーを借りているけれど、それを早朝から借りられないだろうか。 んー、それははなからムリ。 白谷雲水峡に行くバスの始発は。。。宿泊のシーサイドホテルから5時発がある。 5時半に登山口について太鼓岩を回ってくるコースが4時間。 ゆっくり写真を撮って足が遅くて6時間かかっても、11:40 のバスに乗って帰ってくれば宮之浦に 12:05 に着く。 鹿児島行きの飛行機が午後5時発なので4時すぎに空港につけば良いとして、お風呂、お昼ごはん、お土産を買うのにレンタカーはちょっと贅沢だけど、車が無ければ全部は回れないので、今更キャンセルももったいないので、午後から車を借りることに変更して、バスで早朝白谷でけって~いっ!! 娘も白谷には是非行きたいと言っているしね。\(^O^)/


 で、白谷雲水峡。 5時発のバスで登山口に着いた人は10名くらい。 駐車場にも2~3台の車のみ。 登山口には管理棟があり、まだ閉まっていますがゲート脇の料金入れに300円の協力金を入れて入山。 まずは公園のように整備された歩道を歩いて行きます。


白谷川に沿って岩を登ったり、



色々な流れや滝を眺めながら登って行きます。
入り口の管理棟が標高 620m。 この日目指す目的地1「苔むす森」は 870m。 
その先の目的地2「太鼓岩」は1,050mです。
標高差約 400m、5.6km の行程です。



15分ほどでさつき吊り橋。
ここから先は登山道になって行きます。



石積みの歩道は300~400年ほど前、
平木に加工した屋久杉を運び出すために作られたものです。



絡み合い、覆い尽くし、
様々な命が入り組んでいるようです。



渡渉ポイント。
以前娘が来た時には台風後で増水し、
ガイドさんがロープを張って渡してくれたそうです。



さらに進みます。
根が出ているのは人間が歩くせいでしょうか。



「くぐり杉」です。
時間は 6:40。 約一時間。 随分良いペースです。
しかしこの先さらに山道が続くので油断はできません。
このすぐ先に白谷小屋があります。



人に合うことなく、静かな森をどんどん進みます。



そして到着! 苔むす森。 6:54。
「苔むす森」は以前「もののけの森」とも呼ばれ、
映画「もののけ姫」の原始の森のモデルになった、と言われています。
苔に限らず、夜明け後でさえうす暗く鬱蒼とした
深い緑の森は、本当に神秘的。



もののけが住んでいそうですか?



で、私たちはさらに先を目指します。



日も昇り、標高も上がり、
明るくなってくる。



辻峠の先太鼓岩への分岐点。 7:29。
ここをさらにまっすぐ行けば、楠川分かれ。
縄文杉へのトロッコ道にぶつかります。



いよいよ最後の登り、60m上げてゆく。
結構きついよ~。



そして。。。



晴天屋久島! ~縄文杉登山 #3~

2015-08-07 23:20:54 | 山登り in 他エリア

2015年7月30日(木)
縄文杉

<縄文杉登山所要時間>
荒川登山口 6:00 - 小杉谷集落跡6:55 - 楠川分かれ7:32 - 8:37 大株歩道入り口8:53 - 9:16 ウィルソン株 9:33 - 10:06 昼食(水場)10:30 - 大王杉 10:43 - 11:16 縄文杉 11:27 - 13:00 ウィルソン株 13:07 - 13:27 大株歩道入り口 13:35 - 16:03 荒川登山口

 前回#2で大王杉まで来ました。 縄文杉まではあと一息です。 幸いなことにそれ程疲れは感じていませんでした。


夫婦杉。 2本の杉の大木が手と手を取り合う仲良し夫婦のようです。



岩と根と枝がトンネルのような物を作り上げています。



そして階段。 どんどん登ります。
階段も一枚の板がトントンと並んでいるだけの物は、案外怖いです。



せっかく登ったのにまた下り、水がバシャバシャ流れている所を通ります。
ガイドさんは顔を洗って水を飲んでます。
すると娘が「このすぐ先だと思う。」と。 そして幾分斜面を登ると。。。



ありました!
とうとう来ました! 縄文杉です!!



さぁっ! 展望台に上がって行きますよっ!!\(^O^)/



 縄文杉は木高30m、根廻り43m、推定樹齢 7,200年で世界最古の植物と言われています。 現在、縄文杉の周りは根を保護するために人が入ることができません。 みんな展望台から見るので人と比較することができず、なかなか写真では大きさがわからないでしょうが、本当に大きく立派で威厳があります。 ただ、年をとっているせいか木肌が白っぽいとガイドさんが言っていました。

 杉の年齢の測定方法は各種あり、縄文杉の年齢は幹の成長や気象条件などで 7,200年とされているそうです。 放射性炭素を使った測定法を利用すると違う数字が出てしまうそうですが、屋久島の多くの杉は長年の成長で内部が空洞化しているものが多いため、なかなか正確な樹齢はわからないのだそうです。 


 一般的な杉の寿命は300年程度と言われているそうですが、屋久島の杉がなぜこれほどまでに長寿なのかという理由は、屋久島の多雨がひとつ。 そして花崗岩を土台として成長する杉は栄養分が少なく、他の杉に比べ成長が遅い。 すると年輪の幅が密になり材が硬くなる。 また樹脂道には通常の杉の6倍もの樹脂が溜まり、これにより防腐・抗菌・防虫効果が増し、屋久杉は長い年月の間不朽せずに生き続けられる、と言う事だそうです。 そんな屋久杉は切られたり、倒れたりしてもなお朽ちにくいのだそうですよ。 つまり住宅を作るには最適だったのでしょう。 けれど切るには硬かったでしょうね。

 展望台は以前は二つあったそうですが、展望台から見た正面の大枝に空洞が見つかり折れる恐れがあるため、正面の展望台ひとつは撤去されました。 現在は枝は見えにくいワイヤーで固定されていますが、展望台は以前より下の方、枝が折れても被害のない場所に作りかえられるそうです。
 そんな中、この日は本当に登山者が少なく、展望台ひとつでもゆったりと縄文杉を眺め、写真を撮ることができました。 ラッキーだったなぁ。

 できることなら近くに行ってその木に触れ、梢を仰ぎ見て、木の周りをゆっくりと一周してみたいものですが、縄文杉がこれからもずっと長年生きていけるよう、遠くから見守るのが一番なのですね。

 さて、帰りましょう。



 長い道のりを再び歩きます。
ただ、帰りは縄文杉を見た感動と達成感で疲労や辛さは感じませんでした。
もっとも登りが少ないので、体重に任せてたんたんと下っていたと言う事もあるかもしれません。w



これに触ると子宝に恵まれるそうです。w
まず相手を見つけないと。。。w
この木はヒメシャラだったでしょうか。 これも大きな木ですね。



宮之浦岳にも別れを告げます。
今度はぜひそちらへ行きたいなぁ。。。



一日中良いお天気でした。



縄文杉から休憩も入れて、2時間ほどで再び大株歩道入り口に到着。
ここでまたトイレ休憩。



そしてまた長い長いトロッコ道を歩いて帰ります。



帰りは澄んだエメラルド色の安房川沿いで休憩。
きれいな色ですねぇ~!



午前中には暗かった苔の森も、午後は穏やかな光が入っています。



そして 16:03 荒川登山口に無事到着!
お疲れさまでした~!!\(^O^)/


 帰りの後半はさすがに疲れと「まだぁ~?」と言う気持ちがわいてきましたが、ここまで来るとそんな気持ちも吹き飛びました! もう本当に感動と達成感で胸がいっぱいでした。
 けれどそれでも思う事は。 この最高のお天気の中、宮之浦岳に登れたら素晴らしかっただろうな、ということ。 いえ、この日は縄文杉で満足だったのですよ。 一回目ですし、こんなに良いお天気で、しかもこんなに空いている縄文杉登山などこの先何度来てもあるとは思えないから。 なので今回は本当に良かった!
 でもこのお天気の中、遠くの素晴らしい奥岳を見たらやっぱり「今度来るときはあっちだっ!」と思わずには居られませんでした。

 屋久島ではこの後もう一つ白谷雲水峡での登山も楽しみ、そして海ではシーカヤックやシュノーケリングも楽しみました。 まだまだ行ってみたい所、やってみたいことがたくさんあります! 行ってみたら、もっとまた行ってみたくなりました! まぁ、どこに行ってもいつもこんな感じなのですが。w

 けれど宮之浦岳。 このご縁は途切れないよう、また行きたいと思います。





晴天屋久島! ~縄文杉登山 #2~

2015-08-06 11:50:00 | 山登り in 他エリア

2015年7月30日(木)
ウイルソン株内部からの風景


<縄文杉登山所要時間>
荒川登山口 6:00 - 小杉谷集落跡6:55 - 楠川分かれ7:32 - 8:37 大株歩道入り口8:53 - 9:16 ウィルソン株 9:33 - 10:06 昼食(水場)10:30 - 大王杉 10:43 - 11:16 縄文杉 11:27 - 13:00 ウィルソン株 13:07 - 13:27 大株歩道入り口 13:35 - 16:03 荒川登山口

 前回#1で小杉谷山荘跡まで来ました。 トロッコ道を半分強歩いた感じです。 あと半分。 とりあえず山道の始まる大株歩道入り口までがんばります。

 空は晴れて日差しは強そうですが、登山道はほとんど森の中なので直射は当らず助かります。 歩いていると暑くて汗をかきますが、気温はそれ程高くなく、また湿度が高いイメージの屋久島ですが、この日は本当にさわやかな一日でした。


 ムシッとした辛い思いもなく、快適に歩いていました。 ムシッと言えば、虫もあまりいませんでしたねぇ。



 平坦に見えるトロッコ道ですが、山道の始まる大株歩道までに300mの標高を上げます。 ようやく島中央部の標高の高い山々が見えてきました。 屋久島の高山の特徴的な山頂、ゴンゴンと大きな石を置かれたようなピークが石塚山です。 


さらに登ります。 いろいろな名前の着いた杉が見え始めます。



これもそのひとつ。 
二王杉の片方、阿形杉(あぎょうすぎ)です。 口を開けた仁王様に見えますか? 
対の吽形杉(うんぎょうすぎ)は残念ながら倒れてしまっています。



更に行くと翁岳(1,860m)です。 まるで屋久島のビッグサンダーマウンテンや~!\(^O^)/
などと言っていると、とうとう。。。



 大株歩道入り口に到着しました~!! やった~!! 時間は 8:53。 荒川登山口から約3時間。 CTは150分ですが、ツアー会社からもらったしおりには大株歩道入り口まで約3時間となっていますから、休憩等入れていい具合についているようです。


ここで少し長めの休憩。 トイレもお借りしました。
待ち人数ゼロで。w



 さて、大株歩道入り口からは本格的な山登りです。 縄文杉まで2.7km、400m標高を上げてゆきます。



登山道が細い急斜面もありますが、この日は人が少なく、リラックスして歩けて本当に良かった。



 翁杉です。 「どこに杉が?」って倒れてしまっているのです。
 樹齢2,000年と言われていた巨木でしたが、2010年9月に倒れたのですね。 登山道とは反対側に、誰もいない夜のうちに倒れたようだ、ととある場所に書かれていました。
 娘が以前ここに来た時には翁杉は立っていたのだそうです。 なので、娘が屋久島に行ったのがいつだったか思いだせないのですが、少なくとも5年以上前だろうと。


水がしみ出し川のようになっている所や、苔、木の根の保護のため、木道や階段もたくさんあります。
江戸時代に作られたらしい石積みの階段もあるのですよ。
そんな階段を登ってゆくと。



来ましたーーーっ! ウイルソン株!o(^o^)o
ウイルソンさんが発見したわけではありません。
縄文杉発見以前に、ウイルソン博士がこの株を調査したのだそうです。

また、この切り株は時代背景から、
豊臣秀吉の大阪城建設(もしくは京都の方広寺大仏殿建立)のために切られた、
とも言われています。



同じような写真ですが、何枚も貼っちゃいます~。(^O^)
ちょっと角度が違うのよ。 そして上のは帰りに撮ったので、陽の入り方も少し違う~。w


そして、ガイドさんにこんなにかわいい写真を撮っていただきました~!(^O^)

大切な人と一緒に撮りたいでしょ~?w



周囲は若い杉に囲まれて、とてもよい雰囲気の場所でした~!



ここまで来ると「縄文杉はまだかなぁ~?」と楽しみが倍増してきます。
「もう近く。」と言う気がしていましたが、実際にはまだ山道3分の1でした。



 さらに登ると、とうとう見えました! 屋久島最高峰そして日本百名山ラストを飾る宮之浦岳(右:1,936m)です! いえいえ、九州最高峰でした!! しかも左にある先ほどの翁岳(1,860m)は九州で4番目に高い山。 で、な、なんと、九州管内山岳標高ベスト20の8位までが屋久島の山々ではないですか! さすが洋上のアルプス!

 冬にはこれらの山頂付近に2mもの積雪があるそうで、そんな姿も見てみたいものです。 またこの積雪と黒潮によって運ばれる暖かい空気が多雨をもたらし、屋久島の特徴的な自然を育んでいるのだそうです。

 これら島の中央部にある高山は海岸線の町からはほとんど見ることができず、それら山々のことを屋久島の人々は奥岳と呼びます。 そして町から見える手前の山々のことを前岳と呼びます。 前岳があるから奥岳が見えないと言う事なのですが、なんかそれも神秘に包まれている感じですよね。
 屋久島には山岳信仰があり各町(集落)から必ず年に一度山にお参りに行く岳参り「たけめ」という習慣があります。 ひとつの集落がひとつの山に登ると言うわけではなく、たとえば千尋の滝がある原集落ではモッチョム岳をはじめ六山も登ります。
 今のように登山口まで車で行けたわけではない時代には、2泊3日でお参りに行っていたそうですよ。 もちろん女人禁制。 
 現代でも岳参りは行われているのですが、一種のお祭りのようになり、登山口まで車で行き、女も子供も楽しく行く~、という行事になっていることを再度見直す?、というような葛藤もあるのだとタクシーの運転手さんが言っていました。

 確かに登山口までは相当車やバスで登りました。 ありがたいことだと実感します。 ただ、今回私たちはどの山のピークにも達するわけではなく、こうしてまだまだ高い山々を見ていると「いいなぁ~!」と見上げずにはいられないのです。

      

 さて、縄文杉を前にお昼ごはんです。 「そうかぁ。 お昼ごはん前に着かないんだ。」と思いましたが、10:00。w いやいや。 朝ご飯を食べたのが5時ごろですから、そろそろ腹ごしらえをしておかないとね。w
 「塩分補給のためお味噌汁を作りますね。」とガイドさんが水を汲んでお湯を沸かしてくれます。 登山道には4カ所の水場がありました。 どこもほとんど枯れることはないそうです。 超軟水の屋久島の水は本当に美味しいです!


大きな階段のように作られたベンチでリラックスタイム。



20分ほど休憩し歩きだすとまたヤクシカの子供! ヤクシカはたくさん見られました。
天敵がいないのでやはり増えすぎ、の問題があるのだそうです。
ちなみに屋久島にはクマはいません。
毒蛇はマムシとヤマガカシだけです。 ハブはいませんよ。



そして大王杉。 推定樹齢3,000年。 
縄文杉が発見されるまでは屋久島最大級の杉とされていました。



屋久杉は大きすぎて、全体を入れるとかえって迫力が無くなります。
なかなか難しいです。。。

で、まだ縄文杉にたどり着きません!
すみません~! 次回こうご期待!!w


晴天屋久島! ~縄文杉登山 #1~

2015-08-04 22:08:56 | 山登り in 他エリア

2015年7月30日(木)

 行ってきました。 屋久島縄文杉登山。 
 屋久島に行きたい気持ちがあったのは確かですが、本当にどれだけ縄文杉が見たかったか、と言えば、それ程縄文杉には魅かれていなかったかもしれません。
 むしろ屋久島に行く理由は宮崎駿監督が「もののけ姫」を描く際にインスパイアされたと言う、白谷雲水峡の苔の森のような風景を写真に収めることの方がずっと自分には興味があったかも。

 また話に聞く縄文杉登山は22㎞もの長距離をたくさんの登山者と共に長蛇の列をなし、せっかく縄文杉にたどり着いても順番待ちでさっと見るだけのような、それが楽しいんだろうか?、と。

 それでも娘が「一緒に行こう!」と言うほど魅かれた理由は何なのか。 それほど多くの人たちが見たいと思う縄文杉は、行って見たらやっぱり良いのだろうか。 そして何より22Km、10時間の行程を歩き通して達成感を味わいたい!、という変な欲望が出てきてしまったのも確か。w

 なにはともあれ、大変に良いコンディションで縄文杉登山を終えることができました。 「もう一度行きたいか?」と言われれば実は否なのですがw、否な理由は価値がなかったということではありません。 行ったこと、見た物、経験したことについてはやっぱり良かった!!

 とりあえず、下記が今回の私たちの所要時間です。

ホテル出発4:40 - 5:00 屋久杉自然館 5:20発バス - 5:55 荒川登山口

荒川登山口 6:00 - 小杉谷集落跡6:55 - 楠川分かれ7:32 - 8:37 大株歩道入り口8:53 - 9:16 ウィルソン株 9:33 - 10:06 昼食(水場)10:30 - 大王杉 10:43 - 11:16 縄文杉 11:27 - 13:00 ウィルソン株 13:07 - 13:27 大株歩道入り口 13:35 - 16:03 荒川登山口

荒川登山口 16:30 - 屋久島杉自然館 17:05


 朝4時40分、ホテルの前にツアー会社、ネイティブビジョンさんが迎えに来ます。 ネイティブビジョンさんとは前日のタクシーツアーの際(タクシーツアーもネイティブビジョン提携)事務所に寄って、この日の打ち合わせをしています。
 朝食用、昼食用のお弁当を前日ホテルチェックインの際に申し込んでおくこと、待ち合わせ時間、持ち物等の確認。 この日のツアーはもともとガイドさんを貸し切りでつけていただけることになっていたので、万が一途中でギブアップしてもOKでした。

      

 ホテル待ち合わせの4時40分は関東なら既に明るくなる時間ですが、屋久島ではまだ真っ暗。 登山口へのバスに乗る屋久杉自然館に着く5時ごろようやく明るくなってきました。 あ、登山口までは一般車両通行禁止です。

 自然館のバス停は屋根のついた敷地に線が引いてあり、バスに乗る登山者はそこに並ぶように腰をおろします。 大抵の人がそこでバスが来るまでに朝食弁当を食べています。 ガイドさんの話では5:20発にギリギリ乗れるかもしれないので、バスが来たら一応お弁当がしまえるようにしておいてください、とのこと。 一生懸命おにぎり一個を詰め込みました。 ラッキーなことに最後の補助席に乗れて荒川登山口へ。

 登山口他へのバス時刻、屋久島の情報などを調べるにあたり、こちらのサイトをちょくちょく拝見しました。→ 屋久島リアルウエーブ

 登山口までの道のりは大変細く急カーブの続く山道です。 途中今回の山崩れ現場が見られました。 また雨が降ったら。。。と思うと恐ろしくなるような大きさでした。 けど、荒川登山口が開通したことは本当にラッキーでした。

      

 お手洗い、準備運動を済ませいよいよ22km最初の一歩です。 まずは8km のトロッコ道。 その後3kmの山道。 標高差は登山口 600m から縄文杉 1,310m の約700m。
 今まで20kmを越える登山は経験したことがありません。 いくら平坦なトロッコ道がほとんどとは言え、歩き切れるのか本当に心配でした。 直進して程なくすると左折。 そして。。。


橋です! なんだかワクワクします!!


      

 このトロッコ電車の線路は安房森林軌道(あんぼうしんりんきどう)と呼ばれ、現在でも利用されています。 廃線ではないのですね。 時折工事物資やトイレ管理のためなどに本物のトロッコ電車が走るのだそうです。
 完成した大正12年当時は、縄文杉へ行く登山道中の大株歩道入り口辺りから安房まで、また途中には石塚山方面にも向かう線路などもあり、全長26.1km くらいあったのだそうです。
 登山道上の路線以外の多くは廃線となっているのかと思っていましたが、3段上の右写真地点を左折せずにまっすぐ行くと安房方面への線路が残っており、そこは屋久島電工が所有し現在でも使用されているのだそうですよ。


 屋久島は火山が爆発してできた島ではなく、海底隆起により出来上がった島なのだそうです。 隆起してきたのは花崗岩マグマなので、屋久島の山のほとんどが花崗岩の岩山です。 このように苔むし水が浸み出る斜面もよくよく見れば岩肌が見られます。


 トロッコ道は深い谷底の川伝いに斜面の中腹辺りを歩いているのでなかなか陽が当たりませんが、陽が射すとこのきらめき。



なんかこういうの、ディズニーランドで見たことありますね。w



時々あまり苔の生えていない、一枚岩むき出しの場所もあります。 ここに生えている苔の上を見ると。。。



なんとたくさんのモウセンゴケ! 湿原以外で初めて見たよ!w


      
左の写真、白く四角いのは花崗岩の結晶で、正長石(せいちょうせき)と呼ばれるものです。 
5~15㎝くらいの物を良く見かけるのですが、これは国内では珍しく大きなものなのだそうです。
滝など横目に見ながらどんどん進みます。



今度は手すりのない橋です!



結構高いですよ~。(^o^;


 
だんだんと大きな杉が見えてきますが、このくらいではまだまだ、とガイドさんに言われます。 ただ、この杉もたくさんの他の木や植物を宿しています。 成長が遅く長生きする屋久杉は小さく見えても高齢だったりします。 その長い命の中で幹には苔が生え、その苔に新しい命が宿り、たくさんの植物と一緒に暮らしている杉があちらこちらに見られます。

      

 トレイルを歩いていると小ぶりのリンゴのような実が落ちています。 リンゴと言うよりは前日に食べたパッションフルーツに良く似ていたので、ガイドさんに「パッションフルーツが自然になっているのですか?」と尋ねたら、これはリンゴツバキだと教えてくださいました。 ツバキの実なんですよ!
 さらに少し行くと娘が谷底の川沿いにヤクザルを見つけました。 ヤクザルはこの時しか見られなかったなぁ。 なんとなくニホンザルより毛深くて、小ぶりなんです。


 大きな切り株です。 切り株の中には上に生えた他の木の根が張っています。 このように高い位置で切られた切り株は江戸時代に切られたものなのだそうです。 チェーンソーがない時代太い杉を根元から切ることはできず、足場を組んで少し高く細い位置で木を切ったのだそうです。


小杉谷橋です。 山の上に日が当っています。



 橋を越えると小杉谷集落跡に到着です。 時間は 6:55。 CTは50分ですから、いい感じです。
 小杉谷集落は大正12年に島の主要産業となった林業を支える拠点として設けられ、昭和45年に閉鎖となりました。 最盛期には500人もの人が生活し学校もありましたが、もともとあった良質な自然林を伐採していたため、とうとう伐採する木が無くなると自然と廃村になったと言う事のようです。
 その後また木を植えたのでしょうか。 集落跡地の周りには杉がたくさん生えていましたけどね。


 この辺りは世界遺産に登録された地域ではありませんが、それでも伐採された切り株に苔が付き、たくさんの木々がそこで根を下ろし、切られなかった木たちは成長し、倒木更新がみられ、混沌とした中に力強い生命力を感じずにはいられません。

 生きている木にも岩にも容赦なく貼りつく屋久島の苔は600種類にも及び、それは黒潮の影響により多量に降る雨の産物です。 その苔があってこそ緑深い豊かな屋久島の森が支えられているのですね。


っと、ヤクシカの子供です! 枝かぶりで残念!w
近くに親もいます。 親になってもヤクシカには鹿の子模様があります。
ヤクザル同様、少し毛深くて小さめです。



しばらく歩いて楠川わかれ。 白谷雲水峡から来ていれば、ここに出たのですね。


      

 左写真は小杉谷山荘跡にあるバイオトイレです。 右は大株歩道入り口近くの携帯トイレブースです。 屋久島登山では携帯トイレ持参が必須です。 バイオトイレは普通のトイレと同じですが、携帯トイレブースでは持参した携帯トイレを使用します。 中は覗きませんでしたが、中央に携帯トイレをセットできる椅子が置いてあるようです。
 縄文杉登山ルートには計7カ所のトイレがあります。 10時間以上歩くコースなので、トイレがあるというのは大きな安心です。 ただ一日に800~1,000人もの登山者が縄文杉を訪れる日もあるとか。 そのような日はこのトイレが20~30分待ちと言う事も。

 今回私たちも学生は夏休みの時期ですし、旅行会社で縄文杉登山ツアーをとった時には「定員最後のひと組でしたよ!」などと言われていたので、トイレ20分待ちは覚悟していたのですが、写真を見てもわかるとおり空いていること。
 
 ガイドさんの話によれば、口永良部島噴火の影響か、GWからの長雨の影響か、今年は観光客が少ない、とおっしゃっていました。 島の皆さんが「ようやく夏が来た!」とおっしゃるこのお天気の良くなった時に、登山口も開通となり、申し訳ないけど登山者も少なく、美しい静かな山を歩けて、「なんだか幸運すぎる。」と思っていたのでした。