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“もう一人の鬼”は女性の敵か、味方か? うろおぼえマイマンガ『好色一代 鬼(おにおとこ)男』・改

2013-11-01 11:30:05 | うろおぼえマイマンガ
 『月刊コミックビィ!』(光文社) たぶん1991年作品 掲載時は18ページ

 江戸時代。9999人の女性を強○した巨漢の傾奇者、鬼ノ介。「これで1万人目だ!」と思ったら、それは同心の手先である娘のおとり捜査であり、ついに御用となった。
 結合したままお裁きを受ける鬼ノ介。あまりの罪の重さに、その場で打ち首となる(結合したまま)。
 首と胴体が離れたまま『大日本霊界』への階段を上がる鬼ノ介。「ドンッ」という音がして宙に浮いていた首がくっついたと思ったら、頭の上には霊界にくわしい俳優のあの人にソックリな“死んだ罪人の監視人”のオジさんが乗っていた。監視人のオジさんは鬼ノ介に罪を償わせるため、とてつもなく“恐ろしい罰”である行為を250年の長きにわたってせよ、と申し付ける。
 が、“性の怪物”である鬼ノ介はこれを難なくクリア。逆に監視人のオジさんにとっては地獄の苦しみの250年間となった。
 時は移って、平成となる。監視人のオジさんは「まだおぬしの罪は消えたわけではない。今度は女をひどい目にあわせるのではなく、幸福にしてやるのだ。この戒めのための角を頭に付けて生まれ変わるのだ」と、巨根バイブそっくりの角を鬼ノ介の前頭部に付ける。
「10万人の女を幸福にしたらこの角は消えて、おまえはまともな人間になれるのだ」そしてずらりと宙に浮いたまま並んだ女性(ばあさん含む)を見せて「さあ、誰でも好きなコの○○○に頭から体ごと入りなさい」「へえ~、そうやって生まれ変わるのか~」と、さっそく角を入れてみる鬼ノ介。「ちょっと試しにピストンを…」「バカモン、早く入るんじゃ!」
 そして、とある病院の分娩室。ある女性から、かわいい女の子の赤ちゃんが生まれた。が、その直後、もうひとり生まれて来たのだ。それは赤ん坊ではなく、190センチは優に越える、頭に角チンコを付けた大男であった! 鬼ノ介は女の子とともに、双子の“赤ちゃん”として“母”に育てられる。 
 この世に再び現れた鬼ノ介は、10万人の女を幸福にできるのか? 最後のページを見ると、少なくとも1人はそれなりに幸福にできたようである…。

 250年にわたる話を18ページで表現した意欲作。が、実はこの作品、オリジナルはたしか、22ページほどあったのである。編集部に預けたままになっていたところ、急遽穴埋めのため、掲載されることになった。
 しかしその時、作者は北海道のニセコにスキーに行っていた! 当時はケータイはなく、数日後家に帰ってみると、担当Yさんの作品掲載の件についての声が留守番電話に延々と何回も録音されていた。その留守番電話は1回あたり12秒くらいしか録音できなかったためである。「さっきの続きなんですが、穴が開いたのは18ページなので相談を…」ということで何度も連絡をくれたのである。いちいち「さっきの続きなんですが…」と録音するので、これだけで12秒のうち何秒も使ってしまい、話がなかなか進まない。
 「いない」「もう間に合わない」と判断したYさんは、勝手に4ページ分、しかもところどころ抜き取って掲載するという荒技に出た! しかしこれが、なんとなく辻褄が合っていないこともないから不思議である。
 
 この作品は現在の(当時も…)社会情勢からみると「いかがなものか」というシーンが何カ所もあります。しかし作者は一種のファンタジーとして、自分のマンガの可能性を探ったのであります…。(2012年2月21日の投稿)

 かなり長い文章ですね…。(2013年10月16日の改訂) 
 

コメント (1)    この記事についてブログを書く
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1 コメント

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ffsf5@gmail.com (ロレックス価格)
2012-02-22 10:06:01
こんにちは、いつもいい記事を書いてありがとう、これからも応援ポチ
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