ななごの部屋(リウマチとともに)

リウマチのななごはレミケード→エンブレル→アクテムラに。インターネットはメルヘン入り口。2006.8/5より。

文学講座メモ。

2009年07月14日 | 俳句
第二回。文学(詩・評論)への誘い
石川啄木・萩原朔太郎の『告白』を読みながら

■音読みと訓読み

漢字には音読みと訓読みがある。
空(くう→漢語、音読み)高尚・分りにくい。
 (そら→和語、訓読み)柔らかい・分りやすい。

外国語は擬(もどき)文化。国際化。

■平仮名と片仮名

○平仮名(女手・女性が使用、曲線の美)
 平仮名は漢字が変化してなったもの。安(楷書体)→あ(草書体)。似→い。
○片仮名(男手・男性が使用、主に僧侶が写経の時に)
 片仮名は漢字の一部を取る。阿→ア。伊→イ。宇→ウ。衣→エ。

もとの漢字を「真名」と言う。
平仮名も片仮名も一字一音である。

■その他

……、――、『』、「」、()、〈〉、?、!、。(句点)、、(読点)、々、〃、ゞ、ゝ、
は「表記記号」と言う。

120種類ある国産車は外国名が多く日本名は3つである。
「冠」「明日香」「スバル(昴)」

五七五七七は三十一文字(みそひともじ)というが、文字の数でなく音節の数。

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■石川啄木の生きた時代背景。

日清戦争(明治27~28)、日露戦争の頃(明治37~38)。
明治43年・「白樺」人道主義。新しい村。
明治44年・「青鞜」平塚雷鳥(明子)

大正デモクラシー(democracy)。
国家体制が窮屈になって行く。
義務の強化、国民行動が狭まる。
国際化の一方、国内は疲弊。
それを国家権力で弾圧。
国民は抑圧される。
明治後半から大正は、日本の政策は国粋主義。
奢り、国民を疲弊させて行く。
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★事ありげな春の夕暮  石川啄木★

遠い国には戦(いくさ)があり……
海には難破船の上の酒宴(さかもり)……

質屋の店には蒼ざめた女が立ち、
燈火(あかり)にそむいてはなをかむ。
其処(そこ)を出て来れば、路次の口に
情夫の背を打つ背低い女――
うす暗がりに財布を出す。

何か事ありげな――
春の夕暮の町を圧する
重く淀(よど)んだ空気の不安。
仕事の手につかぬ一日が暮れて、
何に疲れたとも知れぬ疲れがある。

遠い国には沢山の人が死に……
また政庁に押寄せる女壮士のさけび声……
海には信天翁(あはうどり)の疫病……

あ、大工の家では洋燈(ランプ)が落ち、
大工の妻が跳び上がる。
(明治四十二年十二月十六日)

※日露戦争が終わった頃の作品。啄木23,4歳(27歳で逝去)。

昇降機

2009年07月14日 | 俳句
晴れ。今日も暑い。
文学講座の2回めがある。
午前9時。地元の公民館に着く。
9時30分からだ。
今日は昇降機を使わず、自分で3階まで、行こうと思う。
なんだか大掛かりだし、ガクガクして、必ずしも楽でない。

ところが到着し、
「今日はなんとか階段を昇ります」
と言うと、
「そう言わずに使ってください」
と、昇降機が、もう準備してある。
前回よりスムーズだが、衝撃があり、
足はいいけど、また頸椎が痛む…