2015年7月30日(木)
縄文杉
<縄文杉登山所要時間>
荒川登山口 6:00 - 小杉谷集落跡6:55 - 楠川分かれ7:32 - 8:37 大株歩道入り口8:53 - 9:16 ウィルソン株 9:33 - 10:06 昼食(水場)10:30 - 大王杉 10:43 - 11:16 縄文杉 11:27 - 13:00 ウィルソン株 13:07 - 13:27 大株歩道入り口 13:35 - 16:03 荒川登山口
前回#2で大王杉まで来ました。 縄文杉まではあと一息です。 幸いなことにそれ程疲れは感じていませんでした。
夫婦杉。 2本の杉の大木が手と手を取り合う仲良し夫婦のようです。
岩と根と枝がトンネルのような物を作り上げています。
そして階段。 どんどん登ります。
階段も一枚の板がトントンと並んでいるだけの物は、案外怖いです。
せっかく登ったのにまた下り、水がバシャバシャ流れている所を通ります。
ガイドさんは顔を洗って水を飲んでます。
すると娘が「このすぐ先だと思う。」と。 そして幾分斜面を登ると。。。
ありました!
とうとう来ました! 縄文杉です!!
さぁっ! 展望台に上がって行きますよっ!!\(^O^)/
縄文杉は木高30m、根廻り43m、推定樹齢 7,200年で世界最古の植物と言われています。 現在、縄文杉の周りは根を保護するために人が入ることができません。 みんな展望台から見るので人と比較することができず、なかなか写真では大きさがわからないでしょうが、本当に大きく立派で威厳があります。 ただ、年をとっているせいか木肌が白っぽいとガイドさんが言っていました。
杉の年齢の測定方法は各種あり、縄文杉の年齢は幹の成長や気象条件などで 7,200年とされているそうです。 放射性炭素を使った測定法を利用すると違う数字が出てしまうそうですが、屋久島の多くの杉は長年の成長で内部が空洞化しているものが多いため、なかなか正確な樹齢はわからないのだそうです。
一般的な杉の寿命は300年程度と言われているそうですが、屋久島の杉がなぜこれほどまでに長寿なのかという理由は、屋久島の多雨がひとつ。 そして花崗岩を土台として成長する杉は栄養分が少なく、他の杉に比べ成長が遅い。 すると年輪の幅が密になり材が硬くなる。 また樹脂道には通常の杉の6倍もの樹脂が溜まり、これにより防腐・抗菌・防虫効果が増し、屋久杉は長い年月の間不朽せずに生き続けられる、と言う事だそうです。 そんな屋久杉は切られたり、倒れたりしてもなお朽ちにくいのだそうですよ。 つまり住宅を作るには最適だったのでしょう。 けれど切るには硬かったでしょうね。
展望台は以前は二つあったそうですが、展望台から見た正面の大枝に空洞が見つかり折れる恐れがあるため、正面の展望台ひとつは撤去されました。 現在は枝は見えにくいワイヤーで固定されていますが、展望台は以前より下の方、枝が折れても被害のない場所に作りかえられるそうです。
そんな中、この日は本当に登山者が少なく、展望台ひとつでもゆったりと縄文杉を眺め、写真を撮ることができました。 ラッキーだったなぁ。
できることなら近くに行ってその木に触れ、梢を仰ぎ見て、木の周りをゆっくりと一周してみたいものですが、縄文杉がこれからもずっと長年生きていけるよう、遠くから見守るのが一番なのですね。
さて、帰りましょう。
長い道のりを再び歩きます。
ただ、帰りは縄文杉を見た感動と達成感で疲労や辛さは感じませんでした。
もっとも登りが少ないので、体重に任せてたんたんと下っていたと言う事もあるかもしれません。w
これに触ると子宝に恵まれるそうです。w
まず相手を見つけないと。。。w
この木はヒメシャラだったでしょうか。 これも大きな木ですね。
宮之浦岳にも別れを告げます。
今度はぜひそちらへ行きたいなぁ。。。
一日中良いお天気でした。
縄文杉から休憩も入れて、2時間ほどで再び大株歩道入り口に到着。
ここでまたトイレ休憩。
そしてまた長い長いトロッコ道を歩いて帰ります。
帰りは澄んだエメラルド色の安房川沿いで休憩。
きれいな色ですねぇ~!
午前中には暗かった苔の森も、午後は穏やかな光が入っています。
そして 16:03 荒川登山口に無事到着!
お疲れさまでした~!!\(^O^)/
帰りの後半はさすがに疲れと「まだぁ~?」と言う気持ちがわいてきましたが、ここまで来るとそんな気持ちも吹き飛びました! もう本当に感動と達成感で胸がいっぱいでした。
けれどそれでも思う事は。 この最高のお天気の中、宮之浦岳に登れたら素晴らしかっただろうな、ということ。 いえ、この日は縄文杉で満足だったのですよ。 一回目ですし、こんなに良いお天気で、しかもこんなに空いている縄文杉登山などこの先何度来てもあるとは思えないから。 なので今回は本当に良かった!
でもこのお天気の中、遠くの素晴らしい奥岳を見たらやっぱり「今度来るときはあっちだっ!」と思わずには居られませんでした。
屋久島ではこの後もう一つ白谷雲水峡での登山も楽しみ、そして海ではシーカヤックやシュノーケリングも楽しみました。 まだまだ行ってみたい所、やってみたいことがたくさんあります! 行ってみたら、もっとまた行ってみたくなりました! まぁ、どこに行ってもいつもこんな感じなのですが。w
けれど宮之浦岳。 このご縁は途切れないよう、また行きたいと思います。
屋久島の縄文杉までの遠いコースですね。
途中のウイルソン杉から見た有名なハートマークも素晴らしいです。見たいです!
これだけ丁寧に説明を入れてもらうと立派なガイドさんと一緒に歩いている感覚になります。
屋久島の旅紀行文としても優秀賞出ますよ♪
私もいつか行ってみたいと想像しながら、何回も読ませていただきます。
こんなふうに成ってるのですね初めて知ることばかりです。
縄文杉登山
素晴らしい時間を娘さんと共有出来るのは幸せだなぁ。
私も見たときの感動が蘇るようでした。テラスは広くて、こんな奥地に立派なテラスがあることに驚きました。その前に泊まった山小屋も、自炊ながらなかなかきれいだったし。
それにしても木の年齢を思うと、気が遠くなるようです。特殊で過酷な環境下でよくぞここまでと、思いますよね。
ふと疑問が。 屋久島は隆起で出来た島なのに、すぐそばの口永良部島は火山島、なんでだろう?
人も少なかった様で良かったですね。
混雑期の大株登山道はすれ違いの人待ちでも大変なルートになります。
次回、宮之浦に登れる機会があると良いですね。
距離があるだけにいろいろ見られるものもあり、
もっとゆっくり見たい場所もあったのですが、
なにしろ私にしてはさっさと歩いたつもりでも、
計10時間かかりましたから。
けど、もちろん行く価値はありますよ~!
おっしゃるように娘と一緒に旅行できたことは何よりの感動でした!
トレッキングさんはカヌーもお好きですし、
山登りだけでなくマリンスポーツも含め、
ご家族で行かれたら本当に楽しいと思いますよ~!!
貸し自転車屋さんもいっぱいありましたよ~!
利用できるなら便利だな、とは思うのですが、
なんとなく(行ったわけではないので想像です)
利用の競争率が激しそうで、
泊まるならやっぱりテント持参なのだろうな、と思っています。
木の年齢は3,000年だとしてもすでに紀元前。
そんな昔からずっとそこに立っていたと考えると、
本当に不思議な気持ちになりますよね。
そしてその木が人間のように見てきたもの、ことを語れるなら、
聞いてみたいですね。
なぜと言われても???w
島の人は「向こうは火山島だけど、こちらは隆起だから爆発はしないよ。」
と言ってましたけど。
島が出来上がった理由を考えるとそうなんでしょうが、
もっと深く地質などを見るとどうなんでしょうか。。。
http://www.ynac.com/forest/animalindex/basic.htm
↑ちょっとこれがわかりやすくて面白いですね。
日本は火山列島ですから「100%噴火はない」と言う場所はないのかも?
この日はお天気も良いのに本当に人が少なくてラッキーでした。
縄文杉登山が長時間かかる理由の一つは、
細い登山道でのすれ違い待ちやトイレ待ちも含まれると思います。
足に自信のない私は、そんな待ち時間に休憩ができれば楽に行けるかも、
と思っていました。
今回そのような待ち時間はまったくなかったのですが、
その代わりに普通の休憩時間は充分にとっていただけましたので、
体力的には問題なく行けました。
宮之浦岳、のみならず奥岳には憧れますね~。
暑いですがお元気ですか?
あの娘と屋久島に行ってきました!w