月刊『みこすり半劇場』(ぶんか社)掲載 1990年代中頃作品 4コマ4ページを3回
土佐を脱藩した豪放磊落にして馬並み巨根の坂本にょう馬は江戸にやって来て、剣の名門・ツバ道場に入門。たちまちチンコと態度がデカい新入りと評判となった。
ある日、かわら版を開くと『勝 体臭 日本を大股開き』との見出しが!「 開国だと、けしからん、斬って捨ててやる!」と勝邸に乗り込む。が、アッという間に袴と下帯をズリ下ろされ「この程度のチンコじゃ俺を倒すことはできねぇぜ」と一喝されてしまう。そしてドーンと見せびらかされたのは勝自慢の“地球チンコ”であった!「これからは日本人だけでなく世界中の女と○○まくりたいとおもわんのか、にょう馬!」その性欲のスケールに感動し、「弟子にしてください」と頭を下げるにょう馬。そして…。
たった3回でありながらこれを読めば『黒船来航』『日本初の新婚旅行』『寺田屋脱出の一件』『薩長同盟』『日本初の株式会社』など、幕末の歴史の勉強…には、全然ならない。なぜならこの作品はフィクションであり、偉大なるあの人とは全く関係ないからである。よく似た事件や人が出て来ても、断じて違うのであります。
エピローグにおける、現代の女子高生がにょう馬の墓を訪れてあまりにも意外なことをするシーンを見た今は亡きわが師匠(土佐出身)のOさんが「またこんなことやってるよ…」と苦笑していたことを今回、久しぶりに読み直して思い出したなぁ…。