昔はこの花をよく見かけましたが、最近はあまり見かけなくなりました。
鳥が運んできたか、風が運んできたか、自然に出てきました。
私もそうですが、この花を月見草(ツキミソウ)と 言ってしまう人がいるかと思いますが、
正式名は待宵草(マツヨイグサ)だそうです。
竹久夢二の詩歌のタイトルの宵待ち草(ヨイマチグサ)は
夢二がマツヨイグサをヨイマチグサと間違って記してしまったと云われています。
(わざとそうしたのかも知れませんが…)
待てど暮らせど来ぬ人を よいまちぐさのやるせなさ こよいは月も出ぬそうな
(昔、高峰美枝子さんが歌っていたのを聞いたことがあります)
色々な呼び名があって紛らわしいですが、月見草と言ってしまうように、夕方から咲きだして朝にしぼむ花です。
でも、曇りのせいか気温が低いせいか判りませんが午後になってもしぼまない時があります。
しぼんだ花は濃いオレンジ色になりますので、ツートンカラーできれいです。
この花の変わっているのは、花粉の周りに納豆の糸のようなものが付いているところです。
粘糸、あるいは粘着糸というものらしいです。
夜にスズメガ が蜜を吸いに来るそうですが、この蛾は口が長くホバーリングして蜜を吸えるので、
蜜だけを飲み逃げされないよう、確実に花粉を運んでもらいたくて、花はこのような手段に出たようです。
粘糸が見えますか
植物って、かしこいなぁ~。
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