散文的で抒情的な、わたくしの意見

大河ドラマ、歴史小説、戦国時代のお話が中心です。

栗原小巻さんのこと  おんな城主直虎 井伊家最後の日  

2017年09月10日 | ドラマ
井伊家最後の日 元ネタはなんなのだろう、「最後の日」だけでは分かりません。が、おそらく「地球最後の日」でありましょう。

来週は「武田が来りて火を放つ」、これは簡単、横溝正史「悪魔が来りて笛を吹く」です。

正直井伊家なんてどうでもいいし、「最後の日にならない」ことは誰でもわかっているわけですが。

家康の母、於大として栗原小巻さんが出演されていたのには、驚きました。

キャストとか調べたことなかったので知らなかったのです。6月には発表されていたようです。

70年代の大河ドラマにはよく出演されていましたし、「黄金の日々」ではヒロインで準主役でした。

本当は「ひっくり返るほど驚いた」と書きたいところです。そのぐらいの衝撃です。

日本の二大女優。吉永小百合さんと栗原小巻さん。二大女優だということは、70年代には「常識」でした。

その後、吉永さんは「映画のみ」、栗原さんは「舞台のみ」となり、ご両者とも「TVには出ない」のだと思っていました。

むろん70年代、私は子供です。

だからサユリストでもコマキストでもなかったのですが、「黄金の日々」は熱心に見ましたから栗原さんの美しさは子供でも理解できました。

70歳を超えて、むろんお歳はとりました。

ただあの上品な笑顔は健在です。

栗原小巻さんが吹き替えをした「風と共に去りぬ」、あれが聴いてみたいのですが、DVD等になっていないのでしょうか。

とにかくいきなり栗原小巻さんを見て、腰が抜けるほどびっくりしたし、感動しました。

邪馬台国本の数について

2017年09月10日 | 日記
私の住む自治体の図書館で「邪馬台国」と検索してみます。

ヒットする本は2016年度出版で16冊、2017年出版で6冊です。しかもその6冊にうち2冊は天照大御神、竹内文書という文字がタイトルにあるので、まあトンデモ本です。

ちなみに「邪馬壹国」(やまいちこく)で検索すると8冊ぐらい。邪馬壹国説提唱の古田武彦さんの著作は95冊です。ずいぶんと書いている。

僕はずっとなんで「邪馬壹国」(やまいちこく)説が無視されるのだろうと思っていたのですが、「魏志倭人伝」の最古の写本は12世紀ぐらいのもののようです。

だから魏志倭人伝原本には「邪馬壹国」(やまいちこく)と書いてあるという主張はちょっと苦しい。原本ではなく、後世の写本にそう書いてあるのです。もっとも私には全面否定する力はありません。

さて

邪馬台国論争

上記の16冊、今年度まだ6冊という数(図書館にある本の数)からみて「盛り上がってはいない」ようです。

一時は随分と熱い論争があって、本もたくさん出版されました。

一つには政治的意味合いがあったでしょう。天皇制の是非がまだ問題になっていた時代は、邪馬台国と大和王朝の連続性や不連続性が問題であった。

でも今は共産党さえ天皇制打破とか言いません。「やまたいこく」と「やまとこく」の連続性や不連続性にあまり関心が払われなくなりました。

次に纏向遺跡の存在がある。

3世紀の奈良に大きな政治集団があったことは誰もが認めざるえなくなりました。

もっともそれで「纏向があるから邪馬台国は畿内だ」とはなりません。あくまでヤマト王朝が纏向から始まった可能性が高くなっただけです。

でもそうすると、九州説に立つならば、邪馬台国と大和政権が3世紀に併存していたことになります。

と、ここまで書いてきて、自分が恐ろしいぐらい「今まで邪馬台国に興味をもっていなかった」ことに気がつきました。

あれ「やまいちこく」はどうなったんだろう。「九州説だと纏向はどういう風に位置づけられるのだろう」ぐらいの関心からちょっと調べて書いただけです。

で、怒られそうなので、やめにします。知識のある方々、どうぞ笑ってお許しください。

歴史と暗記とエトセトラ

2017年09月10日 | 日記
「歴史は暗記じゃない」という方がいますが、いやいや半ば暗記でしょう、と思います。

勉強というのは「面白い」「楽しい」と思えば成績は必ず伸びます。

ただ私たちのように「歴史がもともと好き」な人間が、「歴史は楽しい」なんていくら強調しても意味ないわけです。楽しくない人は楽しくない。

たとえば私は英語が苦手です。英語が楽しいと言われても「君はそうだろうが僕は楽しくない」と考える。そんなもんです。

だからと言って何もかもを暗記する、のは無駄な作業です。「歴史の節目」だけ一応覚えれば、あとはかなり応用が利きます。

卑弥呼についてまず3世紀と覚える。すると弥生も3世紀まで、と分かります。

次に「空白の4世紀」という言葉を覚える。4世紀は古墳時代であまりよくわからないことが分かります。

次が聖徳太子(厩戸皇子)は6世紀の終わりの人。飛鳥時代のだいたいの時期が分かります。

次にナント見事な平城京。710年 奈良時代の始まり。その後で実は最も大切な年代は701大宝律令と覚えますが、あとでいいと思います。

でナクヨうぐいす平安京。794年

白紙にもどす遣唐使 894年

いい箱作ろう   鎌倉 1185年

次が面倒なんですがうまいことに1333年なんです。 鎌倉滅亡。  1333は3が三つと覚えればいい。

この間室町、戦国時代。

で、関ヶ原が見事なまでにきりがいい。 1600年、数年後に江戸幕府成立。で、徳川260年と覚える。

すると明治維新が大体1860年ごろになる。のち正確に1868年と覚える。

次はもう元号でいくしかない。明治45 大正15  昭和64

これだけで13ですが、明治維新までなら10です。  白紙にもどす遣唐使なんては後でもいい。 すると9つです。

これだけでかなりの応用がきく。たとえば平清盛、当然1185ぐらいの人です。

最澄、空海は桓武天皇時代だから794年ごろの人。

家康、秀吉、信長。まあだいたい1600年以前の人。

足利尊氏 1333年ごろの人。

坂本龍馬、徳川慶喜、西郷隆盛 1860年ごろの人。

むろんこの程度の暗記では網羅はできませんが、とりあえず上記の9つぐらいを覚えておくと、かなりの応用がききます。

歴史が楽しいと思えれば暗記は苦でもないですが、そう思えない人を思えるようにするのは難しい。

本日、フジテレビでやっているような「くだけた歴史番組」はどうなんでしょうか。僕にとっての「歴史の楽しさ」は「ああいう種類の楽しさ」でないことは確かです。

深みというかわびさびというか、お笑い的な面白さとは全く違ったもののように私個人は感じていますが、まあ所詮は個人の好みかも知れません。