亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

車が動かない

2018-01-27 | 散歩道

ある用事の帰りあるレストランの後ろを通りかかったところ、スコップでタイヤの周りの雪を一生懸命どかしているドライバーに出会った。「動かなくなったのですか」と聞いても知らん顔。見ると左後輪がくるくる空転している。右後輪はびくともしない。「それはいくらやってもダメですよ」と説明しても分かってもらえない。あげくの果てはレストランからお湯を貰ってきてタイヤの周りに打つまける始末。「そんなことやってもダメだよ」と言ったが分からないらしい。

今の自動車学校では車の構造を教えないのだろうか。車が回転する際に右と左の車輪に回転差が出来るのでそれを吸収するために真ん中にディファレンシャルギアというものがついている。大事なものだ、それがないとどちらかの車輪に無理がかかり車がスムーズに走れない。その仕組みはネット上に詳しく載っている。

それは凸凹道で車がバランスを崩して傾くと起きる現象。負荷のかからない車輪が空転して負荷のかかっている車輪がびくともしない。理屈がわかっているドライバーなら簡単に分かりそうだ。

「浮いている方に負荷をかけるためにトラックの中の荷物を浮いている方に寄せればいいよ」といったらドライバーは後ろの扉を開けた。だが、空箱ばかりで重りになるようなものは何一つなかった。

「前から押しましょう」と言って押したももの重い2トン車はびくともしない。こりゃ人を呼んで数人で押さなければだめだよ」というが、彼は何とか脱出できないかと一生懸命で私の言っていることが分からないらしい。小一時間頑張っていると、レストランの板前さんが数人出て来た。休憩時間に入ったらしい。彼らも私の忠告には聞く耳を持たない。それぞれがスコップで雪と悪戦苦闘している。結局どうにもならないと見て皆で車の前を押すことになった。案の定、車は動き出した。ちゃんと人の言うことを聞いていればそんな苦労をしなくても良かったのに。どうやら、このジジ―は信用がないらしい。

帰ってそのことを家内に話すと、「今の若い者にはそんな事いってもだめだよ」と笑っていた。最近の若い者は免許を取れれば勉強したことを忘れてしまってもいいと思っているらしい。

ここ数年地元では雪らしい雪が降っていないから雪の怖さが分からないらしい。

コメント (1)
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