永代経
旅人は東から西にむかって歩いていました。旅人の後ろから盗賊と恐ろしい獣が追いかけてきます。旅人は怖くなって走りだしました。行く手に大きな川が現われました。右手に濁流渦巻く水の川、左手に火炎を噴き上げる火の川。川幅は30m。水の川と火の川の間に一本の白い道が通っていました。その道幅は、4,5寸しかありませんでした。両足を載せて歩くだけのスペースはありません。さあ旅人はどうする。渡らなければ後ろからこわい盗賊や猛獣たちに襲われます。かといって前には濁流渦巻く水の川と、火炎を噴き上げる火の川の間に細い一本の道があるだけです。その時東のほうから「君は心配しなくていいからこの道を行きなさい」と、声がした。西のほうから「守ってやるからこちらに来なさい」と、声がした。
水の川とは、欲の心をあらわし、火の川とは、怒り、腹立ちの心を現わす。白い道とは信心のみち、お念仏のみち。
親鸞さまはお釈迦さまを父、阿弥陀さまを母と呼ぶ。このわたしに念仏の道を行きなさい、と示す。
南無阿弥陀仏は阿弥陀さまが呼んでくださっている。東のほうから聞こえてくる声は、お釈迦様の声、西から聞こえてくる声は阿弥陀さまの声だそうです。
木に彫った仏さま、絵に描いた仏さまは礼拝の対象でしかない。
声にだして南無阿弥陀仏と称えるとは、仏さまが我々呼んでくださっていること。
声に出さなければ仏さまは呼んでくれません。
その声は「心配するな安心しろ、誰が見捨てても私は見捨てぬ」と、声となって呼んでくださる。
先日、お寺で永代経があった。その時の法話を書いてみました。文章が無いので内容が少し違っているかもしれないが纏めてみました。
法話をしてくださったお方は福井県の勝山市から来られたお坊さんです。
勝山市の人口は現在訳25000人。恐竜博物館で有名で昨年一年間でこられた方は70万人だったそうです。
ナムアミダブツ、ナミアミダブツ。法話が終わったあと堂内ではいっせいに念仏の声。どうも私は念仏が苦手。自分の来るところではなかったのでは・・・・。
私も苦手かも(・・;)