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ななごの部屋(リウマチとともに)

リウマチのななごはレミケード→エンブレル→アクテムラに。インターネットはメルヘン入り口。2006.8/5より。

リウマチ講演会「冬の梅混迷の道に灯る」

2008年01月17日 | 2012病院外来
晴れ。天気はいいが風が冷たい。
今日は病院の会議室で、リウマチの講演会がある。
講師はS大学病院のT教授。
私の以前の主治医であり、現在も木曜日に外来をしている。
代診が多いので、S先生に変えた。
もちろん大学病院まで行けばいいのだけれど、家から1時間かかる。
私が車での行動半径は30分以内に決めている。
疲れると集中力も落ちるので…
T先生は人気があり、病院内の患者さんを対象としたものなのに、
約80人が集まる。
入口で飲み物(ジュース、お茶)とサンドイッチと資料を配る。
行き届いた講演会だ。
T先生は、外来を終えてからの12時から午後1時までのお話だ。
内容を纏めてみた。

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関節リウマチ・膠原病、どのような病気か

・リウマチ(関節、筋肉が痛くなる病気の総称)
・Rheum(ロイマ、リューマ)ギリシャ語「流れる」
・古くは、痛みのもとが頭から体全体に流れ出ていると考えられていた。

リウマチというと関節、筋肉が痛いことの総称を一般的には言う。
(痛風、変形性関節症、関節リウマチなど)

膠原病、1942年、病理学者クレンペラー博士により名前がつけられる。
(それまでは、心臓が悪いと心臓病。腎臓が悪いと腎臓病と
内臓の病気別に病名が分かれていた。)
血管・結合組織にフィブリノイド壊死とコラーゲンの増生を
認める全身性疾患を「膠原病」と呼ぶ。(全身性炎症疾患)
関節リウマチも、その一つ。

当時は膠原病は
・全身性エリテマトーデス
・関節リウマチ
・強皮症
・多発性筋炎/皮膚筋炎
・結節性多発動脈炎
・リウマチ熱(昔は多かったが、現在は抗生物質で治る)

現在は
・シェーグレン
・混合結合組織病
・悪性関節リウマチ
・血管炎症候群
などが加わる(メモしきれなかった)

膠原病は自己免疫病で、自分自身を自己の免疫システムが攻撃してしまう病気。
免疫が高くなってくる病気だ。
プロポリスや免疫ミルクは、意味が無い。
免疫が異常に高くなる病気なので…

・自己免疫病
本来、体を守るはずの免疫システムが、細菌、ウィルスなどの外敵に
向けられるのではなく自分自身の体を攻撃してしまう病気。
風邪にかかると、風邪の菌を退治した免疫は下がるが、
そのまま高い免疫の値を継続。
免疫にブレーキがかからない状態になり、
風邪をひくと悪くなる。

・診断
きめての診断が無い。
病状と検査などを組み合わせて総合的に診断する。

・血液検査
リウマチ因子
(リウマチになりやすい因子があるかの体質を調べる。関節炎とは無関係。
また、反応がプラスでも症状が無ければリウマチとは言えない。)
MMP3
(関節の腫れと関係する)
抗ccp抗体
CRP(動くとリウマチ、血管炎の炎症の強弱を診断できる。感染症で上昇する。)

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今日のお話を、私なりに纏めてみました。
お話は、丁寧でわかり易いものでした。