題名は、大げさにつけていますが、まあこの40年ぐらいの「徳川家康関係のドラマ」を、私は7割は見ていると思います。で、誰が一番か。
それは単なる個人的感想になるわけですが、一つの判断軸として、山岡荘八の「徳川家康」をどう考えるか、があるでしょう。
ただし、1983年の大河「徳川家康」は、今ではあまり話題になりません。山岡さんは「とにかく尊王の聖人君子である徳川家康を描く」ことに懸命になった人です。「尊王の聖人君子である家康のイメージ」、かつては「ないことはない」って感じでした。
大河「徳川家康」。あそこまで聖人君子にすると、やっぱり違和感は覚えますが、「偉人伝」としては上出来だと私なぞは思っています。嘘を承知だと、それなりに楽しめます。
しかし、今は基本的には「たぬき親父のイメージ」ですね。
山岡さんが「偉人伝」みたいな、「あまりにも嘘ばかりの家康」を描くもんだから、「反発が強くなって」しまい、その後の家康の描き方は、山岡さんの「真逆をいく」ってことになりました。
司馬さんが一番正面から家康を描いたのは「関ケ原」ですね。謀略家の家康です。ただし、司馬さんは家康を評価していないわけではなく、三方ケ原の敗北などは高く評価します。
三方が原は、家康が信玄にコテンパンに敗れた戦いです。信長を裏切っても良かったのに、家康はそれをせずに、信玄に挑みます。「若い頃、家康は律儀と勇気を人々に感じさせた。それがあったから、関ケ原の策略も成功した。」というの司馬さんの見方だったように思います。
いかに知略があろうと、臆病と言われたのでは天下はとれない、三方が原の敗北で家康が勝ち取ったものは、天下という場所で勝負するためには、何よりも大切な「信用」というものであった、とこんな感じのまとめになるかと思います。
史実としての家康は、悪の中の悪でもなく、聖人君子でもなく、一種の「知識人」でした。本が好きな「歴史主義者」ですね。源頼朝を尊敬し、頼朝を手本として政治を行います。「御家人」なんて言葉も、よく登場するのは「鎌倉時代」と「江戸時代」です。
近年は、そういうバランスのいい、歴史主義者としての家康という描き方は少ないですね。「功名が辻」の西田敏行さん。まあ「たぬき親父そのまんま」です。
「葵三代」等の津川さん。「政宗」なんかではそれなりのバランスがありましたが、ちょっとエキセントリックな、激情的な家康すぎるかなという感じがします。
松方さんなどもよく家康を演じます。スペシャルドラマなどでは「あまりにありきたりな家康」でしたし、「天地人」では漫画の中の人物みたいでした。
今度の真田丸の内田さん。弱虫の家康です。でも段々変化してきて、最近は凄みも出ていますから、かなりいい線いっていると考えます。
で、色々考えて、もっとも家康のイメージと合致するな、と思えるのは、「真田太平記」の中村梅之助さんです。どこが、というのは書くと長くなります。見ていただく以外ありません。
あとで加筆するつもりですが、今はここまでです。
それは単なる個人的感想になるわけですが、一つの判断軸として、山岡荘八の「徳川家康」をどう考えるか、があるでしょう。
ただし、1983年の大河「徳川家康」は、今ではあまり話題になりません。山岡さんは「とにかく尊王の聖人君子である徳川家康を描く」ことに懸命になった人です。「尊王の聖人君子である家康のイメージ」、かつては「ないことはない」って感じでした。
大河「徳川家康」。あそこまで聖人君子にすると、やっぱり違和感は覚えますが、「偉人伝」としては上出来だと私なぞは思っています。嘘を承知だと、それなりに楽しめます。
しかし、今は基本的には「たぬき親父のイメージ」ですね。
山岡さんが「偉人伝」みたいな、「あまりにも嘘ばかりの家康」を描くもんだから、「反発が強くなって」しまい、その後の家康の描き方は、山岡さんの「真逆をいく」ってことになりました。
司馬さんが一番正面から家康を描いたのは「関ケ原」ですね。謀略家の家康です。ただし、司馬さんは家康を評価していないわけではなく、三方ケ原の敗北などは高く評価します。
三方が原は、家康が信玄にコテンパンに敗れた戦いです。信長を裏切っても良かったのに、家康はそれをせずに、信玄に挑みます。「若い頃、家康は律儀と勇気を人々に感じさせた。それがあったから、関ケ原の策略も成功した。」というの司馬さんの見方だったように思います。
いかに知略があろうと、臆病と言われたのでは天下はとれない、三方が原の敗北で家康が勝ち取ったものは、天下という場所で勝負するためには、何よりも大切な「信用」というものであった、とこんな感じのまとめになるかと思います。
史実としての家康は、悪の中の悪でもなく、聖人君子でもなく、一種の「知識人」でした。本が好きな「歴史主義者」ですね。源頼朝を尊敬し、頼朝を手本として政治を行います。「御家人」なんて言葉も、よく登場するのは「鎌倉時代」と「江戸時代」です。
近年は、そういうバランスのいい、歴史主義者としての家康という描き方は少ないですね。「功名が辻」の西田敏行さん。まあ「たぬき親父そのまんま」です。
「葵三代」等の津川さん。「政宗」なんかではそれなりのバランスがありましたが、ちょっとエキセントリックな、激情的な家康すぎるかなという感じがします。
松方さんなどもよく家康を演じます。スペシャルドラマなどでは「あまりにありきたりな家康」でしたし、「天地人」では漫画の中の人物みたいでした。
今度の真田丸の内田さん。弱虫の家康です。でも段々変化してきて、最近は凄みも出ていますから、かなりいい線いっていると考えます。
で、色々考えて、もっとも家康のイメージと合致するな、と思えるのは、「真田太平記」の中村梅之助さんです。どこが、というのは書くと長くなります。見ていただく以外ありません。
あとで加筆するつもりですが、今はここまでです。
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